ホットペッパービューティーの広告費をペイするための戦略
今回は、ヘアサロンやネイルサロンなど、美容系店舗専門の集客ツール「ホットペッパービューティー」の広告費について考えてみます。
Web版と紙面、両方で展開するホットペッパービューティー。
抜群の知名度を誇る媒体なため、その掲載料金はかなり強気な設定になっていると言われています。
そのプランと料金は公開されておらず、問い合わせた方に直接説明資料が送られてくる、という仕組みです。そこで初めて掲載費用を知るのです。
この記事では「ホットペッパービューティー側から提示された広告費をどうとらえるべきか?」について、特に重点的にお伝えしていきます。
金額という具体的数字に翻弄されずに、質の良いお客様を集める戦略を立てていきましょう。
ホットペッパービューティーの広告費はエリアとプランによって違う!
ホットペッパービューティーの広告費は、エリアとプランによって違いがあります。例えば東京都のような、人口も店舗の数も多い地域では高額になります。
プランは全部で11あり、選ぶものによって「おススメ店舗一覧」の表示順が変わります。
つまり、高額なプランを選ぶほど店舗一覧の上位に表示することができ、見込み客の目に触れる回数が増やせるのです。
また、高額なプランになればなるほど、特集で店舗が紹介されたり、店舗のページに含める情報量やクーポンの数を増やせたり、こだわり検索でヒットしやすくなるようになったりします。
お店の情報に、複数の流入ポイントを設けられるわけです。
※上のプランに行くほど広告費は高額になります。
広告費の例として、東京都中心部であれば
- 最上位プラチナLLプラン・・・1回約70万円(年間契約ならひと月当たり約50万円)
- バリュープランL・・・1回約40万円(年間契約ならひと月当たり約27万円)
- バリュープラン・・・1回約30万円(年間契約ならひと月当たり約20万円)
- シンプルプランL・・・1回約30万円(年間契約ならひと月当たり約20万円)
- シンプルプラン・・・1回約15万円(年間契約ならひと月当たり約10万円)
- ライトプラン・・・1回約10万円(年間契約ならひと月当たり約7万円)
※エリアとプランによって異なりますので、正しい費用は直接ホットペッパービューティーのサイトからお問い合わせください。
このくらいが相場のようです。(「L」が付くプランは、Web版も紙面版も両方掲載されます)
最上位プランがもっとも露出回数が多くなるため、「最上位プランを年間契約」を提案されるケースが多いです。
しかしながら、「この広告費が要するにペイできるのか」というところが、最も重要です。
ホットペッパービューティーのユーザー層と費用対効果を考えてみる
ホットペッパービューティーを使ってサロン検索をするユーザーは、次のような3つのパターンに分かれると考えられます。
【前提】行きつけのサロンがない、または、行きつけのサロンを変えたいと思っている人と考えられます。
- 色んなサロンを比較して、よりお得なクーポンがあるお店に行きたい(コスパ重視)
- 色んなサロンを比較して、自分のなりたい姿をより叶えてくれそうなお店に行きたい(こだわり重視)
- 色んなサロンを比較して、より評判のいいお店に行きたい(第三者の声重視)
この3つのパターンの中で、最もリピーターになる確率が高いのが②の人です。
その人の理想のキレイを実現できたとしたら、サロンに対する信頼感が高まり、次回から正規の値段になっても通ってもらえる可能性があります。
一方で、①と③のパターンの人は「価格の安さ」や「他人の声」に流されやすい人であるため、他にもっといい条件のお店があれば流れていってしまいます。
つまり、ホットペッパービューティー経由で初回来店したとしても、リピーターにはなりにくいということです。
ホットペッパービューティーで新規顧客を集め、リピーター化し、広告費を回収していくには「サロンの得意分野をちょうど求めているお客様を集める」ことがポイントとなってきます。
何でもいいから沢山のクーポンを発行するのではなく、「ショートカットが得意」、「グラデーションカラーならお任せ!」のように、分かりやすく特化した魅せ方をし、それにまつわるクーポンを発行する方が、長期的に来店してもらえる可能性の高いお客様を集めることに繋がります。
ホットペッパービューティーには「こだわり検索」という機能があります。
おススメ店舗一覧の上位表示店舗よりも、こだわり検索で絞り込んだ結果でサロンを探すユーザーも存在します。
こだわり検索で絞り込まれることを前提に考えると、最上位プランを契約せずとも、バリュープランあたりでも集客効果は表れてくるのではないでしょうか?(※こだわり検索機能が使えるのは、バリュープランから上のプランになります)
広告費をかけたところがおススメ店舗一覧の上位にランクインし、露出が増え、集客効果が実感できる。
というのは分かりやすい仕組みです。
しかしながら「お客様の質」まで考えてみましょう。
ただ単にクーポンのお値打ち感に惹かれてやってきた「初回のみの人を増やすのか」それとも、「やってきた人数は少ないながらも、その人に理想のキレイを提供してファンになってもらい、次からも長く来店いただくのか」
ホットペッパービューティーの広告費をペイする秘訣は、いかに店舗の得意分野やコンセプトにピッタリの人に集まってもらうかではないかと思います。
ネット集客は「複数展開」が基本
「美容サロンの集客窓口=ホットペッパービューティー」という等式が成り立っている方も、もしかしておられるかもしれません。
しかし、インターネットで新規客を集める方法はそれだけではありません。
例えば、「Googleマイビジネス」という集客ツールは有効活用していますでしょうか?Google社が提供している、無料で使える集客ツールです。
Googleマイビジネスをきちんと運用していくと、Google検索やGoogleマップ検索で「渋谷区 ネイルサロン」などと検索された際に、あなたのサービスが露出するチャンスが生まれます。
【Google検索】
【Googleマップ検索】
「美容サロンの集客窓口=ホットペッパービューティー」という固定概念があると、このような別の集客ツールに気づかないこともあります。
1つのルートだけにこだわらずに、ぜひ複数の集客ルートを同時展開していくことをおすすめします。
まとめ
ホットペッパービューティーの広告費は、地域の規模によって違いがあります。また、11のプランが用意されていて、プランごとにも値段が異なります。
- とにかく露出を多くして
- あらゆるクーポンを発行し
- 新規のお客様の「数」を集める!
という目的であれば、上位プランになればなるほど有利です。
しかしながら、ホットペッパービューティーはクーポンが目的で利用しているユーザーも多いです。上位プランでたくさん集まったお客様の中で、のちのちリピーターとなる人数はそれほど多くない印象です。
上位プランでなくとも、お店のこだわりや特色を分かりやすく魅せ、そこでお客様を惹きつけているお店も存在します。集まってくる数は少ないですが、質で勝負といった感じです。
また、複数の集客経路を積極的に開いているサロンの方が、万が一ホットペッパービューティーの広告費の値上げなどで掲載を取りやめたとしても、リスクヘッジができます。
この記事では、WEB集客に関するツール「Googleマイビジネス」をご紹介しましたが、ぜひそれ以外にも、集客経路の発掘に力を入れてみてください!
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