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Instagramライブ|店舗・企業におすすめの使い方を紹介します。

2022.05.09

2017年よりサービスがスタートしたInstagramライブは、コロナウイルスの大流行に伴って直接会話する機会が少なくなった私たちにとって、人と人を簡単に繋げられるツールとして普及しました。

2022年の現在では芸能人や配信者によるInstagramライブだけでなく、企業が自身の商品やサービスをアピールする場としてInstagramライブを始めるパターンも増えてきました。

「コロナ以来、来客数が減った」
「もっとリーチを増やしたい」
「来店以外の方法で売り上げを立てたい」

上記のように考えている方はぜひ店舗・企業アカウントでのInstagramライブを検討してみましょう。

今回は「店舗・企業アカウントで行うInstagramライブ」の解説です。
実際の導入事例もまとめてみたので、マネできるところから始めてみましょう。

Instagramライブとは

Instagramライブとは、写真や動画をフォロワー達と共有できるアプリ「Instagram」内で最大4時間までライブ映像を配信できる機能です。

Instagramライブは基本的にフォロワーのみに配信を届けられ、見に来てくれたユーザーとコミュニケーションを取ったり、自身のアピールしたいものをトークやスライド画像を使って広められます。

スマホと通信環境さえあれば、いつでもどこでも配信できるのも多くのユーザーに愛されている理由の1つでしょう。

コロナウイルスが流行してしまった2020年以降、在宅時間が増えたことにより使用者がどんどんと増えてきました。

Instagramライブが店舗・企業アカウントに必要な理由

Instagramライブが店舗・企業アカウントに必要な理由は以下の3つです。

  • フォロワーとのコミュニケーションを増やせる
  • Instagramライブ配信を見てもらうことで、アカウントの滞在時間が増える
  • 売りたい商品をダイレクトにアピールできる

それぞれ、ご説明していきます。

フォロワーとのコミュニケーションを増やせる

何と言っても一番のポイントは「フォロワーとのコミュニケーション」を増やせる点です。

いつも投稿を見てくれているフォロワーと会話をすることで、普段のビジネスの問題点や「ユーザーニーズ」を把握できるでしょう。

アルゴリズムの評価基準でも、フォロワーとの親密さは重要なポイントで、より多くのフォロワーと仲良くなるほど、アカウントを評価するシグナルが貯まっていきます。

滞在時間を増やすことで、新たなリーチを産み出す。

Instagramはライブ配信機能なので、閲覧者が多く見れば見るほどアカウントの滞在時間が増えます。

アカウントの滞在時間が増えれば増えるほど、Instagram側は「あなた」と「フォロワー」の親密度が高いと判断します。

親密度が上昇すれば、フォロワーのフィード投稿ストーリーズに優先的に表示されて、次第にフォロワーじゃないユーザーの「発見タブ」までも、あなたの投稿がおすすめとして並んで確実に新たなリーチを生み出すでしょう。

自社商品・サービスをオンラインでアピールできる

Instagramならではのオシャレな文字や、ユーザーがアクションを起こしやすいスタンプを使うなど工夫を施した投稿を作成して、自社商品やサービスをアピールする方も多いと思います。

しかし、画像や短尺の動画だけでは商品・サービスの良いところを全部伝えるのは難しいでしょう。

ユーザーに商品・サービスの魅力を余すことなく伝えたい方にとって、Instagramライブは大きな役割を果たします。

実際に商品・サービスの利用を検討している方に、店舗アカウントの持ち主である「あなた自身」が語りかけてくることで「親近感・安心感」を与えられます。

質問や感想コメントに専門家ならではの反応を残していくことで、ユーザーの商品に対する理解度が高まります。

よくある質問をまとめておいて、「Q&A」スタイルでフィード投稿にまとめておくのも良いでしょう。

また、Instagramライブの際にフィードやストーリーズの宣伝をするのも効果的です。

Instagramライブの使い方(視聴編)

Instagramライブの使い方を解説します。

配信を見る方法と、配信を行う方法を分けてご紹介します。

ストーリーズから、ライブしているアカウントを選択

Instagramライブを見る方法は簡単な手順で終了します。
まずはInstagramのトップ画面へアクセスして、画面上部にあるストーリーズトレイを確認しましょう。

Instagramライブを行っているアカウントがあれば、アイコンに「LIVE」と表示されているので、タップするだけでInstagramライブの視聴が始まります。

フォローしてないアカウントのInstagramライブが見たい場合は、アカウント検索でユーザーネームを入れて検索すると、対象のアカウントが見つかりInstagramライブの視聴ができます。

視聴中にできること

Instagramライブ視聴中は、配信を行っているアカウントに対して以下のアクションを起こせます。

  • いいね(ハート)・・・Instagramライブ中に「いいね」を送れる
  • コメントする・・・ 感想などをコメントとして残せる
  • 質問する・・・Instagramライブを見て疑問に起こったことを質問できる

Instagramライブは、配信者と視聴者がコミュニケーションを取り合うことで盛り上がっていく機能です。

アクションを起こすことで、お互いがウィンウィンとなる関係性を築いていきましょう。

コラボをお願いしてみるのも方法の1つ

視聴中は、配信中のInstagramライブに参加することができます。
まずInstagramライブにアクセスすると、あなたのアカウントの隣に「ライブ配信に参加する」の文字が出現します。

画面の指示に従うことで、相手のInstagramライブに参加できます。
参加後は基の配信者と同じくコメントや質問に答えていきましょう。

自社の商品をアピールしているインフルエンサーが居たら、配信に参加してみて正式に「コラボ」依頼をするのもおすすめです。

Instagramライブの使い方(配信編)

ここからは自身が配信するときの「Instagramライブの使い方」をご紹介します。

視聴の時とは違って、準備や決めごとがいくつか必要になるのが特徴です。

事前準備

Instagramライブを行う前に「どんな目的で、何を行うか」をハッキリとさせましょう。

何も決めずにただ配信を始めてしまうと、何を喋って良いのかわからずに手持ち無沙汰になってしまいます。

一般の方やインフルエンサーの中には、会話だけでフォロワー達を楽しませるInstagramライブを行っている方も居ますが、店舗・企業アカウントの場合だとアピールしたいものや場所などを伝えた方が「その後」に繋がります。

「購入して欲しい・食べて欲しい・来て欲しい」などユーザーにして貰いたいことを考え抜いて、その目的に見合った企画でInstagramライブを行いましょう。

企画が決まったら、「告知」を行って下さい。

Instagramライブの内容をきっちりと考え抜いても、見てもらうことができなければ新たな流入もリーチも見込めません。
フォロワー数の多いアカウント運用者も、Instagramライブを行うときは、フィードやストーリーズを駆使して事前告知を行っています。

・事前告知の例

①フィード投稿のタグ付けを利用して告知

出典:Instagram、フィード投稿にイベントをタグ付けする新機能を導入

②ストーリーズでは、アクションスタンプを利用して告知

事前告知を徹底的にやる場合は、店舗で行ってるメルマガやLINE公式アカウントからも告知を行う方が良いでしょう。

店舗・企業側から様々な媒体で、告知を行うことで訪れてくれるユーザー数を上げていきましょう。

配信中に行えること

企画立案、事前告知が終了したら、いよいよInstagramライブ配信のスタートです。
まずInstagramのトップ画面を開き、投稿の作成から「ライブ」を選択。

ライブ画面に移行したら、右隣のタイトルをタップしてユーザーが見に来やすいタイトルを設定しましょう。

例)
飲食店:人気カフェの店長からの新メニュー紹介
進学塾:塾長による受検お悩み相談

公開範囲が練習モードになってないかを確認して、画面下にある丸いスタートアイコンをタップしたら、Instagramライブがスタートします。

配信中は「ユーザーからのコメントに気を配る」のはもちろんですが、以下に紹介する点も気を配りましょう。

  1. 出演者やPRしたい商品の映り・・・画面に映したいものがぼやけてしまうと、ユーザーに不親切です。
  2. 固定コメントの設定・・・途中から入ってきたユーザーにも分かるように、簡単にLIVE配信の概要を記載する。
  3. 画像を共有する・・・言葉だけでは伝わらない点やカメラに映しにくい物がある場合は、画像共有してユーザーに伝える(共有方法はカメラロールから画像を選択するだけ)
  4. アピールポイントを序盤・中盤・終盤と入れていく・・・適度に入れることでユーザーに何のための配信だったかを理解してもらう

上記にきちんと意識を向けて、ユーザーとの対話を大事にしたInstagramライブを行いましょう。

配信終了後の見直し

Instagramライブは終了後に一工夫を加えることで、時間的に閲覧できなかったユーザーへのケアも行えます。

まずはInstagramライブの映像をIGTVへアーカイブ保存して、Instagramライブの映像をすぐに見られる状態にします。

IGTVに移動した後は、フィード投稿やストーリーズに「Instagramライブを見てくれたお礼」と「もう一度、Instagramライブを見直せる旨」を記した投稿を作成して、フォロワーの皆様に周知しましょう。

また、Instagramライブのインサイトの確認を怠ってはいけません。

Instagramライブのインサイトでは、下記の4点が確認できます。

  • リーチしたアカウントの数
  • シェアされた数
  • コメント数
  • ピークの同時視聴者数

ピークの同時視聴者数のときの話題は何だったのか、どんなコメントが多いのかなどを全体的に分析することで「ユーザーが欲しがっているもの」を導き出せます。

導き出した分析結果を日頃のフィード・ストーリーズ・リールなどに活かしていきましょう。

Instagramはどの施策を行うにしても、配信後の効果検証が大事です。

終わったらそのまま放置してしまう状態が一番勿体ないので、きちんと効果測定を行いましょう。

見逃せないInstagramライブの機能たち

Instagramライブは、他の機能と同じようにユーザーの利便性が増すようにどんどんとアップデートされてきました。

今後ビジネスアカウントにおいて、アップデートが待たれる機能とすでに実装されている新機能についてご紹介します。

バッジ(投げ銭)機能

バッジ機能は2020年から一部のユーザーでテストとして実装されている機能。

Instagramライブを面白いと思ってくれたユーザーからバッジ(投げ銭)を得られる機能で、120円($0.99)、250円($1.99)、610円($4.99)と3種類に別れています。

ビジネスアカウントで得られたバッジは新メニューや新ブランドの開発や、2店舗目のための開業資金などクラウドファンディングと同じように使われることが多いです。

ライブショッピング機能

ライブショッピング機能も一部の国とアカウントで実装されている機能で、配信するInstagramライブで取り上げる商品をあらかじめタグ付けしておき、Instagramライブ中にすぐに購入できる状態にする機能です。

ユーザーがシームレスに購入へ進めるので、ストレスフリーな購入体験を味わってもらうことができます。

現在のショッピング機能では、一度ECサイトに飛ばないと購入ができないのでやや不便さを感じるユーザーも多いでしょう。

ライブショッピングの実装が実現すれば、Instagramの利便性はもっと高くなり、2020年以降のコロナウイルスの流行以降、流行り続けるライブコマースにも対抗できる存在になるでしょう。

最大4人までコラボ配信が可能な「LIVEルーム」

Instagramライブでは自分以外に3人のユーザーを招待して、最大4人での配信を行えるようになりました。

この機能は「LIVEルーム」と呼ばれ、Instagramライブの配信中は画面が4分割に切り替わりテレビ通話のような感覚でトークセッションが楽しめます。

人数が増えるのでいつもとは違った配信内容を試せるのが特徴です。
例えば、アパレルブランドなら「同じ商品を違うパターンで着こなしたモデルさんの服装紹介」、美容サロンなら「美容師4人が語る季節のおすすめヘアースタイル」など、配信の自由度がさらに増えていくでしょう。

Instagramライブ|企業・店舗アカウントの導入事例

では、実際に店舗・企業アカウントはどのようにInstagramライブを実施しているのでしょう。
業種ごとに実例を紹介しながら、「何を目的にして、どう行っているのか」を考えていきます。

ご自身にも真似できそうな部分があれば、ぜひ参考にしてInstagramライブを行ってください。

小売店

出典:daiso_offical

小売店のInstagramライブは、実際の店舗を回ってみて、シーズンごとのおすすめ商品を紹介するのがベストでしょう。

人気100円ショップ「Daiso」の公式アカウントでは、スタッフが手持ちカメラを持って誰も居ない店内の様子を映し、店内での買い物を疑似体験させてくれます。

様々な店舗がInstagramライブの舞台となりますが、どの店舗も紹介するコンセプトに変化を持たせていて、「お店の一押し」がわかりやすいのが特徴です。

また気になる商品の使い方などの質問やコメントにどんどんと反応しているのもポイント。

スタッフさんのお客様に対する丁寧な姿勢が感じられます。

アパレルブランド

アパレルブランドは実際に試着してみたレビューなどを語っているInstagramが多い印象を受けました。

ファッションブランド「foufou」のデザイナーを務めるマール コウサカさんのアカウントでは、サイズの異なるスタッフさんが同じ洋服を着用して、着心地を語るInstagramライブを実施してました。

ユーザーから届いた質問やコメントにも、実際に洋服を取り扱っているスタッフやデザイナーが答えることで、思いついた疑問をその場で解消できます。

製品の製作・販売に関わっている方との距離感が近くなり、思わず質問したくなってしまうのもInstagramライブのポイントでしょう。

どんな業種で行う時もユーザーと対話する姿勢は非常に重要です。

美容室・ヘアサロン

美容室は技術職だからこそ話せるテクニックを話していくとユーザーの興味を掻き立てることができるでしょう。

丁寧なカラーを売りにしているヘアサロンのカキモトアームズの公式Instagramでは、毎回テーマの異なるInstagramライブを実施して、髪に関する様々な疑問にお答えしてました。

またインスタグラマーとも積極的にコラボして、新たなリーチを狙ってるのも印象的です。

フォロワー数が増えてきたら、自身のファン層に合ったインスタグラマーやインフルエンサーとコラボするのも方法のInstagramライブの閲覧数を増やす方法の1つでしょう。

まとめ

Instagramライブはユーザーとの親密度を高めて、アカウントの評価自体を上げるのに有効な施策方法です。

投稿がリーチしない、エンゲージメント率が低いと思っている方は、今居るフォロワーの方々に自身の商品・サービスの魅力をInstagramライブで届けていきましょう。

ただInstagramライブを行う際は、明確な目的と、どんな企画を配信するかをキッチリと決めておいてください。

アピールしたいものをダイレクトに伝えて、ユーザーとのやり取りを直接行えるのがInstagramライブの最大の特徴です。

ぜひ自身の魅力を全面に出していき、新たなリーチを獲得しましょう。

井波 雅臣

井波 雅臣

2013年、株式会社トリニアスに入社。 以来、2年間に渡って4つのBtoC事業(大手通信回線)立ち上げを行う。 そこでの新規事業立ち上げ経験、営業スキルを買われ2015年よりBtoB事業であるGoogleストリートビュー撮影代行サービスに携わる。 以降、株式会社トリニアスのBtoB事業においてGoogleビジネスプロフィールの専任担当としてDM事業部を牽引。 5年間でのサポート件数は延べ5000件以上。 現在はMEOサービスを中心にデジタルマーケティングの総合サポートを手がける。

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