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リスティング広告とは?特徴や仕組み、料金について解説

2021.08.18

国内でのGoogle検索の利用率が約8割に達する現代では、さまざまな店舗(企業)が顧客の獲得・売上アップを目的としたWeb集客に取り組んでいます。

しかし、その競合の多さからどれだけ施策を試みても「なかなか効果が上がらない」と悩んでいる店舗が多いのも事実です。

実は、そのような悩みはリスティング広告で解決できる可能性が高いです。

とはいえ、リスティング広告をそもそも知らない方や、聞いたことはあるけど内容まではわからないという方もいらっしゃるでしょう。

そこで今回は、リスティング広告の概要を初心者の方でもわかりやすく解説します。

広告の仕組みや出稿する方法も併せて解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

リスティング広告とは

リスティング広告とは、Google・Yahoo!検索の検索結果の上部に掲載できる文章形式の広告です。

ユーザーが検索した時のキーワードに応じて関連性の高い広告が掲載されるので、「検索連動型広告」とも呼ばれています。

例えばGoogleで「新宿 インプラント」と検索すると、以下の画像のようにキーワードと連動したリスティング広告が掲載されます。

赤枠内の左上に「広告」と小さく表示されているものが、リスティング広告です。

リスティング広告を出稿することで、このように検索結果の一番目立つ部分に掲載できるので、自社のターゲット層に直接的なアプローチが可能になります。

リスティング広告でできること

リスティング広告には一体どのような機能があるのか、詳しく紹介していきます。

検索キーワードを設定できる

リスティング広告は、検索結果に掲載するための「検索キーワード」を設定できます

検索キーワードとは、ユーザーが「知りたい」「買いたい」などを解決するために検索で使用する「新宿 レストラン」「横浜 カフェ」などのワードの組み合わせを指します。

自社にとって関連性の高い検索キーワードを設定することで、見込み顧客へ効果的にアプローチできるようになります。

さらに、設定した検索キーワードがどの程度一致しているかによって、検索結果への掲載有無を指定できる「マッチタイプ」という機能もあります。

①検索キーワードを指定
出典:Google 

設定した検索キーワードとの一致部分が少ないほど検索結果に掲載されやすくなりますが、購入意欲の低いユーザーへ露出する機会も増えます。

一方、完全一致に設定した検索キーワードは掲載されにくくなるものの、見込み顧客への露出が期待できます。

リスティング広告はユーザーにクリックされるたびに料金が発生する仕組みなので、自社の予算に応じて設定を変えると良いでしょう。

広告を表示する地域を選択できる

リスティング広告は、広告を掲載する地域を指定できます。

そうすることで、指定した特定地域のユーザーにピンポイントでアプローチできます

例えば「関東」「九州」など広い範囲から、「横浜」「新宿」などある程度範囲を絞ることも可能です。

あまり広範囲に設定すると見込み顧客以外にも広告を表示してしまうので、自社がターゲットとする地域を選択しましょう。

掲載される文章を自由に設定できる

リスティング広告は、検索結果に掲載される広告の内容を文章形式で自由に設定できます。

広告は「タイトル」「見出し」「説明文」の3つで構成されており、それぞれ決まった文字数以内であれば自由な内容を入力できます。

ユーザーに対してアピールしたいことや広告の目的に合わせて、効果的な内容を設定しましょう。

広告を任意のタイミングで配信・停止できる

リスティング広告は、任意のタイミングで広告を配信、または停止できます

一般的な広告は一度配信すると簡単には停止できませんが、リスティング広告であれば効果が見込めなければすぐに停止できます。

また、繁忙期や新商品のリリースなど特に集客したいタイミングに合わせて、柔軟に広告表示を調整できます。

リスティング広告の料金が発生する仕組み

リスティング広告は「クリック課金制」で、広告がユーザーにクリックされた時のみ料金が発生する仕組みです。

検索結果に広告が表示されただけであれば、料金は一切発生しません。

また、ユーザーが広告を1回クリックした際の料金(クリック単価)は、広告の品質や競合が出稿しているかどうかによって随時変動します。

ですが、広告を出稿するときにクリック単価の上限金額を設定できるので、それを超えた料金は発生しません。

リスティング広告の掲載順位を決める仕組み

広告の数は膨大ですが、一体どのような仕組みで掲載順位が決められているのでしょうか。

Google広告の公式サイトによると、「クリック単価」×「ページと広告の品質」で順位決定されていることを明示しています。

「クリック単価」は、ユーザーが広告を1回クリックした際の最大料金で、「ページと広告の品質」は広告の文章やクリック率など様々な指標をもとにGoogleが10段階評価した数値です。

単純にクリック単価を高く設定すれば良いわけではなく、Googleはこれらをすべて合算した数値で広告の掲載順位を決定しています。

少し文章だけではわかりにくいので、同じ検索キーワードで広告を出稿している以下の4社を例に見てみましょう。

クリック単価品質スコア広告スコア掲載順位
A社130円6130×6=7802位
B社100円8100×8=8001位
C社80円680×6=4804位
D社60円960×9=5403位

このように、ランディングページ・広告の品質スコアも掲載順位に大きく影響を与えるものだということが分かります。

つまり、クリック単価をより高く設定した高品質なページ(広告)ほど、検索結果の上位に掲載されやすいということです。

リスティング広告を出稿するメリット

インターネットを利用した広告にはさまざまな種類がありますが、その中でリスティング広告を選ぶことにどんなメリットがあるのでしょうか。

少ない予算で始められる

リスティング広告は自分で予算を設定できるので、少ない予算で始められます

テレビやラジオなど広告の媒体によっては一度に数百万円以上も予算が必要な場合もあるので、「試しに広告を出稿してみよう」とはできません。

一方のリスティング広告であれば一日数百円程度で出稿できるので、「広告の集客効果を確かめてみたい」という方でも気軽に始められるでしょう。

即効性が高い

リスティング広告は、ほかの広告やWeb集客よりも即効性が高いのが特徴です。

同じGoogle検索からの集客法であるSEO対策と比べても、運用を始めてから効果が出るまでには大きな違いがあります。

SEO対策は早くても半年、最悪の場合は何年もかかってしまうこともあり、どれだけ費用をかけても効果が出るとは限りません。

一方でリスティング広告の場合はあらかじめ予算を設定できるうえ、キーワードによっては即座に検索結果の上位に表示できます。

そのため「SEO対策はしているけど、あまり効果が出ていない」という方は、リスティング広告を検討してみましょう。

集客効果が高い

リスティング広告はほかの広告と比べても、圧倒的に集客効果が高いです。

なぜなら、すでに購入や来店を検討している段階のユーザーに対してアプローチできるからです。

例えば、Googleで「新宿 レストラン」というキーワードで検索したユーザーがいるとします。

このユーザーは「新宿にあるレストランをすでに探している状態」だと考えられます。

つまり、自分の理想と合致する店舗が見つかれば、すぐにでも購買行動を起こす見込み顧客ということです。

こういった購買意欲の高いユーザーは集客に繋がりやすいので、リスティング広告は集客効果が非常に高いと言えます。

効果を可視化できる

リスティング広告は、運用の効果を可視化できるのが特徴です。

テレビやラジオ、新聞などのマス広告は出稿しても「どの程度集客効果が出ているのか」「そもそも利益が出ているのか」など効果が不明瞭です。

しかし、リスティング広告であれば「広告が掲載された回数」「クリックされた回数」「掲載されたキーワード」といった詳細なデータを見られるので、広告による効果がどれだけあったかがひと目で分かります。

また、これらのデータを分析することで「次はこのキーワードを狙ってみよう」「クリック回数が少ないから、広告の文章を変えてみよう」といった改善にもつなげられます。

データの確認・分析は楽な作業ではありませんが、より効果的な運用が出来るでしょう。

リスティング広告のデメリット

反対に、リスティング広告にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。

潜在顧客にはアプローチできない

リスティング広告は、潜在顧客にはアプローチができません

それらの人は「買いたい」「行きたい」といった明確なニーズがないので、そもそも検索をしないからです。

リスティング広告は「誰に何をどうやってアプローチするのか」をピンポイントに決めて集客する広告なので、潜在顧客に対しては不向きと言えます。

潜在顧客にアプローチしたい場合は、SNS広告やマス広告などといった手法が有効なのでターゲットにあった方法を選びましょう。

見た目の派手さがない

リスティング広告は文章のみで構成された広告なので、見た目の派手さがありません。

派手さに欠くリスティング広告は、バナー広告や動画広告のようにインパクトのある画像などで視覚的にアピールができないので、ユーザーの興味を引きにくいです。

ただ、ニーズが明確な顕在顧客に対しては依然リスティング広告のアピール力が勝るので、「自社の認知度を高めたい」「売上をアップさせたい」など目的に応じて使い分けましょう。

広告自体を嫌がる人もいる

Google検索を利用する人の中には、リスティング広告を嫌がる人もいます

広告の存在を認知していない、または気にしていない人は一位に掲載されている広告をクリックする確率が高いです。

しかし、広告を嫌がる人は検索結果に表示されていたとしても、あえてそれを避け、SEOで一位を獲得したページをクリックします。

このような行動をするユーザーもいるので、広告を運用する際は表示回数に対してクリック率がどのくらいかこまめに確認しましょう。

リスティング広告の始め方

ここからは、リスティング広告の始め方について解説します。

始め方は大きく分けて3ステップで、とても簡単です。

Google広告のアカウントを開設する

まずはリスティング広告を配信するためのアカウントを開設します。

Google広告の公式ページにアクセスして、「今すぐ開始」をクリックしましょう。

配信の設定をする

アカウントの開設が完了したら、広告を配信するときの条件を設定します。

「新しいキャンペーンを作成」をクリックして、検索を選択します。

キャンペーンを作成する画面が表示されたら、クリック単価や広告を配信する地域など詳細な条件を設定しましょう。

広告の内容を入力する

配信する条件を設定したら、広告が掲載された時に表示される文章を入力します。

タイトルや見出し、説明文をそれぞれ文字数制限以内で入力し、「保存」をクリックします。

するとGoogleによる審査が始まり、完了次第、広告を配信できるようになります。

リスティング広告を運用するコツ

前の章で解説したとおり、リスティング広告は配信すること自体は非常に簡単です。

しかし、広告は配信するだけでは明確な効果を得られず、正しく運用する必要があります。

そこでここからは、リスティング広告を効果的に運用するためのコツを紹介します。

競合が少ない検索キーワードを設定する

一つ目のコツは、競合店舗(企業)が少ない検索キーワードを設定することです。

リスティング広告は「SEO対策」「歯医者」など競合の数が多い検索キーワードほど、自社の広告が検索結果の上位に表示されにくくなります。

そのため、まずは「新宿 SEO対策」「横浜 虫歯治療 痛くない」など複数のワードを追加して、よりピンポイントにアプローチしてみましょう。

魅力的な広告文を作成する

二つ目のコツは、魅力的な広告文を作成することです。

リスティング広告は検索結果に掲載された広告をユーザーにクリックされなければ、当然成果は得られません。

画面をスクロールして広告を飛ばされないためには、魅力的な広告文でアピールする必要があります。

具体的には、以下のポイントを意識して広告を作成してみましょう。

  • 広告タイトルに検索キーワードを含める(例:痛くない虫歯治療なら〇〇)
  • ユーザーがクリックするメリットを感じられるフレーズも盛り込む(例:当院は歯を削らないので、快適に治療が受けられます)
  • 自社の強みを盛り込む(例:当院は虫歯治療実績No.1の歯医者です)

分析・改善を繰り返す

三つ目のコツはリスティング広告の効果を分析し、改善を繰り返すことです。

リスティング広告では、広告のクリック率やコンバーション率(成約率)など詳細なデータを見られます。

それらのデータを分析し、改善を繰り返すことで次第に広告の効果が得られるようになります。

まとめ

今回は、リスティング広告の特徴や料金、運用のコツについて解説しました。

リスティング広告は潜在顧客へのアプローチは期待できないものの、的確な設定をすれば見込み顧客への効果は絶大です。

使い方次第では店舗の知名度・集客率アップなどに大きく貢献する宣伝塔となるので、本記事を参考に今からリスティング広告を始めてみましょう。

また、リスティング広告で効果を出すなら代行業者に委託するのもひとつの手段です。

広告は「掲載したら終わり」ではなく、どのように設定すれば効率よく成果に繋がるかなど、コツコツと時間をかけて育てていくことが重要です。

そのため「自社の人員では広告の運用が難しい」「でも集客効果を上げたい」などお悩みの方は、代行業者への依頼も検討してみましょう。

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井波 雅臣

井波 雅臣

2013年、株式会社トリニアスに入社。 以来、2年間に渡って4つのBtoC事業(大手通信回線)立ち上げを行う。 そこでの新規事業立ち上げ経験、営業スキルを買われ2015年よりBtoB事業であるGoogleストリートビュー撮影代行サービスに携わる。 以降、株式会社トリニアスのBtoB事業においてGoogleビジネスプロフィールの専任担当としてDM事業部を牽引。 5年間でのサポート件数は延べ5000件以上。 現在はMEOサービスを中心にデジタルマーケティングの総合サポートを手がける。

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