デジタルマーケティングとは?すぐに分かる基本知識と企業活用事例
従来のマーケティングといえば、新聞広告、訪問営業、チラシのポスト投函、テレビのCM等が思い浮かぶと思います。
これらのマーケティングと、デジタルマーケティングの違いはなんだと思いますか?
この答えが分かると、自社にどのようなマーケティングが効果的なのかが見えてくると思います。
この記事では、デジタルマーケティングの基礎知識から7つの手法、企業活用事例と”未来のデジタルマーケティング”について紹介していきます。
ちなみに筆者もこの記事を多くの人に読んでもらうために、あるマーケティングを行なっています。どの手法か、ぜひ読み進めてみてください。
1.デジタルマーケティングとは
コンピューターやスマートフォンなどのデジタルを活用したマーケティング活動全体のことを指します。
この記事にたどり着くまでにも、検索キーワードに関連した広告や、過去に検索したサービスや商品の広告などを目にしなかったでしょうか。
これらは商品をプロモーションするためのデジタルマーケティングのひとつで、他にも「Eメール」「アプリ」「SNS」等のオンラインコミュニケーションから、自社の認知度を高めたり、そこから得られた消費者のデータを元に潜在ニーズやトレンドを探っていきます。
顧客とのコミュニケーションや、自社の製品/サービスに関心のある見込み客とつながるためにも活用されます。
総務省の調査によると、2019年時点でインターネット利用者は日本国内でおよそ90%に達しています。雑誌や新聞広告といったオフラインマーケティングよりも、デジタルマーケティングの方が低コストかつ圧倒的に大多数の人にリーチすることができるのです。
- インターネットの利用端末はスマートフォンが60%を占めている
- 地方でもスマートフォンによるインターネット利用率は50%を超えている
- 60代以上のインターネット利用者が対前年比で76%から90%に大きく上昇
国内ユーザーの拡大に合わせて市場規模も右肩上がりで成長しており、通信分野に関する調査を行うIDC JAPANが発表した「国内デジタルマーケティング関連サービス市場」によると、2019年は4,189億円、そして2024年には5,299億円になると予測もされています。
今後もますます企業が参入していき、企業戦略になくてはならないものとなるでしょう。
2.デジタルマーケティングを行う3つの理由
デジタルマーケティングの需要は分かりました。
それでは、従来のマーケティングと一体なにが違うのか見ていきます。
- データを正確に測定して分析ができる
- 適切なオーディエンスをターゲットにできる
- 顧客と強く繋げる
データを正確に測定して分析ができる
テレビや雑誌、看板などに広告を出しても「その広告を何人見たのか」「どの媒体の広告が効果的なのか」といったところまで正確に把握することはできません。
一方、デジタルマーケティングでは
- 1. 消費者がオンラインで広告を見る
- 2. ウェブサイトで検索する
- 3. オンラインストアで買い物をする。
この一連の購買行動の全過程のデータを定量化することができます。
データ分析ソフト(Google Analyticsなど)や、TwitterやInstagramのアクセス分析、広告プラットフォーム(Facebook AdsやGoogle Adsなど)の測定基準で、何人の人が広告を見たのか、どの地域の人が広告をクリックしたのか、広告から何件売り上げがあったのかまで把握することが可能になりました。
適切なオーディエンスをターゲットにできる
データを蓄積し分析することは、ユーザーターゲットの識別や、潜在ニーズを引き出すことに役立ちます。
特定したユーザーに対して、パーソナライズされたマーケティングメッセージを適切なタイミングで送ることができれば、効率よく購買に繋げることができます。
例えば、SNSのターゲティング機能を利用すれば、年齢、性別、場所、興味、行動に基づいた特定のユーザーにソーシャルメディア広告を表示することができます。
他にも、自社の製品やサービスに興味を示したユーザーや、自社の業界に関連する特定のキーワードを検索したユーザーに広告を配信することも可能にしています。
顧客と強く繋がる
見込み客をターゲットにして新規顧客を得ることも大切ですが、もう一つ重要なのが「顧客の維持」と「アクティブユーザー(優良顧客)を増やすこと」です。
なぜなら、定期的に商品を購入してくれたり、他の人へ商品を推薦をしてくれるので売上の増加につながるからです。
従来はポイントカードを発行したり、割引クーポンなどを郵送する方法がありましたが、デジタルマーケティングではそれがもっと容易になります。
例えば、SNSではフォローしてくれた顧客に対して役に立つ関連コンテンツや、インスピレーションを与えるコンテンツを投稿することでファン化し、アクティブユーザーになってもらうことができます。
SNSはコメント機能で気軽にコミュニケーションが取れるので、顧客との距離もぐっと近くなります。ユーザーのリアルな声は、商品の改善にも役立つでしょう。
3.ウェブマーケティングとの違いは?
デジタルマーケティングとよく混同されてしまうウェブマーケティングというものがあります。
ウェブマーケティングとは、いくつかの種類のあるデジタルマーケティングの内の一つだと思ってください。
ウェブマーケティングの範囲 | デジタルマーケティングの範囲 |
---|---|
ウェブに特化したコンテンツ作成 | ウェブサイト全般 |
SEO記事の作成 | Eメール |
ウェブサイトのアクセス解析 | SNSやアプリ |
「ウェブマーケティング」は
ウェブサイトに特化したマーケティング
「デジタルマーケティング」は
デバイス上の包括的なマーケティングを指します。
4.デジタルマーケティング手法7選
デジタルマーケティングの種類は数多くありますが、ここでは7つの代表的なマーケティング手法と、その特徴を紹介していきます。
自社のビジネス目標を達成できそうなマーケティングはどれか、ぜひ比較検討してみてください。
- 【ウェブサイト】ブランドイメージをつくる
【SEO】ブランドの認知度を高める
【MEO】店舗集客を集める
【アプリ】アクティブユーザーと繋がる
【動画広告】ブランドのコンセプトやメッセージを伝える
【リターゲティング】オンラインストアの再訪問
【マーケティング・オートメーション】マーケティングを効率化
ウェブサイト
気になっているお店やレストランに訪れるとき【お店の雰囲気・営業時間・住所等】を事前にインターネットで調べないでしょうか。
ほとんどの人がインターネット情報収集する時代において、ウェブサイトは必要不可欠といえます。
ウェブサイトのイメージはそのままお店の質へと影響する傾向があり、Adobe社によると、約38%のユーザーはサイトのデザインが悪いとそのウェブサイトを見なくなるそうです。
- レスポンシブ対応しているか
- 常にコンテンツを更新しているか
- 問い合わせや資料請求の誘導が適切か
これらの点を心がけた方がいいでしょう。
SEO(検索エンジン最適化)
Webサイトを作成したら、次は認知度を上げるためのマーケティングを行います。
そこで有効なのがSEOです。
SEOとは、Search Engine Optimizationの略で「検索エンジンの最適化」を指します。
検索エンジンの最適化とは、GoogleやYahoo!などでキーワード検索した時にページ上位に掲載されるようにすることで、ウェブサイトのアクセス数を増やして新規ユーザーを呼びこむことを目的としています。
たとえば、東京でイタリアンを経営しているオーナーが、お店の認知度を高めるためにマーケティングを行うとしましょう。
このようにインターネットで検索されやすい関連キーワードを分析して、ウェブサイトのコンテンツ各所にこれらキーワードを散りばめながら、ユーザーニーズに沿ったコンテンツを提供します。
今読んでいただいているこの記事の場合、”デジタルマーケティングの導入を考えている方”に向けて発信しています。
より多くの人に読んでもらうために、読者の方へ有益になる情報はもちろん、検索が多い関連キーワードを分析・選定してコンテンツ内を充実させています。
MEO対策
MEOとは Map Engine Optimization の略で「マップ検索エンジン最適化」という意味になります。Google検索やGooglemapで検索をかけた時に、店舗情報を地図とともにページ上位に表示させるように対策を行います。
例えば、「新宿 歯科」と検索すると、下のような検索結果ページが表示されます。
上位3店舗がトップページに表示され、下部にある「すべて表示」ボタンを押せば他の店舗も閲覧できるようになっています。
アクセス数が圧倒的に多いのは、断然この上位に表示される3店舗ですよね。
そこで上位に表示されるように行うのが、MEO対策です。
MEOは無料で行うことができるので、気になる方はこちらも合わせてご覧ください。
アプリマーケティング
アプリマーケティングとは、スマートフォンのアプリを利用したマーケティングのことで「アクティブユーザーと繋がること」を目的としています。
アクティブユーザーは継続して商品を購入してくれたり、友人や知り合いにシェアをしてくれたり、企業の売上増加に繋がるからです。
スマートフォンを1人1台所有している現代では、App Storeに毎日1,000以上ものアプリが投稿され業種問わず競争がますます激しくなっています。
それほど人気のアプリマーケティングの優れてた点は、他企業の広告が入らないため、独占的かつ効率的にユーザーにアプローチできることです。
自社に関心があってダウンロードしたユーザーが、その後頻繁にアプリを利用するアクティブユーザーになってもらうことを重点におきます。
- ユーザーがアプリの存在を知る
- アプリをダウンロードする
- 日常的にアプリを利用する
このすべての段階でユーザーを魅了するプロモーションが、アプリマーケティングにおける重要な鍵になります。
動画広告
ブランドリフト効果やブランドの認知度を高めるマーケティングは年々規模が拡大しており、特に動画配信広告はスマホで情報収集をする若年層の集客にもっとも効果的です。
テキスト広告に比べてブランドイメージが伝わりやすく、また映像は記憶にも残りやすいので情報が多い「リッチコンテンツ」に最適です。その視認性の高さで、購買意欲を促進しサイトに訪れやすくする効果も。
ウィットに富んだ面白い動画であればSNS等で拡散されて知名度が一気に上がる(バズる)可能性を秘めているのが他の広告と異なる最大のメリットです。
動画広告の主要媒体は「YouTube」「Facebook」「Instagram」「Twitter」「TikTok」「Pinterest」などがあり、どれもテレビCMに比べて低コストで始めることができるのが特徴です。
動画の配信中に表示されるインストリーム広告や、Yahoo!など通常のディスプレイに表示されるインバナー広告など媒体によっていくつか種類があるので、比較してみるといいでしょう。
課金方法は、以下が代表的です。
- クリックごとの課金-CPC
- インプレッション数での課金-CPM
- 再生回数ごとの課金-CPV
リターゲティング広告
もしあなたがオンラインストアで商品を販売しているとしたら、リターゲティング広告が効果を発揮するかもしれません。
「商品に関心を示したが、購入に至らなかった」ユーザーにピンポイントでアプローチして再検討・購入に繋げていくことができるのが特徴です。
「気になった商品があったのでカートに入れたけど、結局購入しなかった」
このような経験、一度はないでしょうか?
前もって買う決心をしていた場合を除くと、たまたま訪れたストアで商品をすぐに買うことは決して多くはないと思います。
リターゲティングは、Google広告やFacebookリターゲティング、LinkedIn広告やその他のリターゲティング広告プラットフォームで行うことができます。
マーケティング・オートメーション(MA)
マーケティングオートメーションとは、テクノロジーを活用してマーケティング活動とその成果を可視化して、管理を自動化するシステムツールのこと。略してMA(エムエー)と呼ばれることもあります。
マーケティング担当者の効率化を図り、リード管理やその他のマーケティング活動を合理化して規模を拡大することで、より多くの収益を上げることを目的にしています。
「リード管理」と言われる機能は、自社サイト、ランニングページ、Eメール、セミナー等で得た「リード(見込み顧客)」の情報を一元管理することができます。
また見込み顧客の関心に合わせたコミュニケーションを図ることで、収益だけでなく顧客満足度の向上にも役立ちます。
MAツールベンダーは何十種類もあり、代表的なのは以下の製品があります。
- Patdot
- HubSpot
- BowNow
- SATORI
- Adobe Markething Cloud
5.デジタルマーケティング企業活用事例
7つのマーケティング手法を紹介してきましたが、この項では実際に企業がどのようにデジタルマーケティングを活用して、成功させてのかみていきましょう。
- ウェブサイトの整理だけで訪問者100万人アップ
- SEO対策でウェブサイトのトラフィック40%増加
- MEO対策で新規患者が50%増加した歯科医院
- アプリ700万ダウンロードで+利益22%
- YouTube動画広告でアプリダウンロード数増加
- 購買意欲をくすぐるNikeのリターゲティング
- MAの自動化で社内外でスムーズなやりとり
- 最新技術AIチャットボットで顧客対応の向上
ウェブサイトの整理でオーガニック訪問者を100万人増やした企業
イギリスに拠点を置くオウンドメディアWindows Report社はウェブサイトのトラフィックが長い期間減少していました。
そこでウェブサイト全体のデザインの変更と、コンテンツの整理をするために以下のことを行いました。
この戦略によってWindows Report社は、毎月100万人以上の新規オーガニックユーザーを獲得することに成功しました。
参考:https://www.cardinaldigitalmarketing.com/blog/10-best-seo-campaign-examples-to-learn-from/
SEO対策でウェブサイトのトラフィック40%アップ
全米で500以上の小売店を展開するアイケアブランド America’s Bestは、地元紙の広告で来店者数アップも図るも、思うような結果を得られなかったため、SEO戦略に力を入れました。
まず、包括的なキーワード戦略を策定し、ターゲットとすべき最も収益性の高いキーワードを特定しました。これらのキーワードを用いて、ウェブサイトを再構築し、すべてのMETAタグ、ALTイメージタグを更新し、ウェブページのコンテンツを強化。
その結果、120のキーワードが検索ページの1ページ目に表示されるようになり、ウェブサイトのトラフィックが40.9%、ページビューが31.5%増加させることに成功しています。
参考:https://www.cardinaldigitalmarketing.com/blog/10-best-seo-campaign-examples-to-learn-from/
MEO対策で新規患者が50%増加
ホームページのSEO対策では効果が十分に感じられず、新規患者の来院と患者の年齢層の拡大を目的にMEO対策を実施した歯科医院では、3ヶ月で問い合わせが徐々に増えはじめ、1年ほどで新規患者が50%も増加しました。
また年齢層も30代〜40代の患者も増えて当初の目標通りマーケティングに成功しています。
参考:https://meo-taisaku.com/voice/voice-case1/
スターバックスのアプリマーケティング
引用:https://www.starbucks.co.jp/mobile-app/
スターバックスはデジタルマーケティングをいち早く取り入れて成功した企業としても知られています。
今から10年前の2011年に行ったキャンペーンでは、モバイルアプリを導入し、ユーザーが最寄りのスターバックスを探しから注文〜支払いまですることを可能にしました。その結果アプリは700万ダウンロード、利益は22%増加しました。他にも、ユーザーに向けてニュースやレシピ、無料音楽ダウンロード、ギフトバイチャーなどを提供し、見込み顧客をアクティブユーザーへと繋げています。 スターバックスはデジタルマーケティングをいち早く取り入れて成功した企業としても知られています。
参考:https://appsamurai.com/10-great-examples-of-mobile-marketing-campaigns/
YouTubeのCMでアプリユーザー数20%増加
スマホアプリゲームの「放置少女」の CMは女優の橋本環奈さんを起用し、話題を集めました。YouTube動画広告とテレビCMを併せて放映した地域では、テレビCMのみ放映した地域に比べ、低コストで新規ユーザーを獲得し、アプリ全体のユーザー数は20%増加しました。
参考:https://blog.hubspot.jp/video-marketing-case-studies
Nikeのリターゲティング広告
Nikeはリマーケティング成功事例のトップにランクインしています。
新しいランニングシューズを探すためにNikeのウェブサイトを検索すると、ナイキのウェブサイト内での行動に基づいた「あなたが好きそうなスニーカー」が提案され、他サイトを閲覧中に掲載されます。
引用:https://www.webfx.com/blog/marketing/remarketing-examples/
Nikeのサイトに戻って買い物をするためのコール・トゥ・アクション(CTA)ボタンも表示されているので、再検討から購入までスムーズに買い物をすることができます。
MAの自動化でスムーズなやりとり
BtoBサービスを行う国内企業では、展示会などで得た見込み顧客のリストの一元管理と、手動で行なっていたお客様からの問い合わせの振り分け作業を自動化するためにMAを導入。
担当者が個別で管理していた顧客リストを集約して、見込み顧客とのコミュニケーションを全体で把握することでマーケティング部門内の連携を図ることに成功。
さらに問い合わせの振り分けを自動化したことで問い合わせ対応のスピードも向上し、アプローチのタイミングを逃すことも無くなりました。
引用:https://www.hubspot.jp/case-studies/デクセリアルズ株式会社
6.これからのデジタルマーケティングとは
未来予測分析は、自社の成長戦略を描くための具代的な検討テーマです。
この10年間でインターネットの世界が大きく変化し、そしてこの先10年も更に進化を遂げていくでしょう。
今後デジタルマーケティングでの活用が期待されている3つのテクノロジーを紹介します
- 的確なビジネス目標を決める
- マーケティング戦略を立てる
- 予算を設定する
IoT(モノのインターネット)
IoT(アイオーティー)はInternet of Thing=モノのインターネット という意味。
インターネットを経由して、さまざまなモノが通信できるようになることを指しています。
”モノのインターネット”と分かりづらい名前ですが、簡単に言えば、オンとオフのスイッチがある機器をインターネットに接続する(または相互に接続する)という概念。
携帯電話や、コーヒーメーカー、洗濯機、ヘッドフォン、ランプ、ウェアラブルデバイスなどあらゆるものが含まれます。
例えば、セキュリティデバイスが家を監視し、部屋の出入りに合わせて照明を点灯・消灯したり、留守中のペットの様子をビデオで確認したりする「ペットカメラ」もIoTです。
近い未来は、体重計とルームランナーと連動して健康維持のためにスマートフォンに料理のアイデアが配信されたり、朝6時に目覚まし時計があなたを起こして、コーヒーメーカーにコーヒーを淹れるように通知してくれるIoTも登場するかもしれません。
IoTは、顧客からより多くのデータを収集することができるため、製品やサービスのマーケティングがさらに容易になります。
膨大に集まるデータは、消費者により良いサービスの提供や製品の品質向上にも役立ちます。
AI(人工知能)
AIは、ソフトウェアやアルゴリズムが膨大な量のデータや情報を処理して結果を予測し、可能な限り最善の解決策を導き出します。
私たちの身近なものだと、テキストを入力するときの予測変換や、iPhoneやiPadに搭載されたSiriがありますね。
マーケティングの基本原則でもある『お客様が何を必要としているのか、何を欲しがっているのか』をAIが見極め、商品やサービスが満たすことができるかどうかを判断することができます。
AIを導入して成功した事例といえば、株式会社アスクルが運営しているインターネット通販サービス「LOHACO」です。
引用:https://ledge.ai/lohaco_manami/
LOHACOはウェブサイトのお問い合わせ窓口にAIチャットボットの”マナミさん”を導入し、お客様からのお問い合わせを24時間365日チャット形式でリアルタイムで対応できるようにしました。
まるで会話をしているような自然なやりとりがユーザー間でも話題になり、今ではマナミさんがお問い合わせの5割を対応しており人材不足の解消に一役買っています。
先ほど紹介したマーケティング・オートメーション(MA)にはすでにAI掲載型のツールが開発されており、SNS上で「いいね」を集める施策や、Eメール/DMの送付計画の設計から実行までの自動化に活用されています
今後そういったAI掲載型のマーケティングツールが普及すると、誰でもマーケティングが行えるようになり、他社との差別化が難しくなる可能性があります。
競争に打ち勝つためには、自社の目指すべき姿を描いて実行に移せるマーケターの能力向上と、顧客との深い繋がりが問われるのではないでしょうか。
XR(VR・MR・AR)
現代の消費者は、物を所有する動き「モノ消費」から、自らの体験や経験に価値を見出す「コト消費」へと移り変わっています。
そんな時代の変化のなかで、ビジネスでの応用が期待されているのがXRです。
XRとはX Reality の略で、クロス・リアリティーまたはエックス・アールと言われます。
「VR」「AR」「MR」といった仮想世界に作られたコンテンツと現実世界を融合して、これまでにない映像を表現したり、そこにある、またはいるかのように体験させる技術の総称を指します。
以前はゲーム分野で注目を集めていましたが、最近では医療や観光、小売業、生活のインフラサービスでのXR活用が進んでいます。
代表する例が、大手家具メーカーのIKEAです。
IKEAはVRをマーケティングキャンペーンの礎として活用しており、顧客が家具の配置を動かしたり、色を変えたりして購入後のイメージを体験できる機会を提供しています。
VR(バーチャル・リアリティ)
VRとは、現実とは別の空間を体験できるもので、特殊なゴーグルをかぶると360度見渡せる仮想空間が広がります。
上下前後ろとすべての視線からシミュレーションすることができるため、医療現場での活用が期待されています。
AR(オークメンテッド・リアリティ)
ARとは、現実空間に情報を重ね合わせたもの。
スマートフォンをかざしただけで言語変換してくれたり、その商品やモノの名前を表示して教えてくれるアプリです。
ポケモンGOや、GooglemapにもこのARが搭載されています。
MR(ミックス・リアリティ)
MRは現実世界と仮想現実が融合したもの。
たとえば、現実世界に仮想世界の情報やCGなどを取り込んで、ARと組み合わせて現実世界の中に仮想世界の情報や映像を「まさにそこにあるように」存在させて、誰かと協働できるのが特徴です。
7.まとめ
今後さらに多様化し変化するニーズの期待に応えていくためには、デジタルマーケティングを取り入れて行う費用対効果の測定や、データの分析・改善をすることが不可欠になるでしょう。
- 的確なビジネス目標を決める
- マーケティング戦略を立てる
- 予算を設定する
デジタルマーケティングを始めるときはまず、以上の準備を行います。
MEO対策やSEO対策はコストをかけずに行うことができるので、ぜひこの機会にはじめてみてはいかがでしょうか。
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