飲食店の集客|Googleマップ(MEO)とAI検索(LLMO)で選ばれる進め方と導入事例
飲食店の集客
飲食店の集客は、食べログやホットペッパーグルメなどのグルメサイトが中心になりやすい業種です。一方で、お店を探す人の入口はそれだけではありません。「焼肉 ◯◯駅」と検索してGoogleマップに並ぶお店から選ぶ人もいれば、ChatGPTなどのAIに「◯◯駅の近くで個室がある居酒屋は」と聞く人もいます。
このページでは、飲食店がグルメサイト以外の入口からも選ばれるための進め方を、マケスクが飲食店50店を実測したデータと、実際にMEO primeを導入した焼肉店の事例をもとにまとめています。
グルメサイトだけに頼らない2つの入口
グルメサイトは、すでに「お店を探そう」と決めた人が、エリアやジャンルで比べる場所です。掲載しておく価値は大きい一方で、同じエリアの多くのお店と横並びで比べられます。
それとは別に、次の2つの入口があります。
1つはGoogleマップです。「ラーメン ◯◯駅」「居酒屋 近く」と検索した人に対して、地図と一緒に数件のお店が表示されます。ここに出るかどうかを左右する取り組みをMEO対策と呼びます。
もう1つはAI検索です。ChatGPTやGoogleのAIによる回答は、条件に合いそうなお店の名前を挙げて説明します。ここで名前が挙がるようにする取り組みをLLMO対策と呼びます。
この2つは、同じ入口ではありません。マケスクが「焼肉+新宿」「ラーメン+札幌」など15の検索語でGoogleのマップ枠に表示された45店を調べたところ、AIによく引用されている飲食店の上位50店にも入っていたのは1店だけ(2.2%)でした(調査の詳細)。マップで選ばれることと、AIに名前を挙げられることは、それぞれに取り組む必要があります。
マップ枠に出る店と、AIが引用する店は別集合
※ ローカルパック実測15キーワード/AI被引用トップ50との突合(2026年6〜7月・country=jp/Ahrefs)
横浜で飛騨牛を中心に提供する焼肉 うし和様では、味には自信がある一方で来店数が伸び悩み、MEO対策を始めています。導入から6か月で、店長様の実感として客数は前年の2倍、売上は1.5〜2倍ほどになり、新規のお客様が一気に増えたそうです(事例の詳細)。
2つの入口の土台は同じです。お店の情報が、正確に、複数の場所に、同じ内容で置かれていること。順番としては、来店の直前に見られるGoogleマップから整えるのが取りかかりやすくなります。
Googleマップで選ばれる進め方(MEO対策)
どこから手をつけるか迷う場合は、この順番で進めると整理しやすくなります。
1. 店名・住所・電話番号を、すべての掲載先でそろえる
Googleビジネスプロフィール、公式サイト、グルメサイト、予約サイト、デリバリーサービス、SNSのプロフィール。お店の情報が載っているすべての場所で、店名・住所・電話番号を1文字単位でそろえます。ビル名や階数の書き漏れ、旧店名や移転前の住所が残ったページ、予約用と店舗用で異なる電話番号などがあると、同じお店の情報としてまとめて扱われにくくなります。
マケスクの先行調査では、飲食店の重複掲載や表記の不一致が半数近くのお店で見つかっています。まずはGoogleビジネスプロフィールの表記を正と決めて、ほかの掲載先を合わせていきます。
2. メニューと写真で、料理とお店の雰囲気を伝える
飲食店を選ぶ人は、「何が食べられて、いくらくらいか」と「どんな雰囲気のお店か」を確かめてから決めます。Googleビジネスプロフィールにメニューと価格を登録し、料理・外観・入口・席の様子がわかる写真を用意して、投稿機能で更新を続けます。メニューの登録手順はGoogleビジネスプロフィールメニュー登録方法で解説しています。
店内を360度見渡せるGoogleストリートビューの導入も、個室の広さや席の配置を来店前に伝える方法の1つです。
3. 営業時間と臨時休業を、いつも正確にしておく
Googleマップで近くのお店を探す人の中には、「いまから入れるお店」を探している人がいます。営業時間・ラストオーダー・定休日・臨時休業が実際と違っていると、そうした人を取りこぼすだけでなく、来てくれた人をがっかりさせてしまいます。年末年始や連休、仕込みの都合による休業も、決まった時点で更新しておきます。
4. クチコミを、来店のたびに同じ流れで依頼する
会計のときなど、依頼するタイミングを決めて、来店したお客様全員に同じ案内をします。満足していそうな人だけに声をかける、割引やドリンクのサービスと引き換えに依頼する、スタッフに件数のノルマを課す、といった行為はGoogleのクチコミポリシーで禁止されています。その場でクチコミを書くよう求めたり、強く促したりすることも禁止されているため、案内は「後で書いてもらえる形」にしておきます。
5. 訪日外国人のお客様にも見つけてもらう
観光地や繁華街のお店では、訪日外国人のお客様もGoogleマップでお店を探します。焼肉 うし和様も今後の目標として、「外国人観光客がGoogleで検索して、うちを見つけてくれるようにしたい」「国内のポータルサイトには入ってこない人たちにも、ちゃんとリーチしたい」と話しています。店名の読み方、お店の説明、メニューを英語などでも伝わるように整えておくと、国内のグルメサイトを使わないお客様への入口になります。
弊社のインバウンド対策支援サービス「NEKKYO」では、多言語に対応したMEO対策や、お店の魅力を伝えるショート動画の多言語での作成・投稿を支援しています。
各ステップの具体的なやり方は、飲食店がMEO対策で集客できる理由とは?MEOの始め方や施策内容も解説で詳しく解説しています。
AI検索で選ばれる進め方(LLMO対策)
AIは、どこかに書かれている情報を読んで回答をつくります。つまり「AIに覚えてもらう」のではなく、AIが読める場所に、正確な事実が置かれている状態をつくるのがLLMO対策です。飲食店の場合、その「読まれる場所」が自社サイトの外にあることが特徴です。
1. AIが読んでいる場所に、お店の情報を載せる
マケスクがラーメン・焼肉・居酒屋・和食・洋食の5業態50店を実測したところ、飲食店に関するAIの回答は、その情報源の6〜9割が第三者の媒体でした。ラーメンでは、店舗の公式サイトが占める割合は6%で、87%がメディア・SNS・グルメサイトなどの第三者の媒体です。焼肉と居酒屋では公式サイトの割合が40%まで上がりますが、その中心はチェーンのブランド名を名指しした質問への回答でした。
AIは誰の情報を引用しているか(飲食5業態)
※ Google AI Overviews の引用元を業態別に集計(各業態10店・計50店/2026年6月1日基準・country=jp/Ahrefs)。端数処理のため合計が100%にならない業態があります
そのため、まずはグルメサイト、地図アプリ、地域の情報サイト、商店街や観光協会のページなど、AIが読んでいる場所に、正しいお店の情報が載っている状態をつくります。自社サイト以外の場所でお店の名前や情報が言及されている状態を、サイテーションと呼びます。
2. 公式サイトに、機械が読める店舗情報を置く
公式サイトも、情報の置き場所の1つです。同じ調査で50店の公式サイトを確認すると、飲食店の情報を検索エンジンに伝える構造化データ(Restaurant)を入れていたのは50店中3店でした。営業時間・住所・電話番号・メニュー・価格帯を、画像ではなく文字で、機械が読める形で書いておくことで、ほかの多くのお店と差がつきやすくなります。
飲食店50店の公式サイト実装状況
※ 50店の公式サイトトップページを実地確認(2026年7月31日時点)。母数はいずれも50店
また、公式サイトからグルメサイトの店舗ページへリンクしているお店は1店もありませんでした。自社サイトと、AIがよく読んでいる媒体をつないでおくことも、取りかかりやすい施策です。
3. お店について「語られる理由」を1つ持つ
掲載されているだけでは、多くのお店の中に埋もれます。地域のメディアが記事にしたくなる、来店したお客様が話したくなる理由があると、第三者の媒体でお店の名前が出る機会が増えます。
たとえば、創業年や「地域で最初に◯◯を出した」という事実、独自の製法や食材、数字で語れる実績、通販や物販などの商品化、受賞歴やメディアへの掲載歴です。自店にあるものを文章にして、公式サイトや取材の場で伝えられるようにしておきます。
なお、マケスクが支援している飲食店を施策のタイプ別に追跡したところ、AI検索での露出の水準は、記事とサイテーションの両方に取り組んだ群で基準期の5.9倍、記事のみの群で3.1倍、対策をしていない群で1.6倍でした。期間中にGoogleのAIモードが広がった影響もあり、施策の効果だけを切り分けた数字ではありませんが、記事だけより、外部の媒体への掲載とあわせて取り組んだ群の伸びが大きいという結果です。
4. クチコミに書いてもらえる体験を用意する
クチコミの本文は、AIの回答の中で引用されることがあります。「おいしかったです」だけのクチコミが並ぶより、「個室が広くて子ども連れでも落ち着けた」「アレルギーを伝えたら別の食材で作ってくれた」と書かれたクチコミがある方が、伝わる情報は多くなります。
ただし、依頼のときに書く内容をお願いすることはできません。Googleのクチコミポリシーは「特定のコンテンツを含めるよう依頼すること」を禁止しています。できるのは、具体的に書ける体験をつくることです。
データの詳細はサイテーションとは?飲食店50店を実測してわかった「自社サイトでは戦えない」という結論に、進め方の全体は飲食店のLLMO対策!ChatGPTやGeminiに選ばれる店舗になる方法にまとめています。
飲食店の導入事例
実際にMEO対策やGoogleストリートビューを導入した飲食店の事例です。飲食店の導入事例をすべて見る
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よくある質問
食べログなどのグルメサイトに掲載していれば、MEO対策は不要ではないですか?
役割が異なります。グルメサイトは、エリアやジャンルでお店を比べたい人が集まる場所です。Googleマップは「近くの居酒屋」「◯◯駅 ラーメン」と検索した人が、地図の上でお店を選ぶ場所です。Googleマップに自店が表示されるかどうかは、グルメサイトへの掲載では決まりません。両方を整え、店名・住所・電話番号をそろえておくことで、お客様の入口を増やせます。
チェーン店ではない個人店でも、効果はありますか?
あります。Googleは、ローカル検索の結果が主に「関連性・距離・知名度」の3つで決まると公式ヘルプで説明しています。店舗の規模は、この3つに含まれていません。また、マケスクが8業種を実測した調査では、飲食はAI検索で個人店が上位に入りやすい業種の1つで、調べた50店のうち12店が個人店でした(調査の詳細)。
Googleマップの順位が急に下がったのですが、なぜですか?
Googleは、Googleマップなどの表示順が主に「関連性・距離・知名度」で決まると公式ヘルプで説明しています。このうち距離は、検索する人がいる場所からお店までの距離です。そのため、同じ検索語でも、調べる場所によって表示順は変わります。また、営業時間や住所などの情報が正確でないと、関連する言葉で検索されても表示されない場合があります。1回の確認で上がった・下がったと判断せず、まずお店の情報が正しいかを確かめたうえで、獲りたい検索語を数語に絞り、同じ条件で定期的に表示順を記録して、予約・来店の数とあわせて傾向で見るのがおすすめです。
MEO対策とLLMO対策は、どちらから始めるべきですか?
どちらも大切です。弊社が提唱する購買行動モデル「AIMA5」では、AIの回答でお店を知り、Webで詳しく調べ、Googleマップで最終的に確信を得てから、予約や来店に進む流れで整理しています。取り組むハードルが高いと感じる場合は、来店の直前に見られるGoogleマップ(MEO対策)から始めるのがおすすめです。なお、弊社のLLMO primeでは、MEO対策とLLMO対策を一体で支援しています。
飲食店の集客について相談する
「グルメサイト以外に何から手をつければよいか」「自店のエリアで上位に出られるか」といった段階からご相談いただけます。
- AI検索での見え方を無料診断する(ChatGPTなどのAIが自店をどう説明しているかを確認できます)
- MEO prime の資料をダウンロードする(Googleマップ対策のサービス内容と費用)
- お問い合わせ(自店の状況を伝えて相談する)
来店後のお客様の声を集める仕組みとしては、Survey primeもご用意しています。来店後のアンケートでお客様の声を集め、クチコミ投稿の案内まで行えるツールです。
ほかの業種の進め方と事例は、業種別の集客|MEO対策・LLMO対策の進め方と導入事例にまとめています。







