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SNSでの集客方法を徹底解説。人気の6つのSNSもご紹介。

2022.09.01

現代の日常生活にはSNSが欠かせないツールとなっており、日本国内のみならず世界中のたくさんの人たちとコミュニケーションが取れる時代になっています。

そして、SNSを使うのは個人間だけでなく、様々なビジネスでも使われています。その用途はお客様を呼び込むためやブランディング、人材募集など多岐に渡ります。

本記事では各SNSの利用率や利用方法、投稿内容やフォロワーの増やし方など幅広くご説明します。

SNS集客とは?

SNSとは、Social Networking Service(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の略で、情報共有ができるサービスのことを指します。日本で人気のSNSといえば、LINE、Instagram、Twitter、YouTube、Facebookなどが挙げられます。

SNS集客は、これら人気のSNSを活用したビジネスの宣伝方法全般を指します。

どのSNSもログインすれば、あらゆる企業の広告が目に止まるように、SNS集客は現代のビジネスにおいて重要な宣伝方法になっています。

国内のSNSの利用率

引用:株式会社 ICT総研

日本国内におけるSNSの利用率について、株式会社ICT総研が出している「2022年度 SNS利用動向に関する調査結果」を見ていきましょう。

まず、現在2022年のSNSの利用者数は「8,270万人」に到達する見込みで、人口の約80%以上がすでにSNSを普段から利用している計算になります。
そして、利用人口も今後もさらに増え続けていくことが予想されます。

また、利用時間は、LINE、Twitter、YouTube、Instagram、TikTokでは、昨年よりも増加傾向にあります。この中で動画が見られるYouTube、Instagram、TikTokでは、平均して1日1時間以上も利用されています。

SNSを利用する理由として「仕事や趣味などの情報収集」という目的が最も多く挙げられます。 続いて、「知人同士の近況報告」や「SNS を通じて、人とつながっていたい」といったコミュニケーションを主体としたもの、そして、「写真や動画などの投稿を見てもらいたい」、「ビジネスで連絡を取りたい」など、実用的な場として利用されているケースも多いことが分かります。

このことから、用途や目的によってSNS を使い分けるユーザーがさらに増えていくことが予想されます。

SNS集客のメリット

SNSでの集客の最大のメリットは、「拡散力が高いため、興味がある人や興味がなかった人にも届けられる」という点です。

興味がある人には検索やおすすめ表示で届きますが、興味がない人にも友達がリツイートなどの共有や、いいねしたことによって、情報が届けられる可能性があります。なので、潜在顧客の開拓にも繋がります。

さらにSNSは、年齢や地域などの隔たりもなく情報が届けられます。
例えば、ホテルであれば様々な場所から様々な方が来店されます。誰がいつどこでホテルがある都市に行くかは予測できないので、誰もがいつでも見れるSNSに情報を掲載しておくことでたまたま検索された時に知ってもらうことができます。

このような拡散力の高さや誰もが簡単に見れることで「届けたい人」にも「求めていた人」にも伝えられる点がSNSを利用するメリットです。

SNS集客のデメリット

一方、SNSのデメリットは「いつ人気になるかわからないため時間がかかり、そして思わぬ方向でバズる(注目、拡散される)、炎上リスクがある」という点です。

まずSNSはいつどんなタイミングでバズるかわかりません。すぐ人気になる企業もあれば、時間をかけても人気になれない企業もあります。

さらに、最大のデメリットが「炎上」です。

面白いと思って投稿したことが言葉不足や言葉の伝達違いで炎上し、会社が非難の対象になってしまうことも起こり得るのがSNSです。

医療関係を例に出すと、医学的根拠のないことを発信したことに対し、同業他社が「これは根拠がない」と反応すれば炎上する可能性があります。

このように、思わぬ方向でバズってしまい、処理しきれない問題に発展してしまうのがSNSのデメリットです。

集客におけるSNSの活用

SNSで宣伝や集客は行えますが、100%の成功を保証するものではありません。他社の成功事例を参考にしても、残念ながら集客できない場合もあります。

そんなSNSを正しく活用していくには、ユーザーの“リサーチから来店・購入”までの心情を理解し、それに沿って運用していく必要があります。

この章ではSNSを集客で活用する上での大事なポイントについて解説していきます。

口コミ(レビュー)の重要性

SNSはユーザーの率直な意見で溢れているので、口コミ(レビュー)の宝庫ともいえるでしょう。

下図は総務省が出している「レビューをどの程度参考にするか」についてのデータです。
このグラフから、口コミを参考にするという人は70%もいるということがわかります。
また、良い評価をしている口コミがあれば集客に繋がりますし、逆に悪い評価の口コミがあるとお客さんは離れていってしまいます。

このように、商品やサービスに対する良い評価の口コミの有無によって購入や来店の可否につながるので、口コミ(レビュー)は集客にとって重要なポイントとなります。

引用:総務省

SNSとの向き合い方

SNSと正しく活用していくポイントは、「インフルエンサーを目指さない」ということです。

インフルエンサーとは世間に与える影響力が大きい人のことを指し、ファンが多いインスタグラマーやYouTuber、TikToker、著名人などが該当します。企業からの依頼で、商品やサービスを利用し、そのレビューをSNSに投稿、PRするのがインフルエンサーの主な仕事です。

そんなインフルエンサーを企業自身が目指してはいけない理由として「第三者が良いと勧めているから信憑性がある」というのが挙げられます。

前述の口コミ(レビュー)の重要性の中でお伝えした“口コミ”とは、ビジネスとしての意見ではなく、中立的かつ客観的な第三者の意見のことを示します。
なので、 企業アカウントを運用するのであればフォロワー数よりもタグ付けされた件数に注目していきましょう。

SNSとGoogle検索の併用

SNSのみでも集客が見込めることはありますが、やはり検索エンジンで店舗やサービスを探す人はまだまだ多いです。
そこで、Google検索の利用率とSNSとを比べてみましょう。

引用:statcounter

引用:ICT総研

左のグラフで分かるのは、日本国内におけるGoogleの利用率は77%ということです。ちなみに、この利用率は最もアクティブユーザー数の多いLINEの利用率と同じ数値です。
これはつまり、身近なコミュニケーシツールと同じ気軽な感覚でGoogleでの検索が行われていることになります。

このように、Googleで検索するユーザーはとても多いため、SNSのみを運用するより、GoogleやGoogleマップを活用するべくMEO対策も同時に行うことをおすすめします。

SNS運用のコツ

SNSでの集客は、アカウントを作っただけでは成り立ちません。きちんとSNSをビジネス運用していくためにはいくつかコツが必要になってきます。

この章では、投稿内容やフォロワーの増やし方、更新頻度について解説していきます。

投稿する内容

SNSに投稿する内容は、以下のような ①共感②悩みの解決③学び④笑い を与えられる内容が好ましいです。

引用:おかゆ@HSPカウンセラーデンタルタイムズ | 歯と美容の総合メディア98shop Officialピリコ

①共感→雑貨販売であれば、ただ商品の紹介をしている投稿よりも、この商品を使ってどんな悩みを解決できるのかを中心にした内容の方が共感や学びを得られ、拡散されやすくなります。

②悩みの解決→歯科医院であれば、ドラッグストアで買える口臭ケアについて説明し、当院でも治療できるという内容を投稿したりするのも良いでしょう。

③学び→レストランであれば、テーブルマナーや食事時のビジネスマナーについての説明をし、おいしそうな料理の写真を載せて自店のサービスの魅力を間接的に伝えることができます。

④笑い→こちらはどの業種でも投稿できる内容です。例えば、スタッフ同士で爆笑した話をイラストやマンガにしてみたり、お客様との心が温まるエピソードなどが好ましいです。
集客ばかりではなく、“素敵なスタッフが揃っている”ということを売りにするのも良いでしょう。

フォロワーの増やし方

企業アカウントを開設した直後はフォロワーもいいねも0の状態なので、まず「自己紹介」「自店へのアクセス方法」「商品紹介」の3件を投稿し、それから徐々にフォロワーやいいねを獲得していきましょう。

その際、実際に来店されたお客様にお声がけをして、いいねをしていただくことをおすすめします。
アカウントのフォローは少しハードルが高いですが、いいねであればどのお客様でもしやすいはずです。なので、まずは常連のお客様にお声がけをしていいねをお願いしてみましょう。

そして、とても重要なポイントは、“無暗にフォロワーを増やそうとしない”という点です。

例えば、旅行先のおすすめのホテルを探そうとInstagramで検索したとします。そして、あるホテルの投稿を見つけ、実際に来店し、自分で撮影した写真を自分のアカウントで投稿しました。しかし、結果としてホテルのアカウントをフォローしませんでした。

※参考画像

SNSは、いいねや保存(ブックマーク)をしておけば何度も見返せるためフォローの必要がありません。 なので、ここに行きたいと思ってもいいねや保存、スクリーンショットだけ撮ってフォローをすることは少ないのです。

このように、企業アカウントをフォローする必要がないと思っているユーザーが多いため、企業アカウントでフォロワーを稼ぐのはなかなか難しいです。

フォロワーを増やしたいのであれば、スタッフ個人のアカウントを作成し、そのスタッフのファンを作ることをおすすめします。

更新の頻度

SNSの更新頻度は高ければ高いほど好ましいです。特にアカウントを開設した直後は投稿数が少ないので毎日1件ずつでも投稿していきましょう。

投稿数が少ないと見映えが良くないので、最初のうちは、自社商品の写真だけでも投稿しておきましょう。

株式会社トリニアスのインスタグラムを見る

そして、SNSの運用を継続していくのであれば、専任の担当者を付けることをおすすめします。

最初は、投稿頻度を高めるためのアイデア探しに時間がかかります。
そして、徐々に人気が出てくると、お問い合わせや来店の予約など、ユーザーとコミュニケーションを取れるようになってきます。
ユーザーからの質問やコメントには早めにレスポンスすることも重要なので、担当者を設けた後は、毎日~週1回のペースで投稿し、コメントやお問い合わせ、予約などに即座に対応できるようにしましょう。

ただ、この3つのコツを行っても集客が100%成功するわけではありません。
そのためには、なぜ、いいねが増えないのか、フォロワーが増えないのか、その原因を追及していく必要もあります。 それには時間と労力、専門的な知識が必要となるので代行業者に相談することも検討してみましょう。

ビジネスにも使われている主なSNS

個人間だけではなく多くの企業でもビジネスツールとして使われている、下記の人気の高いSNSの特徴について、ユーザー数の多い順にご紹介していきます。

  • LINE
  • YouTube
  • Twitter
  • Instagram
  • Facebook
  • TikTok

ぜひ、ご自身のビジネスの特徴に合ったSNSを活用していきましょう。

LINE

LINEは日本国内において圧倒的なアクティブユーザー数を誇るSNSです。
なので、LINEが提供するビジネスツールであるLINE公式アカウントの導入は、企業にとても大きなメリットをもたらします。

初期費用は無料で、集客に必要な機能がデフォルトで搭載されているので、ビジネスを立ち上げたばかりだったり、予算が限られていたりなど、経済的な事情でスモールスタートから始めたいという企業などに向いています。

LINE公式アカウントのデメリットとしては、拡散力が弱く、また、新規顧客の獲得が難しいという部分はありますが、あらゆるビジネスの規模や商材に対応でき、リピーターが増えやすいというメリットがあります。

利用率 77.4%
特徴 ほとんどの人が使っているので年齢層関係なく情報を発信できる。
1度来店した人、来店予定の人向け。
投稿内容 キャンペーン情報、イベント情報、予約状況(1度来店した人向け)
⇒お得情報

YouTube

YouTubeでは、すでに有名なユーチューバーが沢山いるため、企業がバラエティー系の動画を出しても人気になるのは難しい傾向にあります。
しかし、同業他社や一般ユーザー向けに技術を教える、ノウハウ系の動画を載せると再生回数を増やせる可能性が高くなります。

例えば不動産であれば、家探しのポイントやスタッフが内見をするならこういうところをチェックするなど、役に立つ情報を発信することがおすすめです。

利用率 23.2%
特徴 すでに著名なユーチューバーが沢山いるので素人が頑張っても伸びにくい。
ビジネス向けの発信なら、まだ伸びしろはある。
投稿内容 システムの使い方、ヘアカットのコツ、調理方法などが好ましい。
(自社商品の紹介動画などは避けた方が無難)

引用元:ビブリ不動産【賃貸専門ちゃんねる】

引用元:Logue&PAAQチャンネル

Twitter

TwitterはLINEの次にユーザー数が多く、独自のリツイート機能があるため、拡散力がとても高いSNSです。
また、Webにおける市場調査の対象としてTwitterが取り上げられていることもあり、ビジネスにおいて非常に注目度の高いSNSということが分かります。

しかし、そもそもTwitterは一般ユーザー同士がやり取りを行うことをコンセプトにしているので、企業のアカウントはなかなかフォローされにくく、大手の有名企業やプレゼント企画でない限り、拡散されるのが難しいのが現状です。

もし、企業アカウントで投稿するなら、自社のビジネスのPRばかりではなく、一般ユーザーのような投稿者を身近に感じられる内容(ランチの画像や近所の野良猫の写真など)をときどき投稿すると良いでしょう。

参照元:経営者・役員の約8割が「インターネット時代は企業調査でも『SNS/ネット調査』が重要」と回答、「SNSでの評判が企業の評判に直結する」の声43.3%

利用率 38.5%
特徴① リツイート機能があるので拡散力が高い。
特徴② ブログやまとめサイトなどに引用されやすい。
⇒個人の思いを短い文章で投稿しているからの社会の意見として取り上げられやすい。
投稿内容 バラエティ系、知名度が高い企業はキャンペーン情報など。
知名度が低い場合は専門的な位置づけをアピールしていく。
⇒美容アカウントにホワイトニングについて投稿する。
⇒掃除アカウントに歯科の除菌技術を投稿する、など。

Instagram

Instagramは現在、日本国内でも約3,300万人のアクティブユーザーがおり、また、年齢も各世代にバランス良く分散されているので、幅広い年齢層に高い集客効果が見込めます。

Instagramには、雑学、お悩み解決、ファッション、時短メイクなど、真似しやすく身近に取り入れやすい内容の投稿が多く、ジャンルを問わずにアプローチができます。

なので、どのSNSを運用しようか迷ったら、まずはInstagramのアカウントを作っても良いでしょう。
そして、手始めに同業者をInstagramで検索してみて、自社で真似できそうな部分を見つけて、徐々に自社のオリジナリティの部分を増やしていきましょう。

利用率 35.7%
特徴 写真で魅力を伝えたり、ファンを獲得する。まずはお洒落な写真を意識して投稿する。
お悩み解決系や雑学系、日常をマンガやイラストにしたものも好感が持たれやすい。
投稿内容 商品やサービス紹介、店舗の外観や内装の写真、雑学、お悩み解決など。

Facebook

Facebookは実名制が原則ということもあり、経営者が多く利用しています。なので、ビジネス系の投稿に適しています。

最近では日本国内のFacebook利用者数が伸び悩んでいるといわれていますが、世界規模で見ると最も利用者が多いSNSなので、まだまだポテンシャルの高いサービスといえるでしょう。

Facebookは他のSNSと比較すると、あまり直接的な集客には向いていませんが、40代~50代以上の方はFacebookを利用しているので、自社のターゲットの年齢が高い場合は集客につながる可能性が高いです。

参照元:総務省による令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書

参照元:Meta社(旧Facebook社)による公式発表

利用率 21.7%
特徴 経営者が良く利用している。高い年齢層に人気。
投稿内容 経営者向けのセミナー告知、説明会、展示会などのビジネスに深く関連したもの。

TikTok

最長3分と短い動画が気軽に投稿できるTikTokは比較的新しく登場したSNSで、2016年のリリース以降、圧倒的な早さでユーザー数を増やしています。

TikTokは10代~20代向けのイメージがありますが、最近では30代~40代の年齢層のユーザーも多く、現在のユーザーの平均年齢は34.5歳という調査結果が出ています。
なので、ビジネス目的としても充分に活用できるSNSです。

一般ユーザーでも人気になれるのがTikTokなので、承認欲求が高い若者に人気なのが特徴的ですが、企業のスタッフ同士のやり取りをトピックにしたバラエティ系の動画も人気で、そこから企業の名前が知れ渡ることもあります。

このように、自社の商品やサービスをPRするだけでなく、たった1人の目立つスタッフから企業名を知ってもらう方法も効果的です。

参照元:日本の TikTok ユーザーは平均34歳、博報堂調査が示す実態 : 要点まとめ

利用率 8.1%
特徴 最長3分の動画を投稿。10代~40代向け。
バズる動画の傾向が分かりやすいため、素人でもバズれる。
投稿内容 活用方法、雑学、スタッフ同士の交流、日常のルーティンなど。

まとめ

ここまで企業としてのSNSの活用方法や運用していく上でのポイント、ユーザー数の多いSNSのそれぞれの特徴など解説してきました。

もしも、どのSNSから始めたら良いのか分からない場合は、最もアクティブユーザー数が多いLINE公式アカウントや、年齢層の幅が広いInstagramから始めてみると良いでしょう。
ご自身のビジネスに合っていそうなSNSをトライ&エラーで次々に試していくのも良い方法です。

SNSはデリケートなツールではありますが、その拡散力や特性への知識を深め、上手に活かしていけば宣伝や集客に大きなメリットをもたらしてくれることでしょう。

井波 雅臣

井波 雅臣

2013年、株式会社トリニアスに入社。 以来、2年間に渡って4つのBtoC事業(大手通信回線)立ち上げを行う。 そこでの新規事業立ち上げ経験、営業スキルを買われ2015年よりBtoB事業であるGoogleストリートビュー撮影代行サービスに携わる。 以降、株式会社トリニアスのBtoB事業においてGoogleビジネスプロフィールの専任担当としてDM事業部を牽引。 5年間でのサポート件数は延べ5000件以上。 現在はMEOサービスを中心にデジタルマーケティングの総合サポートを手がける。

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