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Instagramのショッピング機能(shop now)の登録方法や機能のポイントを解説。導入事例もご紹介。

2022.05.27

画像や動画の投稿が中心のSNS・Instagramには、コンテンツの投稿だけでなく、ショッピング機能(※名称:Shop Now)が搭載されています。ショッピング機能は「ショッピングタグ」を投稿するコンテンツに付与することで、ユーザーの購入までのプロセスをスムーズに導いてくれる機能です。
ECサイトなどを運営しているアカウントにとっては、新たな顧客の流入を増やす絶好の機会となります。
そこで、「登録方法がわからない」、「使い方はどうすれば良い?」、「どんなタグを入れればいいの?」といった疑問を感じる方も多いことでしょう。

そんなお悩みを解決するために、当記事でInstagramのショッピング機能について詳しくまとめました。
ぜひ最後までお読みいただき、自社のInstagram運用にお役立てください。

※次の章から“ショッピング機能”と表記を統一します。

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Instagramのショッピング機能(Shop Now)とは

Instagramのショッピング機能とは、リールストーリーズフィード投稿から簡単に気に入った商品を購入できる機能です。
この機能によって、検索エンジンに移動してHPを検索したり、他のショッピングサイトで商品を探す手間が省けるようになり、ユーザーが商品を閲覧して購入するまでの流れをスムーズなものにしました。

ショッピング機能では投稿したコンテンツに商品タグを付けることで、そのまま購入サイトへ誘導できます。
また、ショッピングタグが付いている投稿は、潜在ユーザーに広告としても届けられるので、新たなリーチが広がる可能性を期待できます。

ショッピング機能を利用するには、ご自身のECサイトとFacebookでのショップ登録が必要になります。Facebookのビジネスアカウントは他にも便利な使用方法があるので、こちらも併せて作成しておくことをおすすめします。

Instagramショップの特性

Instagramのショップ機能は、実店舗へ買い物に出かける時間が取れないユーザーや新たな販路の獲得を模索する事業者の方にとって大変便利な機能です。
Instagramショッピング機能を登録すると、ご自身のプロフィールに「ショップ」という項目が追加されます。

ショップ機能の特性は以下の2点です。

  1. コレクション機能の活用により、ジャンル毎にまとめられる
  2. フィードだけでなくリールやストーリーズにもショッピングタグを追加できる

1.コレクション機能の活用により、ジャンル毎にまとめられる

コレクションとは、ショッピングタグを使った投稿を「テーマ」や「ジャンル」毎にまとめられる機能で、商品を複数取り扱っているビジネスアカウントにおすすめの機能です。
まとめたコレクションは「カバー画像」や「名前」、「説明」など自由に設定できます。

例えば、「ベスト10」というタイトルで売上の多い商品の投稿をまとめたり、「誕生日プレゼントに最適」というタイトルでコレクションを作成したりなど、それぞれのコレクションにユーザーの興味やニーズに沿ったタイトルをつけると、さらに効果が出やすくなるでしょう。

2.フィードだけでなくリールやストーリーズにもショッピングタグを追加できる

Instagramショップがリリースされてから、それまではフィード投稿にしか入れることができなかったショッピングタグが、リール、ストーリーズ、Instagramライブにも追加が可能となりました。
フォロワー以外にも表示されるリール動画から新たな流入を獲得できたり、ストーリーズを気に入ってくれたフォロワーが拡散してくれたりと、投稿したコンテンツがタイムライン以外にも表示されることで幅広いターゲット層へのアピールが期待できます。

ショッピング機能の登録方法

この章ではショッピング機能を始めるための方法について、実際の管理画面の画像を使って解説していきます。

  • ショッピングに店舗として登録できるか確認する
  • プロアカウントに切り替え、Facebookと連携させる
  • Facebookページにショップを追加
  • カタログを作成する
  • ショップを公開する
  • Instagram上でショッピング機能の審査を申請する
  • 投稿にショッピングタグを追加する

1.ショッピング機能に店舗として登録できるか確認する

まず、自身のビジネスアカウントがショップ開設の登録資格を満たしているか確認します。
Instagramでショップを開くには、Meta社(旧Facebook社)が定める、以下のコマースの利用条件を満たした上で審査をパスする必要があります。

  • FacebookとInstagramのポリシーに準拠していること
  • 該当するビジネスとドメインに紐づいていること
  • 所在地がコマースを利用できること
  • 信頼性を示すこと
  • 正確な情報を提供し、ベストプラクティスに従うこと
  • 出典:コマースの利用要件

ショップ開設の申請を送るには「Facebookのビジネスアカウント」と「Instagramのビジネスアカウント」が必要になります。それぞれの設定を行い、ショップを開設しましょう。

2.ビジネスアカウントに切り替えて、Facebookと連携させる

ショッピング機能の利用条件を確認したら、次はInstagramをビジネスアカウントに切り替えます。
Instagramのビジネスアカウントはショップの出店以外にも広告が出せたり、アカウントの分析に必要なインサイト機能などが使えるので、ぜひビジネスアカウントに設定しておきましょう。
アカウントを切り替えた後はFacebookのアカウントと連携させます。どちらもアプリの設定画面から操作できます。

Facebookでショップを開設する

連携が完了したらFacebookページでショップを開設します。
ホーム画面の右側にある「テンプレートとタブ」をクリックすると様々な選択肢が表示されます。その中から「ショップ」を選択し、右側にあるチェックマークをONにします。
ホーム画面に「商品を販売」という項目が設置されるので、そちらをクリックすると詳細情報の入力に進みます。

画面の指示に従って全て入力した後は、「ショップ申請を送る」をクリックして運営からの審査結果を待ちます。申請が完了したら、次は「ユーザーの支払方法」と「紐づけするアカウント」を設定します。

「ユーザーの支払方法」は下記の3種類になります。

  • 他のウェブサイトでチェックアウト→自分のもっているECサイトへ誘導し、ECサイト上で精算する方法。
  • FacebookまたはInstagramでチェックアウト→SNS上にカード情報を入力し、FacebookあるいはInstagram上で購入が可能。
  • メッセージによるチェックアウト→直接連絡のメッセージを受け取った後に支払いをする方法。

多くの場合はECサイトを使って決済を行うので、「他のウェブサイトでチェックアウト」を選びましょう。

支払方法を決定したら、紐づけするアカウントを設定します。以上で、基本設定は完了です。

4.カタログを作成する

ショップの設定が完了したら、次はショップの要となる「カタログ」の作成に入ります。カタログの作成はトップページにある「コマース」を選ぶことで作成できます。

右上にある「アイテムを追加」を選択すると、商品の詳細を入力する項目に切り替わるので必要情報を入力して下さい。
「在庫」、「サイズ」など全ての設定を入力して完了を押して、「アイテムがカタログに追加されました」と表示されたら終了です。
他にも商品を追加したい場合は同じ手順で追加していきます。

5.ショップを公開する

カタログの作成が終了したらショップの公開に進みます。コマースのトップ画面に戻り、画面中央にある「ショップを公開」を選択します。

選択後に出てくる「ショップの表示設定」を完了させたら、「アップデートを公開」をクリックして下さい。先述のショップ開設の申請が受理されたらショップ機能が使えるようになります。

6.Instagramでもショッピング申請をする

Facebookでのショップの設定が完了したら、次はInstagramの方でもショッピング申請を送ります。
アカウントの設定画面から、「ビジネス」→「ショッピングに登録」の流れで進んでいきます。

スタートを押すと「審査をするカタログの選択」と出るので、Facebookで登録したアカウントのURLを選択します。画面下に出てくる「送信」を押せばInstagramへのショッピング申請が完了です。

7.ショッピングタグを追加する

Instagramの許可が降りたら投稿にショッピングタグを追加します。フィードやストーリーズ、リールをシェアする直前の詳細画面には、タグ付けという項目があります。
アピールしたい商品のタグを選んで投稿しましょう。(投稿の種類ごとの追加方法はコチラ

フィード投稿やストーリーズには写真・映像と共にショッピングタグが表示され、タップすると商品詳細画面・購入画面へ切り替わります。
ショッピングタグの追加が完了するとご自身のアカウントのプロフィールにショップの項目が表示されます。ちなみに、ショッピングタグの追加・閲覧はスマートフォンのみなので注意しましょう。

以上でInstagramのショッピング機能の設定が完了です。

ショッピング機能の活用方法

ユーザーをスムーズに購入へ導くことができるInstagramのショッピング機能。ビジネスアカウントを運用している中でショッピング機能の特性を最大限に活かすためにはいくつか押さえておきたいポイントがあります。
この章では「ショッピング機能」を上手く使うポイントとしてすぐに実践できる4つの活用方法をご紹介します。

1.様々なコンテンツでショッピングタグを利用する

まず、コンテンツはフィード上での投稿だけでなく複数の方法でショッピングタグを利用しましょう。
同じ商品をいくつかの違うパターンでコンテンツを作成してショッピングタグを埋め込むと効果的です。そうする事でユーザーとの接触機会が多くなり、その分、新たな層の顧客の流入も増えていきます。

フィード、ストーリーズ、リールは、それぞれの特性も閲覧するユーザー層も異なってくるので、自社のターゲット層とは違うタイプのユーザーの目に留まるきっかけになります。そして、実店舗運営だけではリーチしなかった層にも届き、潜在顧客の開拓を期待できます。

2.追加できるショッピングタグは5個まで

投稿に追加できるショッピングタグは最大で5件です。
特にアパレル系など、1つの画像で紹介するアイテム数が多くなる傾向にある業種では、追加できるショッピングタグが限られてきます。なので、5個以上の商品を宣伝したい場合は優先順位を決めてショッピングタグを付けましょう。

ストーリーズやリールと違って、フィード投稿ではアイテム毎にショッピングタグをつけられます。その際、画像が見にくくならないようにタグをつける位置には注意しましょう。

3.ハイライト機能をONにして、すぐまとめられるようにする

ストーリーズは投稿してから24時間だけ表示される投稿方法です。24時間後には消えてしまうので、ショッピングタグを付けたストーリーズはハイライトにまとめましょう。

ハイライトはテーマごとにまとめられるので「季節の新作」や「当店の人気商品」、「期間限定」などユーザーの興味を惹きつけやすいタイトルをつけると良いでしょう。

4.期限切れのショッピングタグが無いか定期的に確認する

「セール品」や「季節限定」の商品がある場合は期限が切れたショッピングタグが無いかチェックしましょう。
期限切れの商品が残ったままだとタップしてくれたユーザーに不信感を与えてしまい、場合によってはクレームに繋がってしまう可能性もありますので定期的にタグの期限を確認しておくことをおすすめします。

期間を過ぎた投稿は削除するか、アーカイブに移動させて、常に新鮮な情報の提供を心がけていきましょう。

ショッピング機能導入事例

実際にショッピングタグを行っている企業を3つご紹介いたします。
ショッピング機能の運用に活かせるポイントなどをピックアップしてるので、ぜひ参考にして下さい。

1.【食品系】BASE FOOD(ベースフード)

ダイエットや糖質制限を応援する食品を提供しているBASE FOOD(ベースフード)の公式アカウントでは、自社の製品を使ったアレンジレシピのフィード投稿を行ってます。

メニューに使った商品のショッピングタグを入れることで、自分でも試してみたいと思ったユーザーがすぐ購入できるシステムになっています。
商品のアレンジレシピを紹介しながら、ショッピングタグを埋め込むのは「食品」業界ならではの方法といえるでしょう。

2.【美容系】COLORIA(カラリア)

香りで人々の生活を豊かにするのがモットーの香水メーカー「COLORIA カラリア」のアカウントではテーマごとにおすすめの香水をまとめた投稿を多数アップロードしてます。

統一されたデザインと、商品の第一印象となる「最初の一枚」で最後まで閲覧したい気持ちを刺激できます。
このアカウントでは画像を複数に分け、全ての商品にショッピングタグを埋め込んでいます。このように、複数の商品をおすすめしたい場合は画像を何枚かに分けてショッピングタグを付けて投稿しましょう。

3.【アパレル】COEN(コーエン)

アパレル系のショッピング機能のメリットはファッションのコーディーネートが一つの画面で確認できる点です。
男女から多くの支持を集めるファッションブランド「COEN(コーエン)」の公式Instagramアカウントでは、モデルが実際に着用したアイテムがすぐに買えるようにショッピングタグを商品の一つ一つに付けています。

また、画像の投稿だけでなく、リールやInstagramライブも多数行っており、流入経路を増幅広く展開している点もポイントです。

リール動画では着用した時の動きなどを見せる事で「着心地の良さ」を分かりやすくアピールしています。こちらも「欲しい」と思ったアイテムをすぐ買えるようにショッピングタグを付けて投稿しています。
やはり、色々なコンテンツでショッピングタグを入れるのはおすすめの方法です。

まとめ

Instagramのショッピングタグは複数の商品を取り扱っているビジネスアカウントにとてもおすすめな機能です。スタートさせるにはFacebookで申請の必要があるので、必ずビジネスアカウントを作成しておきましょう。また、ショッピングタグを最大限に活かしてコンテンツを作るのも大事なポイントとなってきます。

Instagramにある全ての機能で「自社の商品」をどんどんアピールしていきましょう。

井波 雅臣

井波 雅臣

2013年、株式会社トリニアスに入社。 以来、2年間に渡って4つのBtoC事業(大手通信回線)立ち上げを行う。 そこでの新規事業立ち上げ経験、営業スキルを買われ2015年よりBtoB事業であるGoogleストリートビュー撮影代行サービスに携わる。 以降、株式会社トリニアスのBtoB事業においてGoogleビジネスプロフィールの専任担当としてDM事業部を牽引。 5年間でのサポート件数は延べ5000件以上。 現在はMEOサービスを中心にデジタルマーケティングの総合サポートを手がける。

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