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Instagramのインサイトとは?見方や見られるデータ、分析方法を解説

2021.12.02

Instagramは国内利用者数が3,300万人超と言われる巨大なSNSで、個人や企業など様々な人が日常的に情報収集やビジネスに利用しています。
特に飲食店や美容室などはInstagramを運営している店舗が多く、その中でも
「もっとフォロワーを増やしたい」
「もっとInstagram経由で集客をしたい」
とお考えの事業者の方もいらっしゃるでしょう。

そこで、Instagramのインサイト機能を活用して、しっかりと分析すれば、フォロワーの増加や集客に繋がる可能性が高まります。
本記事ではInstagramのインサイトの見方や分析方法などより効果的なInstagram運用の方法について解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

Instagramインサイトとは?

Instagramのインサイトとは、Instagramに搭載されている分析ツールです。
インサイトはInstagramプロアカウントを持っている全てのユーザーが無料で使用でき、各投稿のインプレッション数やエンゲージメントなど様々なデータをもとに投稿内容やアカウントについての分析ができます
Instagramのフォロワーを増やしたい方や自身の店舗やサービスへの集客力を高めたい方にとっては、投稿やアカウントの課題を把握・分析し改善するために必須の機能と言えます。

弊社のInstagram公式アカウントでは店舗やサービスの集客に欠かせないMEO対策に関する知識をご紹介していますので、ぜひいいね!やフォローをしていただけると幸いです。

インサイト機能はスマホアプリでしか見られない

Instagramのインサイトは現在、スマートフォン用のInstagramアプリでしか見ることができません。(2022年6月時点)
ブラウザやPC環境ではインサイトを見られないので、まずはアプリをダウンロードしましょう。

⇒ iPhoneはこちら
⇒ Androidはこちら

インサイト機能を使うためには「プロアカウント」への切り替えが必要

Instagramインサイトを見るためには、プロアカウントへの切り替えが必要です。
プロアカウントには「クリエイター」と「ビジネス」の2種類あり、どちらでもインサイトは見られますが、店舗や企業用アカウントを運用している場合は「ビジネス」を選択することをおすすめします。

Instagramのインサイト画面を表示する方法

Instagramのインサイトを見る画面を表示するには、プロフィールページの「インサイト」のボタンをタップしましょう。

インサイト画面に切り替えると以下のような様々なデータを見ることができます。

Instagramのインサイトで見られるデータとそれぞれの見方

Instagramのインサイトで見られるデータは以下の3つの項目に分かれていて、それぞれの項目から各投稿ごとの詳細なデータを見ることができます。

  1. リーチしたアカウント
  2. アクションを実行したアカウント
  3. 合計フォロワー

この章では各データの概要や見方について詳しく解説していきます。

リーチしたアカウント数

「リーチしたアカウント数」では、広告を含めたあなたが投稿したコンテンツを見に来たユーザーの数などを確認できます。
この項目で見られるデータは以下の5つです。

リーチしたオーディエンス あなたの投稿を見たユーザーの属性(国籍、年齢層、性別など)
フォロワーとフォロワー以外 あなたの投稿を見たユーザーのフォロワーの比率
各投稿ごとのデータ フィード投稿、リール投稿など各投稿ごとの
・いいね!数
・コメント数
・保存数
などの詳細なデータ
インプレッション あなたの投稿が「表示」された回数
(リーチとは異なり、ユーザーが同じ投稿を3回見たらインプレッションは「3」とカウントされる)
プロフィールのアクティビティ ユーザーがあなたのプロフィールに対して起こしたアクションの回数
・プロフィールへのアクセス数
・ウェブサイトのタップ数
・通話や予約ボタンのタップ数

これらのデータからは、

  • ターゲットとするユーザーの性別や年齢層が投稿内容と乖離していないか
  • フォロワー以外にもコンテンツが届いているか
  • フォロワーがコンテンツに関心を示しているか
  • などの情報が読み取れます。
    また、「7日間」「30日間」「6ヶ月」など期間限定した検索も可能です。

    もしも、あなたが狙いたいターゲット層やフォロワーにコンテンツが届いていないように見受けられた場合、#(ハッシュタグ)投稿や、投稿時間の工夫をしてみるとよいでしょう。

    アクションを実行したアカウント

    「アクションを実行したアカウント」では、あなたが投稿したコンテンツに対して「いいね」や「コメント」、「シェア」などのアクションを起こしたユーザーの合計数(インタラクション数)が確認できます。
    この項目で見られる詳細なデータは以下の2つです。

    アクションを実行したオーディエンス あなたの投稿に対してアクションしたユーザーの属性(上位の年齢層、性別など)
    コンテンツのインタラクション あなたの投稿に対するユーザーからのアクションの合計数

    これらのデータで分かることは以下の2つです。

  • どのコンテンツにアクションを起こしているか
  • どんなユーザーがアクションを起こしているのか
  • インタラクション数を増やすことは、Instagramのアルゴリズムに評価されるうえで重要な指標(シグナル)と言われています。 インタラクション数の多いコンテンツの傾向を分析してアルゴリズムに評価されやすい投稿で、リーチの拡大やフォロワーの増加に繋げていきましょう。

    合計フォロワー

    「合計フォロワー」では、あなたのアカウントをフォローしているユーザーの合計数などが見られます。(※この項目はフォロワーが100人以上存在するアカウントが利用できます)
    この項目で見られるデータは以下の3つです。

    フォロワーの増減数 あなたのアカウントをフォローした、またはフォローを解除したユーザー数
    フォロワーの属性 フォロワーの国籍や年齢層、性別など
    最もアクティブな時間 フォロワーがInstagramを最も利用している時間帯・曜日

    これらのデータで分かることは以下の2点です。

  • 各コンテンツ投稿時のフォロワーの増減の変化
  • フォロワーが最も多くInstagramを利用している曜日や時間帯
  • この情報をもとにフォロワーから評価の高いコンテンツの傾向を分析したり投稿時間を工夫したりすることで、リーチの拡大やフォロワーの増加に繋げていきましょう。

    補足:各投稿のインサイトを見てみよう

    Instagramでは投稿されたコンテンツの下部にある「インサイトを見る」から、各投稿ごとのリーチ数やインプレッション数などが確認できます
    「ホーム」「プロフィール」「ハッシュタグ」など、アカウントへのアクセスがどこから発生したのか、投稿を見てプロフィールに訪れた人数なども確認できるため、どのような内容の投稿がユーザーの心に響きやすいのか分析することができます。

    Instagramのインサイトを使った分析方法

    ここまでインサイトの見方やデータの種類について解説してきました。
    しかし、データの見方がわかっても具体的な分析方法が分からないという方もいらっしゃるでしょう。
    この章ではインサイトのデータをもとにアカウントの現状を分析する方法を紹介します。

    1. アカウントの現状を把握して問題点を洗い出す
    2. 問題点をもとに改善策を立てる
    3. KPI(目標値)を設定する
    4. 改善策をもとに投稿をする
    5. 各投稿の結果をインサイトで分析する

    アカウントの現状を把握して問題点を洗い出す

    まずは、自社のアカウントがどんな状態なのか、インサイトを見て現状を把握しましょう。

    1. アカウントのフォロワー数
    2. 評価の高い投稿の傾向
    3. フォロワーの属性
    4. 投稿のインタラクション数

    などのデータをもとに、「最近、フォロワーが増えていない」、「ターゲット層とフォロワーの属性が乖離している」など、アカウントの問題点を洗い出します

    問題点をもとに改善策を立てる

    アカウントの問題点を洗い出したら、次は具体的な改善策を立てましょう。

    たとえば、

  • フォロワーが増えない ⇒ キャンペーンを施策する、ターゲット層の好みをさらに意識した投稿内容にする
  • 各投稿のリーチ数が上がらない ⇒ ハッシュタグ投稿をする、投稿する時間帯、曜日を変える
  • など、それぞれの問題点によっておこなうべき改善策が変わります

    KPI(目標値)を設定する

    改善策を立てたら、その効果を測定するためにKPI(目標値)を設定しましょう。

  • フォロワー数を100人増やす
  • 各投稿のいいね!数を10%伸ばす
  • など、具体的な目標数値を設定することで、実際に達成できたかを判断しやすくなります

    改善策をもとに投稿をする

    具体的な目標が決まったら、改善策に基づいたフィードリールストーリーズを投稿しましょう。
    なお、改善策にいくつかの候補がある場合は、1つの投稿につき1つの改善策にしぼることをおすすめします。
    フォロワーやいいね!数の増減などの結果が出た時に、どの改善策が結果をもたらしたのか紐付けやすくなるからです。
    複数の改善策の効果を試したい時は期間を限定して結果を分析すると良いでしょう。

    各投稿の結果をインサイトで分析する

    改善策に基づいたフィードやリール、ストーリーズなどの投稿がどんな結果をもたらしたのか、インサイトで確認しましょう。 「KPI(目標値)を設定する」で決めた目標の数値に対して、結果が良かったのか悪かったのかを分析します。

    例えば、

  • 目標:フォロワー数を100人増やす ⇒ 113人も増えた
  • 目標:各投稿のいいね!数を10%伸ばす ⇒ 15%も増えた
  • こういった場合は改善策が適切だったといえます。そして、さらに結果を伸ばすためには、このまま同じ改善策を継続していけば問題ないでしょう。
    反対に、

  • 目標:フォロワー数を100人増やす ⇒ 15人しか増えなかった
  • 目標:各投稿のいいね!数を10%伸ばす ⇒ 逆に5%減った
  • こういった場合は改善策が不適切だったと言えます。なので、再度、アカウントの問題点の洗い出しやほかの改善策を試してみるなど、良い結果が出るまで施策を繰り返していきましょう。

    Instagramのインサイトを使った具体的な改善方法

    前章にてインサイトを使った分析方法と問題点の洗い出しについて解説しましたが、「具体的にどうやって改善すればいいのかがわからない」という方もいるでしょう。
    この章では、投稿のリーチ数やアカウントのフォロワー数などを改善するための具体的な方法について解説します。

    狙いたいターゲット層を設定する

    Instagramをビジネスに活用するためには、「どんなユーザーに投稿を見てもらいたいか」といったターゲット層の設定が重要です。
    そのため、まずは以下のように狙いたいターゲット層を明確にしましょう。

  • ターゲットの年齢層(若い方なのか、高齢の方なのか)
  • ターゲットの性別(男性なのか女性なのか)
  • ターゲットが求めている情報(商品/店舗の紹介なのか、知識/情報なのか)
  • ターゲットがInstagramを利用する目的(集客なのか、認知度向上なのか)
  • ターゲット層を明確にすることで、Instagramに投稿する内容や写真、動画の具体的な方向性が定まります
    たとえば10代、20代の女性をターゲットとする美容室のアカウントであれば、「おしゃれなヘアアレンジをした若い女性の写真」や「晴れ着に似合うヘアセットをしている動画」といった内容の投稿が良いでしょう。

    一方で、「白髪染め」や「メンズパーマ」などの投稿は、設定したターゲットとは乖離してしまうので、あらかじめ、自社のアカウントで顧客にしたいターゲット層を設定しておく必要があります。

    #(ハッシュタグ)投稿をする

    Instagramで特定のターゲット層にアカウントや投稿をアピールするには、#(ハッシュタグ)投稿が有効です。

    なぜなら、Instagramでは多くのユーザーが#(ハッシュタグ)検索を使用して情報を集めているからです。

    例えば、「# 美容室」で検索すると美容室に関する投稿がヒットし、検索結果の一覧に表示されます。
    さらに「# 原宿美容室」と付け加えて検索すると原宿周辺の美容室に関する投稿が表示されるようになり、特定の範囲での情報収集が可能になります。

    これを応用して、ターゲット層が検索するキーワードを想定したハッシュタグ投稿をすると、より効果的にアピールできます。
    一方で、全く関連性のないキーワードでハッシュタグ投稿をしているとターゲット層以外のユーザーばかりが流入し、本来の宣伝効果が発揮できません。
    なので、ターゲット層を想定したハッシュタグ投稿をすることが重要といえます。

    投稿する時間帯や曜日を工夫する

    Instagramで特定のターゲット層にアカウントや投稿をアピールするには、投稿する時間帯や曜日を工夫する必要があります。
    なぜなら、ターゲット層によってスマホを活発に利用している時間帯や曜日が異なるからです。
    自社が30代女性をターゲット層としている場合、「仕事をしている方」または「子育て世代の方」によってスマホを利用する時間が異なります。

    仕事をしている方は主に通勤時間や休憩時間にスマホを利用しますが、子育て世代の方はお子さんがお昼寝をしている正午過ぎや、学校に通っている平日の午前~正午過ぎ、ご家族が寝静まった後などにスマホを利用することが想定できます。
    このように、ターゲット層の生活リズムを想定して投稿時間を工夫すると、効果的にあなたのアカウントや投稿をアピールできるでしょう。

    一方で、どれだけターゲット層を的確に狙った投稿内容でも、ターゲット層がスマホを利用していない時間帯や曜日に投稿してしまうと、ターゲット層に届かずに他のアカウントの投稿に埋もれてしまいます。
    なので、ターゲット層の生活リズムを想定して投稿する時間帯や曜日を工夫していきましょう。

    まとめ

    今回はInstagramインサイトの分析方法やアカウントの改善方法などについて解説しました。
    狙ったターゲット層に適切なアピールをして集客効果を上げるためにはインサイトでの分析や改善が必要不可欠です。

    ぜひ、本記事で解説した内容を自社のInstagram運用にお役立てください。

    井波 雅臣

    井波 雅臣

    2013年、株式会社トリニアスに入社。 以来、2年間に渡って4つのBtoC事業(大手通信回線)立ち上げを行う。 そこでの新規事業立ち上げ経験、営業スキルを買われ2015年よりBtoB事業であるGoogleストリートビュー撮影代行サービスに携わる。 以降、株式会社トリニアスのBtoB事業においてGoogleビジネスプロフィールの専任担当としてDM事業部を牽引。 5年間でのサポート件数は延べ5000件以上。 現在はMEOサービスを中心にデジタルマーケティングの総合サポートを手がける。

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