Googleビジネスプロフィールの予約機能と設定方法|2種類の違いと注意点を解説
集客率アップを目指す店舗にとって、Googleビジネスプロフィールの「予約機能」はかならず利用しておきたい機能のひとつです。
なかには、実際にお店を探しているときに「予約ボタン」が表示されたGoogleビジネスプロフィールを見て、
「うちの店舗にも予約ボタンをつけたいけど、どうやって設定するんだろう」
と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、予約機能の設定には条件や手順があり、よくわからずそのままにしている方も多くいらっしゃいます。
そこで本記事では、Googleビジネスプロフィールの予約機能の設定にお悩みの方に向けて、Googleビジネスプロフィールの2つの予約機能とそれぞれの条件や設定方法についてご紹介します。
2つの違いを理解し、ご自身の店舗に合った予約機能を設定してみましょう。
Googleビジネスプロフィールの予約機能
Googleビジネスプロフィールの予約機能は主に「予約ボタン」と「予約リンク」の2種類があります。
それぞれの特徴は以下の通りです。
・予約リンク:全業種に対応しており、簡単に設定できるが、集客効果はあまり高くない
どちらもGoogleビジネスプロフィールで利用できる「予約機能」ではあるものの、設定できる条件やメリットに違いがあるため、それらを理解して適切に使い分ける必要があります。
予約ボタン(Googleで予約)
予約ボタンとは、ポータルサイトの仕組みを利用してユーザーがGoogleビジネスプロフィール内のボタンから来店や席の予約をできる機能です。
※正式には「Googleで予約」という名前の予約サービスです。設定した店舗のGoogleビジネスプロフィールには大きなボタンが表示されるので、ユーザーは一目でそのお店が予約可能な店舗であることが分かります。
そのため、設定を完了させるだけでも予約ボタンを設定していない店舗との差別化を図れるでしょう。
ただし、現時点(2022年5月現在)で予約ボタンは「レストラン」「アクティビティ」「美容」「フィットネス」の4つの業種のみに対応している機能のため、設定する際は注意が必要です。
対応業種は徐々に増えていくことが予想されるため、今後の動向に注目しておきましょう。
予約ボタンのメリット
予約ボタンには以下の2つのメリットがあります。
・予約の一元管理
1つ目は、集客力が向上する点です。
予約ボタンからの予約であれば、すでにGoogleアカウントを利用しているユーザーの場合、他サイトでの会員登録やログイン作業を経由する必要がありません。
そのため、ユーザーは店舗の情報を見つけるところから予約に必要な全ての作業までをGoogleビジネスプロフィールの中だけで完了できます。
予約途中の主な離脱原因である手間や面倒を最小限まで抑えることができ、予約しようとしていたユーザーを取り逃さずに集客できる点は大きなメリットの1つです。
2つ目は、予約の管理がしやすくなる点です。
予約ボタンからの予約情報は、契約しているパートナー企業の予約サイトに自動で反映されるため、手動で予約の管理をする必要がなくなります。
また、予約ボタン経由の予約情報はリアルタイムで予約サイトに反映されるので、予約ボタンと予約サイトからの予約が被ってしまう人為的ミスも防げます。
本来、予約方法を複数用意している場合はそれぞれの予約情報を自ら集計・管理する必要がありますが、その手間が無くせる点は非常に助かります。
予約ボタンを設定する際の注意点
予約ボタンを設定する際には以下の2点に注意する必要があります。
・契約するパートナー企業によって費用が発生する
1つ目は、予約ボタンの設定にはGoogleの認定パートナー企業との契約が必須である点です。
すでに契約している場合は問題ありませんが、まだ契約されていない場合は予約ボタンの設定前に新規でパートナー企業と契約をする必要があります。
現在パートナー企業は160以上にものぼり、対応済みの企業には「ぐるなび」「Retty」「EPARKビューティー」なども含まれます。
新規で契約する必要がある場合は、予約ボタンの設定に伴って「パートナー企業との契約料」が新たに必要になる点に注意しましょう。
※パートナー企業のご確認はこちら
2つ目は、契約するパートナー企業によって費用が発生する点です。
予約ボタンからの予約によってGoogleから費用を請求されることはありませんが、契約するパートナー企業によっては、予約ボタン経由の予約が課金対象になる可能性があります。
予約の獲得に対して課金対象となるのか、定額制の契約プランの中にGoogleビジネスプロフィールとの連携も含まれているのかはパートナー企業毎に形態が異なりますが、多くの予約サイトは、獲得した予約数に応じて費用が発生する仕組みをとっています。
連携する際は、予約サイト毎の初期費用の有無や予約を獲得した際に必要な手数料を事前にしっかり確認しておきましょう。
予約ボタンの設定方法
Googleビジネスプロフィール管理画面の「予約」アイコンを選択します。
※「予約」が表示されない場合は、設定しているカテゴリが予約ボタンに対応していない可能性があります。「おすすめの予約ボタン」の「使ってみる」を選択します。
「Googleを通じた予約」という画面が表示されるので、連携したいプロバイダを選択します。
③提携したいプロバイダを選択すると各プロバイダの申込ページに移るので、申し込み方法をよく確認しながら手続きをしましょう。
※予約ボタンは登録完了後一週間以内に設置されます。予約リンク
予約リンクとは、ユーザーがGoogleビジネスプロフィール上の「予約」部分に記載してあるURLから来店や席の予約をできる機能です。
設定することで、ユーザーがGoogleビジネスプロフィールの情報を見た後に再度予約ページを自分で調べる手間を無くせるので、見込み客の取りこぼしが少なくなります。
予約リンクは予約ボタンに比べると設定できる条件のハードルが低く、設定している店舗も多いため、可能な限り登録しておくようにしましょう。
予約リンクのメリット
予約リンクには以下の2つのメリットがあります。・予約経路を正確に解析できる
予約ボタンの場合は設定に複雑な条件がありますが、予約リンクであれば「病院」や「ハウスクリーニング」など、予約ボタンの対応業種に当てはまらない業種も設定できます。
予約ボタンの対応業種に当てはまらなかった店舗も、予約リンクを設定することでユーザーを予約システムに誘導するなど、Googleビジネスプロフィールを上手に活用していきましょう。
2つ目は、予約経路を正確に解析できる点です。
予約リンクであれば他媒体の予約システムと連携することなく予約の管理ができるため、HPからは〇件、ポータルサイトからは〇件、Googleビジネスプロフィールからは〇件というようにそれぞれの媒体で独立して集客経路の解析ができます。
一方で、予約ボタンの場合は予約管理の手間が省ける代わりに、他媒体からの予約とGoogleビジネスプロフィールからの予約の区別がつかない集計の仕方をされてしまい、予約経路の解析が正確にできない場合があります。
予約経路を正確に解析し、今後の戦略を立てたい場合には予約リンクが適しているでしょう。
予約リンクを設定する際の注意点
予約リンクを設定する際には以下の2点に注意する必要があります。
・予約ボタンに比べてユーザーの離脱率が高い
1つ目は、予約リンクの設定には予約システムや予約機能つきのホームページが必要である点です。
予約リンクは予約ボタンに比べて設定時の条件は厳しくないですが、予約システムや予約機能つきのホームページを持っていないと設定する事ができません。
ポータルサイトなどは設定できるものもあれば設定できないものもあるため、実際に管理ページで確かめてみましょう。
2つ目は、予約リンクは予約ボタンに比べてユーザーの予約途中での離脱率が高くなってしまう点です。
予約ボタンであれば、Googleビジネスプロフィール以外のページへの遷移自体がないため、ユーザーが予約時にかかる手間と時間は最小限に抑えられますが、予約リンクの場合は予約ページへの遷移後に会員登録やログインが必要になる場合があります。
ユーザーの利便性という点で予約ボタンよりは劣ってしまいますが、予約システムや予約機能つきのホームページがあれば、流入経路を拡大するために設置しておきましょう。
予約リンクの設定方法
Googleビジネスプロフィール管理画面の「予約」アイコンを選択します。
②「オンライン予約リンクへのツール」という項目があるので「リンクを追加」をクリックします。
③「予約URL」という欄に入力し、保存ボタンを押して完了です。
※登録後、反映までにしばらくかかる場合があります。まとめ
Googleビジネスプロフィールの予約機能は、予約機能付きのサイトやHPをGoogleビジネスプロフィールに掲載するための項目です。
設定する際は以下の5つのポイントを抑えておきましょう。
①予約機能には「予約ボタン」と「予約リンク」の2つがある
②予約ボタンの設定は、現時点で4業種のみに対応(レストラン、アクティビティ、美容、フィットネス)
③予約ボタンの設定には、Googleの認定パートナー企業との契約が必須
④予約ボタンは予約獲得時に費用が発生する場合がある
⑤予約リンクの設定には、予約システムや予約機能つきのホームページが必要
また、Googleビジネスプロフィールの予約機能は「予約ボタン」と「予約リンク」の両方を設定することも可能なので、集客経路をできるだけ拡大したい場合はどちらも設定しておくと良いでしょう。
ただ、予約ボタンを設定すると予約経路を正確に解析できなくなってしまう恐れがあるため、注意が必要です。
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