店名検索に「AIによる概要」?スマホでAIがお店を説明、当社が確かめた見え方とお店がやっておくこと
スマートフォンでお店の名前を検索したら、お店の情報の近くに「AIによる概要」が出て、AIがお店の説明をまとめていた。そんな表示が、一部の店舗で見られるようになっています。
2026年9月17日、海外のSEO専門メディアが、Googleの店舗情報をAIによる概要の形で表示するテストを報じました。当社でも10月13日に、当社が運用している店舗のうち、定点観測している4店舗の店名をスマートフォンで検索したところ、4店舗中3店舗で「AIによる概要」がお店の説明を表示していました。説明の根拠には、公式サイトのほか、グルメサイトや医療機関の情報サイトなど外部のサイトも使われていました。1店舗では、Googleビジネスプロフィールの説明文や地図サービスも根拠に挙がっていました。
この記事では、海外で報じられた内容と、当社で確かめた見え方、そしてAIにお店を説明されるときに備えて、お店がいまやっておくことをまとめます。
店名検索で「AIによる概要」がお店を説明するテストが報道
2026年9月17日に海外で報じられた内容
海外のSEO専門メディアSearch Engine Roundtableは2026年9月17日、Googleがお店の情報(Googleビジネスプロフィールの情報が表示される枠)を、AIによる概要の形で表示するテストをしていると報じました。LinkedInでの報告をきっかけに、同メディアの記者も同じ表示を確かめたとしています。
- お店の情報の上部に「AI Overview(AIによる概要)」の表示が付く
- AIがまとめたお店の説明が表示される
- 「Show more(もっと見る)」のボタンがあり、押すとAIとやり取りする画面に進む
同メディアの記者は、Googleがこれまでも、お店の情報の中にAIによる説明やクチコミの要約を出すなど、似た形の表示を試してきたのではないかとの見方を示しています。
出典:Search Engine Roundtable(2026年9月17日)
Googleからの公式発表はない
この表示について、Googleからの公式発表はありません(2026年10月15日時点)。テストなのか、日本を含めて広く導入されるのか、どの端末・どの検索で出るのかも明らかになっていません。
当社で確かめた見え方:4店舗中3店舗で表示
確かめた方法
当社では2026年10月13日、当社が運用している店舗のうち、定点観測している4店舗(歯科、飲食、まつ毛・ネイルサロン、ホテル)について、スマートフォンのGoogle検索で店名を1回ずつ検索し、「AIによる概要」が出るかどうか、出た場合はどこに出て、何が書かれ、どのサイトが根拠として示されているかを確かめました。
業種ごとの表示
| 業種 | AIによる概要 | 出た位置 | 説明に含まれていた内容 | 根拠として示されたサイト |
|---|---|---|---|---|
| 歯科 | 出た | お店の情報の下 | 住所、電話番号、診療時間、休診日、院長名、アクセス、診療科目 | ドクターズ・ファイル、医療情報ネット |
| 飲食(ビストロ) | 出た | お店の情報の下(「もっと見る」付き) | 住所、アクセス、営業時間、席数、禁煙、予約サイト | 食べログ、一休 |
| 美容(まつ毛・ネイル) | 出た | 公式サイトの検索結果の下 | サロンの紹介、メニュー、住所、電話番号 | 公式サイト |
| ホテル | 出なかった | - | - | - |
いずれも2026年10月13日に、スマートフォンで各店舗1回ずつ確かめた結果です。ホテルで出なかったのは1店舗だけの結果なので、業種による違いとは言えません。
出る位置は一定ではない
海外の報道では、AIによる概要はお店の情報の上部に出ていました。当社に届いた画面の報告(スマートフォンで美容サロンの店名を検索したもの)でも、お店の情報の上に出ていました。

一方、今回当社で確かめた3店舗では、お店の情報の下や、公式サイトの検索結果の下に出ていました。
同じ「AIによる概要」でも、端末や時期によって出る位置が変わるとみられます。
根拠には、ビジネスプロフィールの説明文や外部のサイトも使われていた
当社で確かめた3店舗のうち、歯科と飲食店では、AIの説明の根拠として、お店の公式サイトではなく外部の掲載サイトが示されていました。歯科では医療機関の情報サイト、飲食店ではグルメサイトや予約サイトです。
まつ毛・ネイルサロンでは、この確認では公式サイトが根拠として示されていました。
同じ日に時間をおいて、改めて同じまつ毛・ネイルサロンの店名を検索し、AIとやり取りする画面(「質問する」の入力欄がある画面)で根拠の一覧を見たところ、公式サイトに加えて、美容予約サイトの店舗ページとクチコミページ、LINE公式アカウント、地図サービス(Yahoo!マップ)の掲載ページ、そして「Google」が並んでいました。「Google」を開くと、お店がGoogleビジネスプロフィールに書いている説明文(オーナーが記入したお店の紹介文)が表示されました。Googleビジネスプロフィールの説明文が、AIの説明の根拠の一つとして示されていた例を確認できたことになります。同じお店でも、根拠に挙がるサイトは検索のたびに変わりうるとみられます。



お店の説明をAIがまとめるとき、公式サイトだけでなく、Googleビジネスプロフィールの説明文や、外部のサイトに載っているお店の情報も使われることがあるということです。
お店にとって、何が変わるのか
店名で検索する人は、すでにお店に興味を持っている人です。その人が最初に目にする場所に、AIがまとめたお店の説明が出ることがある、というのが今回の変化です。
AIの説明には、住所や営業時間、席数、診療科目など、来店を決めるときに見る情報が含まれていました。もし元になっている情報が古かったり、サイトによって食い違っていたりすれば、その内容がAIの説明に入り込むおそれがあります。
まだ分かっていないこと
次の点は、Googleの公式発表もなく、当社でも確認できていません。
- すべての店舗・すべての端末で出るのか(当社で確かめたのは4店舗・各1回)
- 日本で広く導入されるのか、テストにとどまるのか
- Googleマップの順位や来店数に影響があるのか(増える・減るのどちらも確認できていない)
- AIの説明が、実際のお店の情報と合っているか
- AIの説明に誤りがあったとき、お店が直すための専用の方法
お店がいまやっておくこと
AIの説明に何がどう使われるのか、Googleは詳しく公表していません。ここで紹介するのは、AIにお店を説明されるときに、元になりうる情報を正しくそろえておくための備えです。やればAIの説明が必ず変わる、と確かめられたものではありませんが、お店の情報を正しく保つことは、Googleマップでの見え方にもつながります。
Googleビジネスプロフィールの説明文・営業時間・サービス内容を最新にする
まずは、Googleビジネスプロフィールの説明文、営業時間(祝日などの特別営業時間も含む)、メニューやサービス内容が、いまのお店と合っているかを確かめましょう。
当社で確かめたまつ毛・ネイルサロンの例では、Googleビジネスプロフィールの説明文が、AIによる概要の根拠の一つとして示されていました。説明文を書き直せばAIの説明が必ず変わる、と確かめたわけではありませんが、説明文はお客様だけでなく、AIにも読まれることがあると考えて、いまのお店の特徴やサービス内容を正しく書いておきましょう。
Googleは、AIによる概要やAIモードについてのサイト運営者向けの案内で、ビジネスプロフィールの情報を最新にしておくことを挙げています。また、ビジネスプロフィールのヘルプでも、ビジネス情報をできるだけ多く、正確に入力することを勧めています。
出典:AI 機能とウェブサイト(Google 検索セントラル)
出典:Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント(Google ビジネス プロフィール ヘルプ)
営業時間や店舗情報は、第三者からの編集の提案で知らないうちに変わってしまうこともあります。通知が届いたときの対応は、次の記事で解説しています。
▶ Googleマップが勝手に閉業に?第三者からの編集の提案は4日以内に対応を
公式サイトに、住所・営業時間・メニューや診療内容を文章で載せる
当社で確かめた例では、公式サイトが根拠になっていたのは美容サロンの1店舗だけで、歯科と飲食店では外部のサイトが根拠になっていました。公式サイトに、住所・営業時間・メニューや診療内容などを、画像だけでなく文章で載せておきましょう。Googleも、AI機能に向けた案内の中で、重要な内容はテキストで示すことを挙げています。
あわせて、公式サイトに構造化データを入れておくと、検索エンジンにお店の情報を伝えやすくなります。構造化データとは、ページの内容を検索エンジン向けに決まった形(schema.org)で書いたものです。お店の場合は「LocalBusiness」や、飲食店なら「Restaurant」などの種類を使い、次のような項目を書きます。
- name(店名)、address(住所):必須の項目
- telephone(電話番号)、url(公式サイトのURL)、priceRange(価格帯)
- openingHoursSpecification(営業時間。曜日・開店時刻・閉店時刻)
- 飲食店なら servesCuisine(料理のジャンル)、menu(メニューのURL)
出典:ローカル ビジネス(LocalBusiness)の構造化データ(Google 検索セントラル)
なお、Googleは「AIによる概要やAIモードに表示されるために、特別なschema.orgの構造化データを追加する必要はない」と説明しています。構造化データは、AI向けの特別な対策ではなく、お店の情報を正しく伝える土台として整えておくものです。書いた内容は、ページに表示されている文章と一致させましょう。
AIに自分のお店や会社を正しく伝えるための考え方は、次の記事でもまとめています。
▶ LLMO対策とは?AI検索時代に必須のSEO新戦略をわかりやすく解説
外部の掲載サイトの情報を、公式と食い違わないようにする
グルメサイトや予約サイト、医療機関の情報サイトなど、外部のサイトにお店が載っている場合は、そこに書かれている住所・営業時間・定休日・メニューなどが、公式サイトやGoogleビジネスプロフィールと食い違っていないかを確かめましょう。
当社で確かめた例のように、AIの説明の根拠に外部のサイトが使われることがあります。移転や営業時間の変更をしたとき、公式サイトだけ直して外部のサイトが古いままになっていないかは、とくに見落としやすい点です。
ときどき自分の店名を検索して、AIの説明文を見る
AIによる概要が出るかどうか、どこに出るかは、端末や時期によって変わるとみられます。月に一度など時期を決めて、スマートフォンで自分の店名を検索し、AIの説明文が出ていないか、出ていれば内容に誤りがないかを見ておきましょう。
誤りを見つけたら、根拠として示されているサイトを確かめ、Googleビジネスプロフィールや公式サイト、外部の掲載サイトの情報を正しく直しておきます。
AIとやり取りする画面では、答えの最後にAIからの追加の質問が出ることもあります。当社が10月13日にまつ毛・ネイルサロンの店名で確かめたときは、答えの最後に「さらに詳しいメニューの料金や、次回の空き状況・ご予約についてお探しですか?」と表示されていました(「当社で確かめた見え方」で紹介した画面です)。
こうした追加の質問は、お店を調べた人が次に知りたくなりそうなことのヒントになります。AIの説明文を見るときは追加の質問にも目を通し、料金や予約方法など、その答えが公式サイトやGoogleビジネスプロフィールに載っているかを見直しておきましょう。
Googleマップの中でAIにお店を聞く機能については、次の記事で解説しています。
▶ Googleマップ「マップに相談(Ask Maps)」とは?使い方と店舗がやるべきMEO対策【2026年8月・日本上陸】
MEO 対策支援サービス
MEO prime
データ活用・分析
ネットでの見やすさ改善
ブランドイメージ強化
よくある質問(FAQ)
Googleで店名を検索すると、「AIによる概要」が出るようになったのですか?
一部の店舗・端末で出ることがあります。当社が2026年10月13日にスマートフォンで4店舗の店名を検索したところ、3店舗で「AIによる概要」がお店の説明として表示されました。ただし、すべての店舗・すべての端末で出るとは確認できていません。
これはGoogleが正式に発表した変更ですか?
2026年10月15日時点で、Googleからの公式発表はありません。海外のSEO専門メディアSearch Engine Roundtableが2026年9月17日に、店舗情報をAIによる概要の形で表示するテストとして報じています。
AIによる概要の説明文は、何をもとに作られていますか?
Googleは作り方の詳細を公表していません。当社で確かめた例では、説明の根拠として、公式サイトのほか、グルメサイトや予約サイト、医療機関の情報サイトなど外部の掲載サイトが示されていました。1店舗では、Googleビジネスプロフィールの説明文や地図サービスも根拠に挙がっていました。
AIによる概要が出ると、Googleマップの順位や来店数は変わりますか?
分かっていません。当社でも、順位や集客が増えた・減ったという影響は確認できていません。
お店は何をしておけばよいですか?
Googleビジネスプロフィールの説明文・営業時間・サービス内容を最新にし、公式サイトにも住所・営業時間・メニューや診療内容を文章で載せておきましょう。グルメサイトなど外部の掲載サイトの情報が公式と食い違っていないかも確かめ、ときどきスマートフォンで自分の店名を検索して、AIの説明文に誤りがないかを見ておくと安心です。
まとめ
2026年9月17日、Googleがお店の情報をAIによる概要の形で表示するテストをしていると、海外で報じられました。当社が10月13日にスマートフォンで確かめたところ、4店舗中3店舗で「AIによる概要」がお店の説明を表示しており、その根拠には公式サイトのほか、グルメサイトや医療機関の情報サイトなど外部のサイトも使われていました。1店舗では、Googleビジネスプロフィールの説明文や地図サービスも根拠に挙がっていました。Googleの公式発表はなく、どこまで広がるのか、集客にどう影響するのかはまだ分かっていません。
どちらに転んでも、AIが説明に使うかもしれない情報を、正しくそろえておくことは無駄になりません。Googleビジネスプロフィールと公式サイト、外部の掲載サイトの情報を最新にして食い違いをなくし、ときどき自分の店名で検索して見え方を確かめておきましょう。Googleビジネスプロフィールの運用でお困りの場合は、MEO primeまでお気軽にご相談ください。
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