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【インバウンド】訪日観光客向けの集客施策10選

インバウンド集客の方法とは?重要性や注意点も解説

訪日外国人観光客を対象にしたインバウンド集客は、国内企業にとって重要な戦略のひとつです。

観光業界はもちろん、小売業やサービス業においても、外国人観光客の獲得は売上向上に直結します。

本記事では、

  • インバウンド集客の方法
  • なぜインバウンド集客が重要なのか
  • 訪日外国人を集客するときの注意点

についてくわしく解説します。

訪日観光客の増加によるお店の売上・知名度アップに興味がある方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

インバウンド集客の重要性

そもそも、インバウンド集客をすることはなぜ重要なのでしょうか。

ここからは、訪日観光客を呼び込む重要性について解説します。

訪日観光客の消費額が多い

出典元:訪日外国人消費動向調査

訪日観光客は、国内の消費者とくらべて一回の訪問でより多額の消費をする傾向にあります。

日本政府観光局(JNTO)のデータによると、一人当たりの平均消費額は約14万円をマーク。コロナ禍以前の2019年には、訪日観光客による経済効果が4兆8,135円にものぼりました。

およそ5兆円という数字は、日本の自衛隊を運営するための国家予算である「防衛費」に匹敵する金額です。

訪日観光客の消費内訳は、とくに宿泊施設や高級ブランド商品への支出が多いのが特徴。

しかし、2016年以降は訪日観光客の消費動向にも変化がありました。

モノを大量購入する「爆買い」よりも、日本でしか味わえない貴重な体験をする「コト・体験消費」が重視されるようになったのです。

とはいえ、訪日観光客の消費金額が多いのは変わりありません。自社に取り込むことで、多大な経済効果をもたらすことは間違いないでしょう。

引用:
日本政府観光局(JNTO)外国旅行の動向

2024年以降は観光客数が増加見込み

大手旅行会社JTBの調査では、2024年には訪日観光客の数は3,310万人に増加すると予想。プラス4%にあたる、およそ130万人も多くの訪日観光客数がやってくる計算です。

JTBが訪日観光客数の増加を見込んでいる理由は、おもに3つあります。

  • 緊急事態宣言が解除された
  • コロナウイルスが第5類に移行した
  • コロナ禍の影響による「リベンジ消費」

2024年には新たな大型施設がオープン予定です。かつてない日本での体験を求めて、さらに多くの外国人が日本を訪れることでしょう。

引用:
JTB 2024年の旅行動向見通し

訪日観光客(インバウンド)向けの集客施策10選

インバウンド集客の重要性について解説しました。

では、実際に自社に訪日観光客を取り込むためには、一体どうすればいいのでしょうか。

この章からは、訪日観光客向けの具体的な集客施策を紹介していきます。

多言語での情報発信

効果的なインバウンド集客のためには、多言語での情報発信がおすすめです。

  • SNS
  • ホームページ
  • Googleビジネスプロフィール

などを活用して英語や中国語、韓国語など複数言語で情報を発信しましょう。

来日前や滞在中に情報収集をする外国人にリーチすることができます。

東京の人気寿司店では英語と中国語でウェブサイトを運営し、Instagramで日々のメニューやイベント情報を多言語で更新しています。

訪日前の観光客に情報を提供し、あらかじめ興味を持ってもらうことが大事です。

しかし「Webサイトなんて持っていない」「SNSで外国語を使って発信するのは大変そう」という方もいらっしゃるでしょう。

そんなときは、Googleビジネスプロフィールを活用してインバウンド集客をするのがおすすめです。

Googleビジネスプロフィールとは、Google検索・マップ上で自社のお店をアピールできる無料の集客ツール。

Webサイトと違って維持費や初期費用がかからないので、お金をかけずに訪日観光客を取り込むことができます。

Googleビジネスプロフィールは多言語対応しているので、難しい設定は必要ありません。

以下の記事で、Googleビジネスプロフィールでインバウンド集客をするくわしい方法を解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

Googleビジネスプロフィールでインバウンド集客する方法とは?

メニューやPOPを多言語化

インバウンド集客方法として、店舗内のメニューや商品説明POPを多言語しましょう。

言語の壁をなくことができるので、外国人観光客でも利用しやすいお店になります。

京都の伝統的な甘味処では、メニュー表記を英語や中国語、韓国語で提供し、外国人観光客からの評価がとても高いです。

言語の不安を感じることなく、日本の文化や料理を楽しむことができるのは店側・客側双方にとってもメリットが大きいです。

言語翻訳ツールの導入

リアルタイムでの言語翻訳ツールを導入することで、店舗の従業員と訪日観光客のコミュニケーションを円滑にします。

多くの小売店やレストランでは、Google翻訳や専用の翻訳デバイスを活用。言語障壁を解消することができ、顧客満足度の向上につながっています。

言語翻訳ツールの活用は、訪日観光客が店舗での体験をより楽しむために不可欠です。

外国語対応のスタッフを雇用する

インバウンド集客方法として、外国語を話せる従業員を雇用するのもおすすめです。

翻訳器を使わない直接的なコミュニケーションが可能となるので、訪日観光客の満足度が向上します。

大手百貨店や人気観光地のお土産店では、英語や中国語が堪能なスタッフを前面に出して、外国人顧客の対応を強化しています。

訪日観光客が使うポータルサイトに掲載する

訪日観光客が使うポータルサイトに情報を掲載することは、ターゲットとなる観光客にリーチする効果的な手段です。

観光庁の調査によると、外国人が来日前に得た旅行情報のなかで

  • 口コミサイト
  • 宿泊予約サイト

などが役に立ったというデータがあります。

京都の老舗旅館ではTripAdvisorに英語でくわしい施設情報と写真を掲載し、外国人からの予約率が大幅に向上したケースも。ポジティブな口コミが増えることで、さらに多くの外国人観光客を惹きつける好循環が生まれています。

地元文化体験の提供

インバウンド集客を強化するためには、単に商品やサービスを販売するだけでは不十分でしょう。「コト・体験消費」をねらって、地元の文化や伝統を体験できる機会を提供することも重要です。

観光庁が調査した「外国人が日本に滞在中にやりたいこと」というデータがあります。

当データによると訪日観光客は、

  • 温泉に入浴
  • 四季の体感
  • 日常生活体験
  • 歴史・伝統文化体験
  • ポップカルチャー体験

といった「日本ならではの体験」を求めていることがわかります。

例えば、京都では茶道体験や着物レンタルを提供する店舗が増えているのも、インバウンド集客の施策のひとつ。日本でしか着ることができない和装体験ができると、外国人観光客にとても人気です。

地元の工芸品をつくるワークショップや地方の祭りへの参加も、訪れた国の文化を深く理解する貴重な機会となります。訪日観光客にとって「日本に来てよかった」と忘れがたい経験となるでしょう。

連携プロモーションの実施

観光地や企業間の連携による共同プロモーションも、インバウンド集客を拡大する効果的な手段です。

例えば、ホテルと地元の人気観光地がタイアップする方法もおすすめです。宿泊と観光地の入場券をセットにした特別プランを提供することで、より多くの観光客を呼び込むことができます。

航空会社や鉄道会社とのパートナーシップを通じて、移動と宿泊がセットになった旅行パッケージを販売することも有効です。

訪日観光客(インバウンド)向け集客の5つの注意点

インバウンド集客は、企業のブランド・売上向上に欠かせない施策のひとつ。

ですが、訪日観光客を取り込むことによって、注意しなければならない点があります。

以下で、訪日観光客向け集客施策をするにあたっての注意点を紹介します。

訪日観光客とのトラブルが発生する

訪日観光客は自国と日本の文化や習慣の違いから、誤解やトラブルが生じることも少なくありません。

たとえば、飲食店でのマナーの違いや、価格交渉を試みる観光客に対してスタッフが適切な対応を取れなかったことにより、トラブルに発展するケースがあります。

訪日観光客とのトラブルを未然に防ぐためにも、文化の違いに対する理解と準備が必要です。

準備に資金と手間がかかる

インバウンド集客をするためには、準備に資金と手間がかかります。

たとえば多言語メニューの作成、外国語対応可能なスタッフの教育、多言語対応のウェブサイトやマーケティングツールの導入など。それなりの準備期間と初期投資が必要です。

最初の準備だけでなく、継続的なメンテナンスや更新作業も発生し、適切なリソースの確保が求められます。

しかし、インバウンド集客への投資は、長期的に見れば訪日観光客からの収益増加につながる可能性が高いです。費用対効果を見極め、コストパフォーマンスを考慮した計画が必要です。

既存顧客に悪影響を及ぼす

インバウンド集客に力を入れ過ぎると、日本国内の顧客が疎外感を感じる場合があります。

例えば、店舗が外国語対応を強化するあまり、日本語のサービスがおろそかになり、リピーターの減少につながることがあります。

また、日本の伝統的な商品よりも外国人観光客向けの商品が店頭に並ぶことが増え、地元の顧客が求めている商品やサービスが見過ごされがちになります。

バランス良くサービスを展開することが、国内外の顧客を満足させるカギとなります。

国内顧客の意見に耳を傾け、彼らが求めるサービスを提供し続けることで、双方の満足度を高めることが可能です。

訪日観光客の嗜好に合わせすぎる

観光客の好みに合わせすぎてしまうと、日本の伝統や文化が失われるおそれがあります。

例えば、伝統的な料理を外国人観光客の好みに変えてしまうことで、本来の味や価値を損なう可能性も。

また、観光地化による「観光公害」と呼ばれる現象が発生し、地元住民との間で摩擦が生じることもあります。

地元文化の維持と観光客が求めている要素の、双方のバランスを保つ必要があります。

観光客向けには伝統的な体験を提供しつつ、日本の文化的価値を教育することで、文化への理解と尊重を深めることができるでしょう。

宗教や文化への対応も必要

インバウンド集客には言語のバリアだけでなく、文化的な差異や宗教的な制約も踏まえる必要があります。

例えば、飲食店がイスラム教のハラールやベジタリアン・ヴィーガンに対応したメニューです。さまざまな背景を持つ外国人観光客を受け入れるためには必要な施策でしょう。

しかし、海外の文化への対策だけでなく、身体障害者へのアクセスやアレルギー対応など、さらに広範囲での配慮が求められる場合があります。

すべての観光客に対応するためには、多様なニーズを理解し、適切に対策することが重要です。

設備の改善やスタッフの研修を通じて、実際に訪れるすべての人々が快適に過ごせる環境を提供することが成功へのカギとなるでしょう。

インバウンド集客の準備・運用の手間を軽減するなら

インバウンド集客施策は言語の壁や文化の違い、そして効果的なプロモーション方法の選択など、課題は山積みです。

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インバウンド集客のまとめ

インバウンド集客は、外国人観光客をターゲットにしたマーケティング手法であり、日本の観光業にとって重要な戦略のひとつです。

多言語対応や文化的配慮を通じて、外国人観光客に日本の魅力を伝えることが求められます。

しかし、国内顧客とのバランスを考えつつ、地域文化の保護も念頭に置く必要があります。

インバウンド需要を考慮した商品開発や自社の多言語対応、外国語での情報発信によって、訪日観光客を取り込むことが売り上げのカギとなるでしょう。

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井波 雅臣

井波 雅臣

2013年、株式会社トリニアスに入社。 以来、2年間に渡って4つのBtoC事業(大手通信回線)立ち上げを行う。 そこでの新規事業立ち上げ経験、営業スキルを買われ2015年よりBtoB事業であるGoogleストリートビュー撮影代行サービスに携わる。 以降、株式会社トリニアスのBtoB事業においてGoogleビジネスプロフィールの専任担当としてDM事業部を牽引。 5年間でのサポート件数は延べ5000件以上。 現在はMEOサービスを中心にデジタルマーケティングの総合サポートを手がける。

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