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SNSを学校の広報に活用する方法│メリットや各SNSの選び方も紹介

2022.10.21

これまで学校の広報といえばホームページの運用や学校要覧の作成などが主でしたが、近年、スマホの普及に伴ってSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を活用する方法が注目を集めています。

しかし、SNSそのものを利用したことがない方にしてみれば、

「SNSを活用するのは本当に有効なの?」
「SNSを活用してみたいけど、どうすれば良いかわからない」

といった疑問や悩みが生じることもあるでしょう。

そこで今回は、学校の広報にSNSを活用するためのコツについて解説します。

活用するメリットや各種SNSの選び方も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

学校の広報にSNSが有効な理由

学校の広報にSNSを活用することに対して「本当に有効なのか」と疑問を抱く方もいるかと思いますが、結論から言うと非常に有効です。

その理由を順番に深堀りしていきましょう。

10代のSNS利用者数が多い

学校の広報にSNSが有効な1つ目の理由は、10代のSNS利用者の割合が非常に多いことです。

実際に総務相が令和2年におこなった「通信利用動向調査」によると、学校のターゲット層である13〜19歳の86,1%がSNSを利用していることが分かっています。

およそ9割に近い人が日常的にSNSを利用していることから、進学したい学校の情報収集をすることも想定できるので、広報に活用することで効果的に自校をアピールできるでしょう。

コロナ禍で気軽に来校できなくなった

学校の広報にSNSが有効な2つ目の理由は、コロナ禍で気軽に来校できなくなったことです。

高校や大学、専門学校などではオープンキャンパスや説明会など入学を希望する学生やその保護者が来校する機会がありますが、コロナ禍でためらっている方も少なくありません。

そのような方に向けて学校内や説明会の様子を動画で発信できるので、機会損失を防げるでしょう。

学校の広報にSNSを活用するメリット

学校の広報にSNSを活用するメリットは以下の通りです。

  • 無料で集客効果が期待できる
  • 画像や動画で学校の雰囲気を視覚的にアピールできる
  • イベントを宣伝しやすくなる

無料で集客効果が期待できる

学校の広報にSNSを活用する1つ目のメリットは、無料で集客効果が期待できることです。

学校用のホームページを作成・運用する場合はサーバー代やドメイン代などの料金がかかる上、それらを外部の業者に委託する場合はさらに高額な料金がかかってしまいます

さらに、集客効果を出すためには高度なノウハウが必要なので、学校内のリソースだけではなかなか効果が出にくいのが難点です。

一方のSNSであればアカウントの作成や運用に料金がかからないため、まずは気軽に始めてみましょう。

画像や動画で学校の雰囲気を視覚的にアピールできる

学校の広報にSNSを活用する2つ目のメリットは、画像や動画を通して学校の雰囲気を視覚的にアピールできることです。

ホームページや学校要覧のように、文章だけで学校内の雰囲気や魅力を存分に伝えるのは難しいものです。

SNSであれば学校全体や授業中の風景、部活動の様子など、画像や動画を通じて視覚的にアピールできるので、「こんな学校に入ってみたい」といった具合に学生の意欲を掻き立てられるでしょう。

イベントを宣伝しやすくなる

学校の広報にSNSを活用する3つ目のメリットは、オープンキャンパスや説明会などイベントを宣伝しやすくなります。

これまでの宣伝方法といえば、学校用ホームページへの掲載やチラシを周辺地域に掲示するなどが一般的で、いずれも宣伝できる範囲が限定的で認知させにくいことが難点でした。

一方、SNSであれば8,270万人にものぼる国内のユーザーに対して宣伝できるので、周辺地域のみならず広い範囲での集客効果が期待できるでしょう。

学校の広報にSNSを活用する際のコツ

学校の広報にSNSを活用する際のコツは以下の通りです。

  • SNSの危険性を考慮する
  • 学生に協力を依頼する
  • SNSユーザーとのコミュニケーションを図る

SNSの危険性を考慮する

学校の広報にSNSを活用する際は、<不適切な内容を投稿してしまうと炎上する危険性があることを考慮しておきましょう。

たとえ投稿した側に悪意がなくともひとたび炎上すると後処理に追われるだけでなく、アカウントや学校そのものの信用を失ってしまいます。

そのほかにも、投稿する際は個人情報の取り扱いに注意が必要です。

誤って個人情報が記載されたデータを投稿したり個人を特定できるものが映った画像や動画を投稿したりしてしまうと、犯罪に巻き込まれてしまうリスクがあります。

SNSは学校の広報に活用しやすい反面、使い方を誤ると取り返しのつかない事態に陥ってしまうことも考慮しておきましょう。

ユーザーにメリットのある投稿をする

SNSでは、常にユーザーに対してメリットがある内容を投稿しましょう。

芸能人や著名人の場合は、自身のSNSアカウントに日常的な疑問や体験を日記のように投稿しても、ユーザー(フォロワー)からは「〇〇さんはこれが好きなんだ」「私と一緒でうれしい」といったメリットを感じられます。

しかし、学校に対してユーザーが求めているのは「自分の現在や将来のために必要な情報があるかどうか」であるため、日記のような内容を投稿しても興味・関心を持ってくれません。

それどころか「なんか変な学校だな」と、ネガティブな印象を与えて敬遠されてしまう恐れもあります。

学校そのものやアカウントのイメージを崩さないためにも、ユーザーの視点で考えた内容を投稿しましょう。

学生に協力を依頼する

学校の広報にSNSを活用する際は、自校の学生に協力を依頼しましょう。

教員とターゲットでは世代が異なるので、求める情報を正確に把握してそれを発信するのは簡単なことではありません

したがってターゲットに魅力を感じてもらうためには、同じ世代である学生に「どんな情報を求めているのか」「どんな内容が共感できるのか」といった具合に聞き取り調査をする方法が確実です。

なかなか無償で学生に協力してもらうのは難しいですが、うまく協力を仰いでより精度の高い情報を発信しましょう。

ユーザーとのコミュニケーションを図る

SNSを広報に活用する際は、ユーザーからのチャットやコメントに返信するなどコミュニケーションを図りましょう。

学校側から情報を発信することはもちろん重要ですが、あまり一方的になると押し付け感があって一歩距離を置かれてしまいます。

情報の発信に尽力するあまり、質問や問い合わせへの返信が遅れたりおろそかにしたりすると、ユーザーは「全然答えてくれない」と不信感を抱いてしまいます。

学校の存続に欠かせない学生を確保するためにも、普段から積極的にコミュニケーションを図りましょう。

各種SNSの特徴と選び方

一口にSNSといっても「Twitter」「Facebook」「YouTube」などさまざまな種類があるので、どれを選べば良いか迷ってしまうこともあるでしょう。

そんな方に向けて、この章ではそれぞれのSNSの特徴や学校に適した選び方を紹介します。

Twitter(ツイッター)

Twitterは、日本国内のユーザー数が4,500万人を超える巨大なSNSです。

「ツイート」という文章がメインの投稿機能で、140文字以内であれば「学校でこんなことがあった」「今日は学校でこんなことをやる」といった日常の出来事や体験などを気軽につぶやけるのが特徴です。

それによって学校・学生間で対面よりも気軽にコミュニケーションを図れるので、交流の場を作るにはもってこいのSNSと言えます。

また、ツイートにはウェブサイトのURLを貼り付けられるので、イベントの宣伝や受験シーズンの交通・気象情報の共有など利用場面が多いことから、高校や大学、専門学校を問わずに活躍するでしょう。

Facebook(フェイスブック)

Facebookはメタ社が運営する世界最大のSNSで、国内でも2,600万人ものユーザーを抱えています。

Twitterをはじめ、ほかのSNSとの大きな違いは実名登録制であることです。

そのため、本名や年齢、学歴・職歴など詳細な情報を公開しているユーザーが多く、自校のターゲットに対して正確に情報を発信できることが特徴です。

また、Facebookのもう一つの特徴として30、40代のユーザー数が多いことが挙げられます。

このことから、学生よりも保護者に向けて情報を発信したり文字数制限が無い投稿機能を学校用のホームページとして利用したりすることで、Facebookの持ち味を生かせるでしょう。

Instagram(インスタグラム)

Instagramは、日本国内のユーザー数が3,300万人を超えるSNSです。

TwitterやFacebookとは対照的に、Instagramは画像や動画がメインのSNSであるため、学校の授業風景や在学生の印象など、文章では伝わりにくい雰囲気を直感的かつ視覚的にアピールできるのが特徴です。

また、Instagramは10、20代女性のユーザー数が圧倒的に多いため、女子高や美容・アパレル系の専門学校など若い女性がターゲットの学校と相性が良いことも特徴の一つです。

若い女性が共感できる内容や学校での実技講習の様子、役に立つノウハウなどの情報を発信することで、ターゲットの心をグッとつかめるでしょう。

YouTube(ユーチューブ)

YouTubeは誰もが知っているとおり、動画の投稿や閲覧がメインのSNSです。

InstagramやTikTokのような短尺の動画とは異なり、YouTubeは最大12時間までの長尺の動画を投稿できます。

そのため、CMやアイキャッチのようなちょっとした動画からウェブオープンキャンパスのような大掛かりな動画まで、ターゲットや利用目的に合わせて柔軟に対応できるのが特徴です。

また、投稿した動画は文章と画像がメインになりがちな学校用のホームページにも掲載できるので、ホームページの完成度が高まるとともに学校の魅力がより伝わりやすくなるでしょう。

TikTok(ティックトック)

TikTokは、主にスマートフォンでの閲覧に適した縦長の動画を投稿できるSNSです。

特に10代の利用者が多いこともあり、YouTubeやInstagramよりも日常風景や面白おかしいエンタメ系など少しカジュアルな雰囲気の動画が多いのが特徴です。

また、TikTokは独自の仕組みによって自校に興味関心のないユーザーにも投稿を届けやすくなっているので、内容とクオリティ次第ではあるものの比較的拡散されやすい(バズりやすい)という特徴もあります。

これによってほかのSNSよりも急速なアカウントの成長が期待できるため、まずはTikTokで自校の認知拡大やファン獲得を目指すのも良いでしょう。

LINE(ライン)

LINEは、いまや日本国内のほとんどの人が日常的に連絡手段として利用しているSNSです。

その利用率の高さから、ほかのSNSよりも幅広い年齢層に加えて多くのユーザーへ情報を発信できるのが特徴です。

学校が利用する場合、保護者から学生向けの情報まで万能に扱えるのがLINEの強みでもあります。

ただし、情報を発信するためにはユーザーに「友だち追加」をしてもらうことが必須なので、入試対策講座の体験チケットやオープンキャンパスで利用できるクーポンを配布するなど、メリットを感じてもらえる工夫をしてみましょう。

まとめ

今回は、SNSを学校の広報に活用するメリットやコツについて解説しました。

SNSは正しい活用方法を知り、学校の特徴に合ったものを選ぶことで集客効果を飛躍的に高める可能性を秘めています。

しかし、SNSを広報に活用している学校はまだまだ少ないので、是非この機会にアカウントの運用を始めてほかにはない自校の魅力を存分にアピールしてみましょう。

また、SNSと併行して自校の魅力をアピールするなら、Googleストリートビュー屋内版を導入するのが効果的です。

Googleストリートビュー屋内版とは、ユーザーが実際にその場に訪れることなく、スマートフォンやパソコンを通じて教室・運動場など学校内部の様子を360°のパノラマ写真で見せられるサービスです。

導入することでユーザーがその学校に居るかのような疑似体験ができるので、「しっかり設備が整っている」「校内の雰囲気がおしゃれ」など文章や画像では伝えきれない魅力をアピールできるようになります。

実際のところ、内部の様子をくまなく伝えようと教員だけで写真や動画を撮影したり、それをホームページにアップロードするのは非常に手間がかかるものです。

ただでさえ学校の通常業務が忙しくて手一杯なのに、撮影やアップロードをしている時間なんてないという方もたくさんいらっしゃるでしょう。

弊社では、そういった一連の作業を学校に代わってサポートする「ストリートビュー撮影代行サービス」を提供しています。

興味のある方は、ぜひ一度弊社までご相談ください。

井波 雅臣

井波 雅臣

2013年、株式会社トリニアスに入社。 以来、2年間に渡って4つのBtoC事業(大手通信回線)立ち上げを行う。 そこでの新規事業立ち上げ経験、営業スキルを買われ2015年よりBtoB事業であるGoogleストリートビュー撮影代行サービスに携わる。 以降、株式会社トリニアスのBtoB事業においてGoogleビジネスプロフィールの専任担当としてDM事業部を牽引。 5年間でのサポート件数は延べ5000件以上。 現在はMEOサービスを中心にデジタルマーケティングの総合サポートを手がける。

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