マケスク > MEO(Googleビジネスプロフィール) > Googleビジネスプロフィールのガイドラインとは?違反時のペナルティや対処法をご紹介

Googleビジネスプロフィールのガイドラインとは?違反時のペナルティや対処法をご紹介

Googleビジネスプロフィールは、誰でも無料で利用できる手軽さから、店舗集客のためのツールとして現在多くの方に利用されています。
一方、ガイドラインにきちんと目を通してからGoogleビジネスプロフィールを利用している方はあまり多くないかもしれません。
そのため、上位表示されている店舗を真似たり、悪質な業者に運営を一任してしまったりなど、知らぬ間にガイドラインに違反してしまっていたというお声をよく耳にします。

そこで本記事では、ガイドラインを読んだことがない方やGoogleビジネスプロフィールの運用を考えている方に向けて、具体例を交えながらGoogleビジネスプロフィールのガイドラインの内容を分かりやすく解説いたします。
また、ペナルティへの対処法も併せてご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

Googleビジネスプロフィールのガイドラインに違反するとどうなる?

Googleは「ガイドライン」という形でビジネスプロフィールの利用に厳格なルールを設けています。
では、そのガイドラインに違反してしまった場合、どのようなペナルティが課されるのでしょうか。
この章では、ガイドラインの内容を解説をする前に違反してしまった場合の2つのペナルティについて解説します。

ちなみに、この章で解説する「停止」とは違反行為を行った場合やビジネスが存在しないと認識された場合に、Googleビジネスプロフィールやアカウントが利用できなくなる状態のことを指します。

Googleビジネスプロフィールが停止される

まず、ペナルティの1つ目は「Googleビジネスプロフィールの停止」です。
ここでの「停止」とは「GoogleビジネスプロフィールがWEB上に一切表示されなくなること」です。
そうなると、たとえMEO対策でGoogleビジネスプロフィールの上位表示を目指していたとしてもその情報がユーザーに届きません。

停止を解除してもらう方法としては、後にご紹介する「回復リクエスト」がありますが、内容によっては回復までかなりの時間がかかることや、申請が承認されないこともあります。

違反行為をしたつもりがなくても、何がきっかけで停止されるか分からないため、Googleビジネスプロフィールは毎日確認するようにしましょう。

Googleアカウントが停止される

ガイドラインに違反した際のペナルティ2つ目は、「Googleアカウントの停止」です。
Googleビジネスプロフィールの登録にはGoogleアカウントが必要になります。
しかし、もしもガイドラインに違反する行為を行ってしまった場合、Googleアカウントそのものが停止されてしまう恐れがあります。

Googleアカウントは、ビジネスプロフィール以外にGmailやGoogleドライブなどでも利用されていることが多いため、関連サービスを利用している方には大きな痛手となってしまうでしょう。

万が一、アカウントの登録前に違反行為をしてしまった場合、アカウント登録の審査が通過できない状態になってしまいます。

ご自身のGoogleビジネスプロフィールとGoogleアカウントを守るためにも、ガイドラインをしっかりと確認して、違反行為をしてしまわないよう細心の注意を払いましょう。

「ビジネスの説明」のガイドライン

Googleビジネスプロフィールには、店舗の紹介文にあたる「ビジネスの説明文」という項目があります。
任意の項目ではありますが、店舗や商品の魅力を文字で発信できる重要な部分になるため、なるべく入力しておいたほうが良いでしょう。
しかし、この「ビジネスの説明」に記載する内容を誤るとガイドラインに違反してしまう可能性があります。

以下に該当する情報は公開できないため注意が必要です。

  • ユーザーの誤解を招く情報を記載してはいけない
  • 質が低い、または関連性がない情報
  • 特典やキャンペーンなどを過度に強調した情報
  • リンクを含む情報
  • 不快と思われる情報
  • 危険、違法な商品・サービスに関する情報

それでは、それぞれについて解説していきます。

ユーザーの誤解を招く情報を記載してはいけない

ユーザーの誤解を招く情報とは「100%効果がある」といった根拠のないものや存在しない商品やサービスついての記載です。
注目を集めるためにインパクト重視の情報を発信してしまうと、ユーザーは鵜吞みにしてしまい、不利益を被ってしまうかもしれません。

店舗としてもユーザーからの不信感が募っていくことはマイナスでしかないため、投稿する前に「不正確な情報を発信しようとしていないか」一度、確認してみましょう。

質が低い、または関連性がない情報を記載してはいけない

質が低い、または関連性がない情報とは、絵文字・環境依存文字の多用やユーザーが理解できない意味不明な情報の記載です。誤字や脱字もこれに含まれます。
例えば「美容院」が「ラーメン」について記載している場合なども関連性がない情報にあたります。

関連性は特にGoogleビジネスプロフィールの表示順位にも大きくかかわる要素のため、投稿する際は発信する情報は店舗に合っているか、記載内容に伝わりづらい部分がないかをしっかり確認しましょう。

特典やキャンペーンなどを過度に強調した情報を記載してはいけない

特典やキャンペーンなどを過度に強調した情報とは「今だけ半額」や「全品50%OFF」といった記載です。
Googleは「ビジネスの説明」をあくまでも店舗の魅力を紹介する部分として定めているため、こういった宣伝はガイドラインに違反する行為とされています。

また、特典やキャンペーンは一般的には期間を定めて実施されるもののため「ビジネスの説明」に記載してしまうと長い間情報が更新されない恐れもあります。

特典やキャンペーンなどの情報は投稿機能から発信できるため、宣伝する際はそちらから行うようにしましょう。

リンクを含む情報を記載してはいけない

リンクを含む情報とは、店舗のホームページやポータルサイトへのリンク(URL)が含まれている情報です。
ビジネスの説明にホームページなどへのリンクが含まれる情報を記載しようとすると、「この欄にはURLを入力できません」という警告文が出てきます。
SEOやMEOにおいて、被リンク(外部のサイトから自社のサイトに向けられたリンク)の量は上位表示に関わる重要な要素です。
しかし、Googleビジネスプロフィールを被リンクの獲得に利用する行為は「ユーザーの為になる情報の発信」という本来の目的から外れるため、Googleはこれを禁止しています。

ホームページやポータルサイトへの流入を増やしたい場合は、Googleビジネスプロフィールの編集画面にある「情報」に用意された「ウェブサイト」欄にURLを記載しましょう。

不快と思われる情報を記載してはいけない

不快と思われる情報とは、「嫌がらせ、いじめにあたるコンテンツ」や「猥褻、侮辱的なコンテンツ」「性的なコンテンツ」などの記載です。
これらはGoogleビジネスプロフィールに限らず、他のウェブサービスを利用する際にも注意しなければなりません。

また、アカウントが停止される可能性もあるため、投稿する前には誰かを傷つけたり不快にさせたりする内容を書いてないかしっかり確認しましょう。

危険、違法な商品・サービスや虐待に関する情報を記載してはいけない

危険なコンテンツや違法なコンテンツ、虐待に関する情報をGoogleビジネスプロフィールに記載してはいけません。
一般的に認められていないものに関する投稿はアカウントやビジネス情報の停止に留まらず、店舗そのものに影響を及ぼします。

ビジネスの営業停止などの事態に陥ってしまわないように法令に遵守した投稿を行いましょう。

「名前(ビジネス名)」のガイドライン

Googleビジネスプロフィールの「ビジネス名」は、店舗やウェブサイトなどで実際に使用されているビジネスの名称を登録しなければなりません。

よく「ビジネス名」の欄に店舗名だけでなく場所やサービス名などのキーワードを入れている店舗が見受けられますが、これはれっきとしたガイドライン違反にあたる行為です。

店舗名にサービス名を入れている例

以前までは、上位に表示したいキーワードをビジネス名に含める行為は検索結果での上位表示に効果的とされていましたが、現在はそのような行為は認められていません。

また、中には「(店舗名) ○○店」という正式名称を記載していたにもかかわらず、お店の看板に「○○店」という記載がないという理由で自社のGoogleビジネスプロフィールが停止されてしまった事例もあります。

特にチェーン店やフランチャイズ店は、実際の店舗名とGoogleビジネスプロフィールの名前(ビジネス名)を完全に一致させるようにしましょう。

ガイドライン違反になるビジネス名例:居酒屋ABC 新宿店の場合
・ABC居酒屋 新宿店
・居酒屋エービーシー 新宿店
・新宿駅徒歩5分 居酒屋ABC 新宿店
・居酒屋ABC 新宿店|唐揚げとハイボールがおすすめ
・居酒屋ABC 新宿店【深夜2時まで営業】

「口コミ」のガイドライン

Googleビジネスプロフィールの中でも特にユーザーがお店選びの参考にする「口コミ」にもガイドラインが存在します。
口コミを増やそうと対策している中、気付かないうちにガイドライン違反になってしまうことがないように以下の2点に注意しておきましょう。

  • 嘘の口コミを投稿してはいけない
  • 口コミに対する報酬を与えてはいけない

それでは、それぞれについて解説していきます。

嘘の口コミを投稿してはいけない

嘘の口コミとは以下のようなものです。

  • 他人のアカウントを借りて書いた口コミ
  • お客さんになりすまして書いた口コミ
  • 知り合いやスタッフに指示通りに書いてもらった口コミ

その他、口コミを書いてもらう際に高評価を付けてもらうように依頼するといった行為もガイドラインで禁止されています。
本来、口コミは店舗に来たお客さんが自発的に書くものであり、関係者が宣伝目的で特定の商品やサービスをおすすめするものではありません。

虚偽の口コミにはどうしても違和感があります。
店舗の信頼を維持するためにも、口コミの自作自演などは絶対に避けましょう。

口コミに対する報酬を与えてはいけない

口コミに対する報酬とは「口コミを書いてくれたらドリンク1杯無料プレゼント」や「口コミを書いてくれた方には20%OFFクーポンを差し上げます」といった形でサービスを提供することです。
店舗ではこのようなサービスを行うことが多い傾向にありますが、こういった行為もガイドライン違反にあたります。

Googleはあくまでユーザーの為になる公平・公正な口コミの投稿を求めていますので、報酬の提供はポリシーに反します。

口コミを書いてもらうようにお願いすることやレジ前にQRコードを設置するなどの工夫は重要ですが、お礼は感謝の言葉のみにとどめておきましょう。

Googleビジネスプロフィールが停止された時は「回復リクエスト」を申請

Googleビジネスプロフィールが停止されてしまった場合は、Googleに回復リクエストの申請をして、すぐにGoogleビジネスプロフィールの復旧を試みましょう。

Googleビジネスプロフィールのホームにある停止アナウンスの「詳細」から「復元のリクエスト」を選択し、質問に答えていくことでビジネスプロフィール再開の申請ができます。
通常、リクエストへの審査は3営業日以内に完了しますが、内容によっては営業証明書の提示を求められることもあり、数週間〜1か月程度、ビジネスプロフィールが停止状態になることもあるので注意が必要です。

停止されるということは何らかの不信に思われる要素があるということですので、違反行為を未然に防ぐためにも、Googleビジネスプロフィールのガイドラインをきちんと確認しておきましょう。

【注意】2回目の停止は実質「削除」と同等

1回目の停止を受け、無事にGoogleビジネスプロフィールの回復ができたとしても油断は禁物です。
たとえ1回目の申請が通ったとしても、その時点でGoogleビジネスプロフィールの何かしらに問題があった可能性が高く、クリーンな状態のビジネスプロフィールよりも評価が下がった状態だといえるでしょう。

また、2回目以降はかなり厳しい審査になってしまい、回復までに多くの時間と労力が必要になり、その間、自社のGoogleビジネスプロフィールからの集客はゼロになってしまいます。
そのため普段からリスクを考慮した丁寧な運用を心掛けていきましょう。

ガイドライン違反は第三者から通告できる

ガイドライン違反は基本的にGoogleの検知によって判明しますが、第三者からの通告によって判明する場合もあります。
該当のGoogleビジネスプロフィールを開き、「情報の修正」から誰でも記載されている情報の誤りを指摘でき、悪質な場合は通報フォームから通報できます。

第三者がGoogleマイビジネスの誤りを指摘する方法

ガイドラインに違反せずに上位表示と集客を実現する方法

ここまではGoogleビジネスプロフィールのガイドラインの内容や違反してしまったときのペナルティ、その対処法について解説してきました。

この章ではガイドラインに違反しない運用で上位表示と集客を実現するために「これだけは必ず心がけておくべき」というポイントを3つご紹介します。

  • 正確な情報を記載する
  • 定期的に最新情報を更新する
  • 口コミを集める

それでは、それぞれについて解説していきます。

正確な情報を記載する

まず、最も重要なことはGoogleビジネスプロフィールに正確な情報を記載することです。
誤った情報は、Googleから「ユーザーの誤解を招く情報」「質が低い情報」と判断され、自社のGoogleビジネスプロフィールの評価を落としかねません。

特に「ビジネス名」「住所」「営業時間」「電話番号」などの店舗の基本情報はユーザーの行動にも大きく影響を及ぼす要素のため、誤りがないかしっかりと確認しておきましょう。

定期的に最新情報を更新する

次に、古い情報を記載したままにせず、こまめにGoogleビジネスプロフィールを更新することです。
例えば、営業時間が変更になったにもかかわらず古い情報を掲載し続けていたことで、いつの間にかガイドラインに違反してしまっていたという例も少なくありません。

しばらくお店を休業する場合は臨時休業マークを付けるなど、ユーザーにとって質の良い情報を記載するよう心がけましょう。

口コミを集める

上位表示や集客を実現するためには、ユーザーからの口コミを積極的に集めることも重要です。
2016年に総務省が実施したアンケートでは、買い物をする際に口コミを参考にする人はどの年代でも6割以上いるとされています。
また、口コミの増加はGoogleビジネスプロフィールの掲載順位に関わる「関連性」の向上にもつながります。

口コミを集める方法としては、店頭でのお声掛けやPOPの設置、QRコードの作成など様々な方法があるため、店舗に合った方法で行いましょう。

Googleビジネスプロフィールのガイドラインまとめ

今回はGoogleビジネスプロフィールの中でも特に注意しておきたいガイドラインについてご紹介しました。
ガイドライン違反は「Googleアカウントの停止」や「Googleビジネスプロフィールの停止」といったペナルティを受ける可能性があります。
Googleビジネスプロフィールを運用する際は常にユーザーを一番に考え、正しい情報、新しい情報を掲載し、ガイドラインに違反しないよう心がけましょう。

もしも、ガイドラインについてさらに詳しく聞きたい、自社のGoogleビジネスプロフィールが正しく設定できているか相談したいという場合は弊社・株式会社トリニアスまでお気軽にご相談ください。

弊社では、検索で自社のGoogleビジネスプロフィールの上位表示を目指すMEO対策サービス・MEO primeを提供しております。
ビジネスプロフィールの登録から店舗情報の最適化など幅広くサポートしておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

井波 雅臣

井波 雅臣

2013年、株式会社トリニアスに入社。 以来、2年間に渡って4つのBtoC事業(大手通信回線)立ち上げを行う。 そこでの新規事業立ち上げ経験、営業スキルを買われ2015年よりBtoB事業であるGoogleストリートビュー撮影代行サービスに携わる。 以降、株式会社トリニアスのBtoB事業においてGoogleビジネスプロフィールの専任担当としてDM事業部を牽引。 5年間でのサポート件数は延べ5000件以上。 現在はMEOサービスを中心にデジタルマーケティングの総合サポートを手がける。

MEO(Googleビジネスプロフィール)