FAQで差がつくLLMO対策とは?AIに選ばれるお店はもう対策している!
Google検索の進化によって、店舗集客の方法にも少しずつ変化が生まれています。
とくに最近注目されているのが、AIによる要約検索「AI Mode」の登場とともに重要度が増しているLLMO対策です。
検索画面にお店の情報が表示されるだけでなく、「AIに選ばれて紹介される」ことが、新しい来店導線として注目されています。
本記事では、「なぜFAQコンテンツがAIに選ばれやすいのか」「どんな情報が集客につながるのか」を、やさしくわかりやすくご紹介していきます。
LLMOとは?

LLMOはAI検索において店舗やサービスがより正確に、そして魅力的に紹介されるようにするための情報最適化の考え方です。
Google検索では、近年「〇〇駅近くの美容室」や「英語対応のレストラン」など、ローカル+ニーズを含んだ検索が増えています。さらにAIが文章で答える形式(会話型検索)が主流になることで、“信頼できてわかりやすい情報”が選ばれやすくなるようになりました。
とくに、FAQのように「質問 → 回答」の形式で整理された情報は、AIが理解しやすく、引用しやすいという特徴があります。
つまり、LLMOとは単なるMEO(Googleマップ上位表示)だけでなく、「AIに引用される情報設計」の時代に対応した、新しい店舗集客の形といえます。
外国人向け美容室の事例

外国人観光客や在日外国人の増加にともない、日本国内で「英語対応の美容室」を探すニーズが高まっています。
しかし、日本語中心の情報だけでは、海外の方にとって十分とは言えず、検索でも見つけてもらえないことが多くありました。
そんななか、ある東京の外国人ターゲットの美容室が、FAQを中心としたWebコンテンツの強化によってAI検索(LLMO)での表示機会を獲得し、Googleビジネスプロフィール(GBP)のインプレッション数・アクション数を大幅に増やすことに成功しました。
実際に行った取り組み
この美容室が行った主な対策は、以下の4つです。
01|英語でのFAQページを設置
よくある疑問に対して、ネイティブ視点でのQ&Aを掲載。
例:「他のケラチントリートメントと何が違うの?」「ヘアエクステにも使えるの?」といった質問に対して、丁寧な英語で回答。
02|サービスページの専門性強化
ケラチントリートメントや縮毛矯正、エクステンションなどのサービスについて、詳細かつわかりやすい説明を英語で記載。
03|検索されやすい表現をページタイトルや見出しに活用
例:「Brazilian Keratin Treatment in Tokyo: Benefits, Aftercare & Who It’s Best For」など、検索ワードを意識した自然な表現で構成。
04|Googleビジネスプロフィール上でもコンテンツの最適化
店舗紹介文、サービス内容、投稿、口コミ返信なども英語で運用し、検索エンジンとユーザーの両方にやさしい設計に。
LLMO対策による成果と変化
これらの取り組みによって、2025年9月以降、以下のような成果が見られました。
AI Modeによる検索結果の回答欄に、FAQページやGBPが直接引用される事例が確認
例:英語で「○○で英語が通じる美容室を探しています」と質問した際、AIがその店舗を紹介。
Googleビジネスプロフィールのインプレッション・インタラクションが増加
MEO順位自体は大きく変わらなかったにもかかわらず、AIモード登場後数値は好調を継続していました。
この結果から、AIからのインプレッションが加算されているのではないかと考察しています。
今回の事例からの考察

上記の結果を踏まえると、以下のことが考えられそうです。
FAQはAIにとって“答えやすい”コンテンツ
AI検索では、「質問に対して、的確でわかりやすい回答がどこにあるか?」を瞬時に判断し、その一部をユーザーに紹介します。
そのとき、構造が明確で、内容が整理されているFAQコンテンツは、まさにぴったりな情報源になります。
たとえば、美容室を探している外国人が検索したとき、該当するサービスページやFAQが表示されていれば、それがAIの回答の材料になります。
ページの中に「よくある質問」形式で、「どんな人におすすめか」「価格はいくらか」「施術時間はどれくらいか」といった基本的な疑問に丁寧に答えておけば、AIにもユーザーにも伝わりやすくなります。
検索意図と情報のマッチングが来店を後押し
FAQコンテンツは、検索している人の“今知りたいこと”に寄り添うことができます。
「失敗したくない」「ちゃんと理解したい」「安心して予約したい」といった気持ちに対して、正しく答えてくれる情報は信頼を生みます。
たとえば、外国人向け美容室であれば、「英語が通じるか」「薬剤は肌に合うか」「価格は明朗か」といった不安をFAQで解消してあげることで、安心して予約という次のアクションにつながります。
こうしたユーザー視点の情報提供こそが、AIに評価され、表示機会を増やす大きな要因になります。
AIに選ばれると、GBPの反応も変わってくる
AIがFAQやサービスページを引用すると、「回答の出典」としてリンクが表示されます。そのリンクをタップ・クリックしたユーザーは、ホームページやGoogleビジネスプロフィール(GBP)へと誘導されます。
とくにGBPが引用元になった場合、Googleマップ上のインプレッション数やインタラクション(電話・ルート検索・Webアクセスなど)にも反映されていると考えられます。
実際に、ある美容室ではAIモードが始まった2025年9月以降、GBPの数値が右肩上がりに変化しはじめ、検索順位そのものが変わらなくても「選ばれて見られる機会」が増えてきた傾向が見られました。
これはまさに、FAQなどの“丁寧な情報発信”がAIによって評価され、ユーザーに届いている証拠といえます。
まとめ
LLMO対策とは難しいものではなく、「お客様が本当に知りたいことを、やさしく丁寧に書く」
そんな情報発信の積み重ねが、AIに評価され、検索結果に表示される時代になっています。
FAQやサービス説明を整えるだけでも、検索から来店までの“導線”をなめらかにできることが、今回の事例からはっきりと見えてきました。
株式会社トリニアスでは、店舗の業種やターゲットに合わせたFAQ設計や、GBPとの情報連携のポイントなど、詳しいご相談も承っています。
「うちの店舗でもできるかな?」という段階でも大丈夫ですので、ぜひお気軽にご相談ください。
一緒に、お店に合った情報発信の形を見つけていきましょう。
