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クオリティマーケティングとは?概要や仕組み・対策方法を詳しく解説

2021.06.21

近年多くの企業や個人経営店が取り入れはじめている「クオリティマーケティング」。

クオリティマーケティングを取り入れたことによって「多くのファンを獲得できた」と成果を実感できた声も少なくありません。
ですが、そもそもクオリティマーケティングがどのようなマーケティング手法なのか分からない方も多いと思います。

似たような手法として「オークションマーケティング」があるので、混合して考えてしまうかもしれません。

そこで今回は、クオリティマーケティングの概要やオークションマーケティングとの違いから、具体的なマーケティング手法を紹介します。

1.クオリティマーケティングとは

クオリティマーケティングは、広告費をかけずにコンテンツとしてファンを獲得していくマーケティング手法です。

クオリティマーケティングとして代表的なのは、以下の3点となります。

  • InstagramやTwitterなどのSNS
  • Google検索によるSEO対策
  • GooglemapのMEO対策
  • 上記の3つは、広告費をかけずコンテンツ内容で勝負できるのが最大の特徴です。

    いくら費用をかけたら良いというわけではなく、コンテンツの正確な情報や信頼性によって上位表示ができます。

    広告のように即効性のある効果は得られませんが、中長期的に広告費をかけず 無料でファンを獲得できるのがメリットです。
    とくにSEO対策やMEO対策はコンテンツのクオリティ次第で、大手企業でなくても中小企業や個人でもファンを獲得できます。

    さらにコンテンツの信頼性が高ければ少ないファンを見込み顧客へと変え、購入へとつなげることも可能です。

    安定的にファンを獲得して資産化するには、競合調査や地道な作業を念入りに行う必要があります。

    クオリティマーケティングとは、どんな企業や個人でも公平に勝負ができる方法といえるでしょう。

    2.クオリティマーケティングとオークションマーケティングの違い

    こちらでは、クオリティマーケティングとオークションマーケティングの手法の違いについて説明します。

    クオリティマーケティングとオークションマーケティングの違い

    先ほどクオリティマーケティングは、広告費をかけずにコンテンツでファンを獲得するマーケティングだと紹介しました。
    一方、オークションマーケティングは広告費を支払って集客を行うマーケティング手法です。

    以前は「純広告」と呼ばれており、テレビのCMや新聞広告、ウェブサイトの枠を固定金額で購入して一定期間の掲載を行うかたちでした。

    現在ではネットが普及したことにより、GoogleやYahoo!といった検索エンジンに掲載する広告やSNS広告が登場しました。
    こちらは純広告のように固定金額を支払うのではなく、入札(オークション)形式で広告を出稿するかたちです。

    そのため高い広告費を出した企業が有利な位置に広告を表示できます。

    ここまでの内容をまとめると、 広告費がかからないのがクオリティマーケティング広告費がかかるのがオークションマーケティングです。

    それぞれのメリット・デメリットについて、もう少し掘り下げて説明します。

    クオリティマーケティングのメリット・デメリット

    クオリティマーケティングのメリット
  • どんな企業や個人でも公平な競争ができる
  • 上質なコンテンツを作成することによって上位表示やフォロワーが増えるので、お金で変動されることはありません。
    情報を求めるユーザーにとってどれだけ有益なコンテンツを提供できるかが、ファン獲得の鍵となります。

    クオリティマーケティングのデメリット
  • 短期的に効果が出ない
  • 専門のスタッフが必要
  • 結果が出るまで中長期的に施策を繰り返していかないといけないので、専門知識を持った人材と地道に進めていく必要があります。

    オークションマーケティングのメリット・デメリット

    オークションマーケティングのメリット
  • お金で広告枠を購入できる
  • 高い広告費さえ用意できれば、費用分だけユーザーの目に映るので新規顧客を獲得する機会が増えます。

    オークションマーケティングのデメリット
  • ある程度の広告費を確保できないと広告枠の購入が難しい
  • 大手企業にとっては問題ありませんが、広告費に限界がある中小企業や個人には難しいです。
    広告を出稿するなら入札単価や表示回数を調整できて単価を抑えやすいので検討してみましょう。

    3.クオリティマーケティングのファン獲得の仕組みとは

    クオリティマーケティングのファン獲得の仕組みとして、以下の3点があります。

      1.SNSの方向性
      2.SEO対策
      3.MEO対策

    順番に解説しますので、自社もしくは業者に依頼すべきか考えてみてください。

    クオリティマーケティングの仕組み1:SNSの方向性

    企業や個人店において、SNSは手軽にはじめられる非常に有効な手段です。

    自社の強みや関連性のあるコンテンツを投稿することでフォロワーを増やせるので、将来的なファン獲得へとつなげられます。

    starbucks_coffeeのInstagram

    出典:スターバックス コーヒー ジャパンInstagram公式アカウント

    例えば、コーヒーでおなじみのスターバックスはインスタグラムで302万人、ツイッターは約504万人(2021年6月時点)のフォロワーがいます。

    フォロワーは季節ごとの新商品や美味しいコーヒーの淹れ方を知れるので、とても有益なコンテンツです。
    もし知名度がなくても、トレンドに乗ったり企画次第でフォロワーは獲得可能です。

    ほかにも動画配信サービスとして有名なYouTubeを使えば、動画形式で強みをアピールできます。

    注意点として、どんなコンテンツをSNSで発信していくかを決めておかなければ途中で迷うので、方向性はしっかり定めておきましょう。

    クオリティマーケティングの仕組み2:SEO対策

    GoogleやYahoo!といった検索エンジンで掲載順位の上位を取るための施策をSEO対策といいます。

    検索キーワードからユーザーの悩みを予測できるので、 商品やサービスへの購入につなげやすいのが特徴です。
    コンテンツが掲載順位の上位にある限り、永続的にファンを獲得できます。

    しかし、狙うキーワードによっては競合コンテンツが強くて上位掲載が難しいこともあります。

    集客を狙うキーワードで上位掲載するためにはどのような施策が必要か、戦略をしっかり練りましょう。

    クオリティマーケティングの仕組み3:MEO対策

    MEO対策とは、Googleマップでキーワード検索をしたときに上位表示するための施策のことです。

    こちらは飲食やクリニック、整体・接骨院、車販売、幼稚園などの店舗をもった企業に有効な方法となります。

    例えば、「大阪 洋食 レストラン」や「新宿 歯医者 インプラント」などのキーワードで検索したときに掲載されていれば、興味を持ったユーザーを店舗へと誘導可能です。
    結果としてユーザーを購入へとつなぎ、次回のファン獲得や口コミによる広がりを期待できます。

    SEO対策に比べてMEO対策は、コンテンツとしての品質よりも店舗の詳細情報が大切です。

    どんな商品やサービスを取り扱っているのかを明確にして改善を加えていきましょう。

    4.クオリティマーケティングの導入事例【企業】

    クオリティマーケティングを実際に導入した事例として、以下のような企業があげられます。

  • 株式会社用品計画
  • ヤフー株式会社
  • Redbull
  • 無印商品を開発・販売している株式会社良品計画は、無印良品の公式インスタグラムを作成しました。
    20代から30代のターゲットに向けて15秒程度の短い動画で商品の魅力を紹介し、ユーザーにストレスを与えずに購入意欲を掻き立てることに成功しています。

    区切り(デザイン)

    次にヤフー株式会社は「Iinotice*」という採用広報用オウンドメディアを立ち上げたことで有名です。

    企業理念や事業内容を紹介することにより、就活生や転職者から欲しい人材を確保することができた成功事例となります。

    区切り(デザイン)

    最後に飲料品として有名なレッドブルですが、こちらは公式WEBサイトから実際に製品を試しているアスリートや面白いコンテンツを掲載しています。
    読者を興奮させてエナジードリンクの購入意欲を掻き立てることに成功しました。

    このように企業の強みを活かしたクオリティマーケティングを行って成功した事例は多くあります。

    クオリティマーケティングの導入を判断するポイント

    自社にクオリティマーケティングを導入すべきか判断するには、以下のポイントに該当するかをチェックしてください。

    • 広告費をなくして長期的にファンを獲得したい
    • SNSやGoogle検索から見込み顧客を獲得したい
    • 中長期的に効果的なマーケティング手法を取り入れたい

    上記のうちいずれかに当てはまるなら、クオリティマーケティングを自社に導入することをおすすめします。
    SNSやSEO対策、MEO対策を外部に依頼するときは自社のKGI(最重要目標)・KPI(重要業績評価指標)を設定しておきましょう。

    方向性にブレがあると双方にとって良い結果は生まれないので、十分注意してください。

    5.クオリティマーケティングの代表的な対策方法

    前述でご紹介したクオリティマーケティングのファン獲得の仕組みをもとに、代表的な対策方法をそれぞれ紹介します。

    各施策への対策方法は、以下の通りです。

      1.SNSの投稿見直し
      2.上位表示を行うためのSEO対策
      3.詳細情報を記載することによるMEO対策

    それぞれ順番に解説します。

    クオリティマーケティングの対策方法1:SNSの投稿見直し

    クオリティマーケティングでSNS運用を行う目的は、主に以下の2つです。

    1.存在を知ってもらう(自社商品やサービス)
    2.興味・行動をしてもらう(購入や予約など)

    こちらの目的から集客を行うには、 ユーザーが興味を持っていることに注目しましょう。

    それが自社とは関連性が少ない内容でも、工夫次第で認知されることもあります。

    例えば、アパレルショップを運営しているなら「水族館デートにぴったりな洋服」や「ソースがついても気にならないスカート」などアイデアによって面白いコンテンツが作れます。
    一方的な自社の宣伝投稿をするのではなく、ユーザーに寄り添ったコンテンツを投稿することが大切です。

    そうすればSNS運用が間違った方向に進むこともなくなります。

    クオリティマーケティングの対策方法2:上位表示を行うためのSEO対策

    GoogleやYahoo!といった検索エンジンで上位表示を行うには、以下のSEO対策が必要です。

  • キーワード選定
  • 内部施策
  • 外部施策
  • まずキーワード選定についてですが、自社の購入やサービスにつなげやすいものを選びましょう。
    あとは検索ボリュームや競合性を確認し、自社で作成しても勝てそうなコンテンツ作成を行なってください。

    次に内部施策は、ユーザーが使いやすい環境作りをすることが大切です。
    使いやすい環境とは、サイトのページ速度や知りたい情報をすぐに確認できるか、文字は見やすい大きさかなどです。
    ネットではユーザーがサイトから離脱するスピードが早いので、使いやすさはとても重要となります。

    最後に外部施策についてですが、被リンク(ほかのサイトからのリンク)やSNSなどの拡散が当てはまります。
    少し専門性が高い作業ですが、専門スタッフや外注と連携しながら進めましょう。

    クオリティマーケティングの対策方法3:詳細情報を記載することによるMEO対策

    MEO対策をはじめるには、Googleマップに店舗情報を表示させるために「Googleマイビジネス」に登録する必要があります。

    Googleマイビジネスの登録が完了したら、店舗名や画像、住所、電話番号など詳細情報を記載しましょう。
    飲食店ならサイトへのURLを記載し、展開しているメニューなどを紹介するのも有効な方法です。
    詳しい情報であるほどユーザーにとって有益なので、掲載できる内容は網羅的に記載することをおすすめします。

    店舗の口コミが増えれば新規ユーザーが判断しやすいため、ファン獲得を期待できます。

    注意点として、Googleマイビジネスのビジネス名に地名を入れるとガイドラインに触れるので、十分気をつけましょう。

    6.まとめ

    クオリティマーケティングは、中小企業や個人店舗でも広告費なしではじめられるマーケティング手法です。

    広告費をかけて集客を行うオークションマーケティングと違って無料なので、費用を抑える点でも最適です。

    すぐに成果は実感できませんが、SNSやSEO対策、MEO対策を駆使することで少ないファンを見込み顧客に変えて購入につなげられます。
    もし自社で対応が難しければ、外部から専門スタッフを雇ってみるのも良いかもしれません。

    ぜひこの機会にクオリティマーケティングを取り入れてみてください。

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    井波 雅臣

    井波 雅臣

    2013年、株式会社トリニアスに入社。 以来、2年間に渡って4つのBtoC事業(大手通信回線)立ち上げを行う。 そこでの新規事業立ち上げ経験、営業スキルを買われ2015年よりBtoB事業であるGoogleストリートビュー撮影代行サービスに携わる。 以降、株式会社トリニアスのBtoB事業においてGoogleビジネスプロフィールの専任担当としてDM事業部を牽引。 5年間でのサポート件数は延べ5000件以上。 現在はMEOサービスを中心にデジタルマーケティングの総合サポートを手がける。

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