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Instagramレポート作成完全ガイド:成果を可視化し、次の一手を導き出す方法

2025.02.03

Instagramを利用したマーケティングでは、アカウントの成果を正確に把握するためにレポートの作成が欠かせません。上司からレポートの提出を求められたり、運用改善のためにデータを分析したりする場面は多くあるでしょう。

しかし

「どのデータを取得すればいいかわからない」

「レポートの作成方法がわからない」

といった悩みを抱える方も少なくありません。  

本記事では、Instagramのレポート作成に必要なデータや作成手順について詳しく解説します。

ぜひ、最後までご覧ください。

Instagramレポートとは?重要性とメリットを徹底解説

Instagramレポートとは、Instagramアカウントの運用状況を分析し、その成果や課題を分かりやすくまとめた資料です。

投稿の反応やフォロワーの増減、エンゲージメント率、特定のキャンペーンの効果などが含まれます。数値やグラフを活用して、視覚的に理解しやすい形式にまとめられることが一般的です。

Instagramレポートが重要な理由  

Instagramを活用したマーケティングは戦略的に進めることが重要です。

日々の投稿やキャンペーンを行う中で具体的な成果が把握できなければ、次に進むべき方向性が分からなくなってしまいます。Instagramレポートを作成することで、現状の成功要因や改善すべき点が明確になります。  

また、特にチームで運用している場合は、関係者全員が現状を共有するためのコミュニケーションツールとしても役立ちます。  

Instagramレポートのメリット  

Instagramレポートを作成することで得られるメリットは多岐にわたります。

以下に、代表的なメリットを挙げます。  

1. 成果の可視化  

数値やグラフを用いることで、投稿やキャンペーンの成果を一目で把握できます。

たとえば、どの投稿が最も多くのエンゲージメントを得たのか、どの時間帯が効果的なのかを具体的に知ることができます。  

2. データに基づいた改善策の立案 

過去のデータを振り返ることで、どのような改善をすれば成果が向上するかを計画できます。具体的な数値をもとにした戦略は、感覚に頼った運用よりも成功の可能性が高まります。  

3. クライアントやチームへの報告がスムーズ

クライアントへの成果報告やチーム内の共有時に、わかりやすいレポートがあると説明が簡単です。透明性が高まり、信頼関係の構築にもつながります。  

4. 目標達成の確認

あらかじめ設定した目標と実際の結果を比較することで、目標達成度が把握できます。

目標を達成している場合は次のステップに進む自信となり、未達成の場合は課題を特定して改善を図る材料となります。  

Instagramレポートは、運用の現状を把握し、成果を可視化するだけでなく、次の一手を導き出すための重要なツールです。

数値に基づいた分析を行い、運用の改善や方向性の調整をすることで、より効果的なInstagram活用が可能になります。

レポート作成を定期的に行うことで、Instagram運用が一層スムーズになるでしょう。  

Instagramレポートに必須の基本指標:どのデータを分析すべきか

Instagramの運用成果を正しく把握するためには、レポートに含めるべき基本的な指標を理解することが重要です。これらの指標を分析することで、投稿内容や運用方法の改善点を見つけやすくなります。

  • フォロワー数と増加率
  • エンゲージメント率
  • 投稿のリーチ数とインプレッション数
  • ストーリーズやリールの視聴完了率 
  • ウェブサイトクリック数やリンクのタップ数 

1.フォロワー数と増加率  

まず、フォロワー数はInstagramアカウントの成長を示す基本的な指標です。

フォロワーが増えている場合、投稿や運用が目標に沿って効果を発揮している可能性があります。ただし、フォロワー数だけでなく、増加率にも注目することが大切です。

特定のキャンペーンやコンテンツがフォロワーの増加にどのように影響しているのかを把握できます。

2.エンゲージメント率  

エンゲージメント率は、フォロワーがどれだけアカウントの投稿に興味を持っているかを示す指標です。この数値は、投稿ごとの「いいね」やコメントの数、保存やシェアの数を基に計算されます。

一般的に、エンゲージメント率が高いほど、フォロワーとの関係が強く、投稿内容が魅力的であると判断できます。

3.投稿のリーチ数とインプレッション数  

リーチ数は、投稿がどれだけのユニークなアカウントに届いたかを示す数値です。

一方、インプレッション数は、投稿が表示された合計回数を示します。

この2つの指標を比較することで、フォロワー以外のアカウントにもリーチできているか、また、同じアカウントが投稿を何度も閲覧しているかを把握できます。

4.ストーリーズやリールの視聴完了率  

Instagramでは、ストーリーズやリールの利用が増えており、それらのパフォーマンスを確認することも重要です。

視聴完了率は、投稿内容が視聴者を引きつけ、最後まで興味を持たせたかどうかを示します。この指標は投稿の内容や長さが適切かどうかを見極める参考になります。

5.ウェブサイトクリック数やリンクのタップ数  

Instagramのアカウントや投稿を通じて、ウェブサイトへの流入を目指している場合は、リンクのタップ数やウェブサイトクリック数が重要です。

データを追跡することで、投稿やストーリーズのリンク設置がどれだけ効果的であるかを測定できます。

Instagramレポートにおける基本指標をしっかりと押さえることで、アカウント運用の現状を正確に把握し、次の改善策を導き出すことができます。

これらの指標を活用し、さらに効果的な運用を目指してみてください。

Instagramインサイトを活用したデータ収集の具体的手順

Instagramの運用において、データを活用することで、投稿のパフォーマンスを分析し、改善点を見つけることができます。特にInstagramインサイトは、運用者にとって重要な情報を提供してくれる便利なツールです。

この章では、Instagramインサイトを活用してデータを収集する具体的な手順を解説します。

1. Instagramビジネスアカウントまたはクリエイターアカウントへの切り替え

Instagramインサイトを利用するためには、アカウントの種類を確認する必要があります。個人アカウントではインサイト機能が利用できないため、ビジネスアカウントまたはクリエイターアカウントに切り替える必要があります。

切り替え手順は以下の通りです。  

1. プロフィールページの右上にあるメニューアイコンをタップします。  

2. 設定メニューから「アカウント」を選択します。  

3. 「プロアカウントに切り替える」をタップし、案内に従って設定を完了します。

2. 投稿データの確認方法

Instagramインサイトは、アカウント全体のデータだけでなく、個々の投稿のデータも確認できます。

以下の手順で確認しましょう。  

1. プロフィールページで確認したい投稿を選択します。  

2. 投稿画面の下部に表示されている「インサイトを表示」をタップします。  

3. 表示される画面で、「リーチしたアカウント数」「インタラクション数」「保存数」などの指標を確認します。  

投稿のどの部分がフォロワーに響いているのかを具体的に分析できます。

3. ストーリーズデータの収集

ストーリーズは24時間で消えてしまうため、データ収集のタイミングが重要です。Instagramインサイトを使用して、以下の手順でデータを確認してください。  

1. プロフィールページの右上にあるメニューアイコンをタップします。  

2.「設定とアクティビティ」から 「インサイト」を選び「コンテンツ」でストーリーズを選択します。  

3. ストーリーズごとに「リーチした人数」「リンククリック数」などのデータを確認できます。  

また、ストーリーズの反応率や視聴完了率も分析することで、次回の投稿に活かせます。

4. フォロワーデータの収集

フォロワーの属性や行動を理解することで、ターゲットに合った戦略を立てることが可能です。フォロワーデータを確認する手順は以下の通りです。  

1. プロフィールページから「インサイト」を選択します。  

2. 「フォロワー」をタップして、フォロワーの年齢層、性別、居住地、活動時間帯などを確認します。  

これらの情報を基に、フォロワーが最も活動している時間帯に投稿を行うと、エンゲージメント率の向上が期待できます。

5. データを記録し、比較分析を行う

インサイトで収集したデータは、月ごとやキャンペーンごとに記録しておくと、変化や傾向を分析しやすくなります。

表計算ソフトやレポート作成ツールを使って、以下のようなデータを整理しましょう。

  • リーチ数の推移  
  • 保存数やシェア数の変化  
  • フォロワー数の増減  

過去の投稿と比較して、どの戦略が効果的であったかを判断することができます。

Instagramインサイトを活用することで、データに基づいた運用が可能になります。

この手順を参考に、日々の投稿やストーリーズのパフォーマンスをチェックし、次の一手を計画してください。継続的なデータ収集と分析が、成果を最大化する鍵です。

外部ツールを使った効率的なレポート作成方法

Instagramの運用において、成果を分析し次の戦略を立てるためには、定期的なレポート作成が欠かせません。特に、外部ツールを活用することで効率的にレポートを作成できるため、運用にかける時間を短縮しつつ、効果的な分析が可能です。

この章では、外部ツールを活用したレポート作成のポイントをご紹介します。

1. 専用ツールの機能を活用する

Instagramのレポート作成には、Social InsightHootsuiteLaterなどの専用ツールが役立ちます。これらのツールでは、フォロワー数やエンゲージメント率、投稿ごとのパフォーマンスなど、Instagramで重要な指標を自動で集計できます。

また、ツールによっては過去のデータをグラフ化したり、予測データを提示したりする機能も備わっています。視覚的に分かりやすいデータを簡単に取得できるため、関係者との共有もしやすくなります。

2. レポートのテンプレートを利用する

専用ツールの多くには、レポートのテンプレートが用意されています。

このテンプレートを使用することで、データの整理やフォーマット作成にかかる手間を大幅に省くことが可能です。

たとえば、月次のレポートやキャンペーンごとの成果をまとめるテンプレートがあれば、必要な情報を選択するだけで完成度の高いレポートが作成できます。

3. カスタマイズ可能なレポート機能を活用する

運用するアカウントによって注目すべきデータは異なります。そのため、カスタマイズ機能が充実しているツールを選ぶと良いでしょう。

たとえば、特定の期間のデータだけを抽出したり、特定の投稿に関連するエンゲージメントだけを表示したりする機能があると便利です。必要な情報を正確に反映させることで、レポートの説得力が向上します。

4. 複数のツールを組み合わせる

場合によっては複数のツールを併用することで、より詳細な分析が可能になります。

たとえば、Hootsuiteで全体的なアカウントのパフォーマンスを確認しつつ、Canvaで視覚的に魅力的なレポートを作成するなどの使い方があります。

目的に応じて適切なツールを組み合わせることで、効率よく作業を進めることができます。

5. レポート作成を習慣化する

どんなに便利なツールを使っても、定期的にレポートを作成する習慣がなければ、そのデータを運用に活かすことはできません。

ツールには定期的なリマインダー機能やスケジュール機能が付いているものも多いため、それらを活用して作成のタイミングを管理しましょう。

毎週または毎月のレポート作成を習慣化することで、運用の改善点が見つけやすくなります。

外部ツールを活用することで、Instagramのレポート作成は格段に効率化されます。

Social InsightやHootsuiteなどの専用ツールを使いこなし、テンプレートやカスタマイズ機能を活用することで、的確な分析が可能になります。また、ツールの機能を最大限に活用するためには、レポート作成を定期的に行うことも重要です。

適切なツールを選び、レポート作成を運用の一部として取り入れましょう。

効果的なKPIの設定とPDCAサイクルでInstagram運用を改善

Instagramを活用したマーケティングでは、目標を明確に設定し、継続的に改善することが重要です。特に、KPI(重要業績評価指標)を適切に設定し、PDCAサイクルを回すことで、運用の効果を最大化できます。

この章では、Instagram運用の成功に向けた具体的な方法をご紹介します。

KPIの設定方法  

KPIは、Instagram運用の目標達成に向けた進捗を測定するための指標です。

適切なKPIを設定するには、まず運用の目的を明確にする必要があります。

たとえば、次のような目的が挙げられます。

認知度向上を目的とする場合:

フォロワー数やリーチ数をKPIとして設定。  

エンゲージメントの向上を目指す場合:

いいね数やコメント数、シェア数を指標として設定。  

売上や集客を重視する場合:

プロフィールリンクのクリック数やウェブサイトへの誘導数などが適切です。  

また、KPIは具体的で測定可能な値にすることがポイントです。

たとえば「3か月でフォロワー数を10%増加させる」といった具体的な数値を設定すると、チーム全体の目標が共有しやすくなります。

PDCAサイクルの重要性  

Instagram運用では、一度の投稿で完璧な結果を出すことは難しいため、PDCAサイクルを活用して継続的に改善を重ねることが重要です。

1. Plan(計画):

KPIに基づき、投稿内容や投稿時間、ハッシュタグ戦略を計画します。

たとえば、ターゲット層に響くトピックや流行のハッシュタグを取り入れることが効果的です。  

2. Do(実行):

計画に沿って投稿を実施します。この際、投稿のビジュアルやキャプションに一貫性を持たせることが大切です。  

3. Check(評価):

投稿後、インサイト機能を活用してデータを分析します。

投稿ごとのリーチ数、エンゲージメント率、クリック数などを確認し、どの施策が成功したのかを把握します。  

4. Act(改善):

評価の結果を基に、次回の投稿内容や戦略を調整します。

たとえば、エンゲージメントが高かった投稿の特徴を次回に活かすと良いでしょう。  

KPIの達成状況を定期的に振り返ることは、Instagram運用を成功させる鍵です。

週次や月次でレポートを作成し、データをチームで共有することで、目標に向けた改善点を明確にできます。また、成果が上がった事例を分析することで、次の施策に自信を持って取り組むことができます。

Instagram運用は試行錯誤の連続ですが、KPIとPDCAサイクルをしっかり回すことで、必ず良い結果に結びつきます。目標に向かって、一歩ずつ着実に進んでいきましょう。

成果を引き出すInstagram運用代行サービスの活用事例

Instagram運用代行サービスを利用することで、多くの企業がSNSマーケティングの成果を最大化しています。このサービスを上手に活用することで、企業は効率的にフォロワーを増やし、ブランドの認知度を高めることが可能です。

この章では、実際の活用事例を基に、その効果やポイントについてわかりやすく解説します。

事例①:uni 三菱鉛筆

引用元:https://www.instagram.com/uni_mitsubishi_pencil/

筆記用具の製造・販売を主軸とする三菱鉛筆株式会社は、12.6万人以上のフォロワーを保有しています。 

ストーリーズ機能を活用して新商品の紹介や購入ページへのリンクを提供しており、これらの内容はハイライトにまとめられています。  

運用代行を担当する株式会社コムニコがコンテンツの企画や分析を行い、フィード投稿の制作は自社で対応しているようです。  

フィード投稿は、写真のクオリティが非常に高く、プロフィールページ全体での統一感がしっかりと保たれています。

事例②:吉野家

引用元:https://www.instagram.com/yoshinoya_co_jp/

牛丼を中心とした飲食チェーンを展開する株式会社吉野家は5.1万人以上のフォロワーを抱えるアカウントを運営しています。 

日本国内のInstagramユーザーは女性が多い傾向にあるため、自社製品を男性客にも訴求するために「映える」アレンジレシピとして紹介しています。  

「#おうち吉野家」というハッシュタグは投稿数が7,300件を超えており、プロフィールページから公式通販ショップへのアクセスを可能にする設計がされています。  

また、株式会社EQREAが運用代行を担当し、競合の事例を基に方針の提案を行い、アカウント開設や運用立ち上げをサポートしました。  

事例③:ホワイトエッセンス株式会社

引用元:https://www.instagram.com/whiteessence_official/

審美歯科サービスを展開するホワイトエッセンス株式会社は、2025年2月時点でフォロワー数が6,400人を超えるアカウントを運営しています。

アカウントのハイライトには、ホームケア商品の紹介や購入リンク、施術のイメージ画像や予約用リンク、さらにはQ&Aなどの情報が整理されています。

また、株式会社リソースクリエイションが提供するSNS運用代行サービス「エアリク」を活用し、ペルソナ設定やハッシュタグの選定、撮影サポートなどの支援を受けています。

さらに、歯科衛生士がホワイトニングの魅力や知識を伝えるリール動画は、安定した再生回数を記録しており、他の投稿を閲覧してもらうきっかけとなるだけでなく、リンク経由での予約促進効果も期待されています。

まとめ:Instagramレポートで運用成果を最大化しよう

Instagramのレポート作成は、運用成果を最大化するための重要なステップです。

目的に沿った指標を選び、データを整理して可視化することで、今後の改善点が見えてきます。レポートは単なる結果報告ではなく、次のアクションを導き出すための道しるべとして活用しましょう。

レポートをうまく作成することで、Instagramをさらに効果的に運用できるようになります。

弊社・株式会社トリニアスでもSNS運用代行サービスを提供しております。

貴社のビジネスに最適なオンライン戦略をサポートし、効果的な集客・ブランディングを実現します。

ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

 

井波 雅臣

井波 雅臣

2013年、株式会社トリニアスに入社。 以来、2年間に渡って4つのBtoC事業(大手通信回線)立ち上げを行う。 そこでの新規事業立ち上げ経験、営業スキルを買われ2015年よりBtoB事業であるGoogleストリートビュー撮影代行サービスに携わる。 以降、株式会社トリニアスのBtoB事業においてGoogleビジネスプロフィールの専任担当としてDM事業部を牽引。 5年間でのサポート件数は延べ5000件以上。 現在はMEOサービスを中心にデジタルマーケティングの総合サポートを手がける。

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