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Googleコアアップデートとは?概要やサイト運営者がやるべき対策を詳しく解説

サイト運営者の方であれば、Google検索における自社コンテンツの表示順位を日々チェックしていることでしょう。

そんな中、
「上位表示されていたコンテンツが突然、圏外になってしまった」
「特に何もしていないのに、徐々に表示順位が低下している」
といった経験のある方も多いのではないでしょうか。

実は、そういった現象は「Googleコアアップデート」という、表示順位を決める仕組みの見直しによる影響の可能性があります。

そこで今回は、Googleコアアップデートとはどんなものか、その概要について解説します。

コアアップデートによるコンテンツへの影響やその対策も合わせて解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

Googleコアアップデートとは?

Googleコアアップデートとは、Googleが検索結果の表示順位を決める仕組み(アルゴリズム)を大幅に改善することを指します。
関連記事:ローカルパック(MEO対策)のアルゴリズム

Googleは日々検索結果の改善に取り組んでおり、その中でも特に重要な改善をするために年に2〜4回の頻度でおこなわれているのがコアアップデートです。

このコアアップデートの直後にサイト運営者の方が懸念すべき点は、「コンテンツの表示順位が大きく上下する可能性がある」ということです。

仮に表示順位が下がった場合はあわててサイト全体やコンテンツの修正をしたくなりますが、コアアップデートからしばらく時間が経過すると元に戻る場合があります。

そのため、コアアップデートの直後は1週間程度様子を見て、表示順位がどのように変わるかを注視することが重要です。

ちなみにコアアップデートのタイミングは、Googleの公式Twitter「Google Search Central」にて告知されています。

最新のコアアップデートは?

最新のコアアップデートはGoogleが2022年9月13日に公式Twitterで突然発表した「September 2022 Core Update」です。
今年に入ってから2度目のコアアップデートで、前回は2022年5月におこなわれた「May 2022 Core Update」からおよそ4ヶ月ぶりです。

過去にはどのようなコアアップデートがあった?

1997年にGoogleが検索サービスを開始してから現在まで、様々なコアアップデートを繰り返してきました。

その歴史の中でも特に、サイトやコンテンツに大きな影響を与えたものが「パンダアップデート」「ペンギンアップデート」と名付けられた2つのコアアップデートです。

サイト運営者の方であれば聞いたことがあるかもしれませんが、内容を深く知らない方も多いのではないでしょうか。

サイトを運営するうえで非常に重要な内容なので、この機会にぜひ知っておきましょう。

コアアップデートの履歴一覧ページ

パンダアップデート

パンダアップデートは、日本では2012年7月におこなわれたコアアップデートです。

パンダアップデートの内容を簡潔に説明すると、「ユーザーにとって価値のないコンテンツの表示順位を下げるようにアルゴリズムを見直した」というものです。

このパンダアップデートがおこなわれた背景として、当時のGoogle検索には「特定のキーワードを乱用する」「他サイトのコピーアンドペースト」など内容が伴わない、つまりユーザーにとって価値のないコンテンツが上位表示されていました。

この現状を問題視したGoogleがパンダアップデートをおこなったことで、これらのコンテンツが排除され、本当に価値のあるページがユーザーの目に触れる機会が増えたのです。

それと同時に、サイト運営者の方には「よりユーザーのためになるコンテンツを作成することが重要」という意識を定着させました。

ペンギンアップデート

ペンギンアップデートは、日本では2012年4月におこなわれたコアアップデートです。

価値の低いページの排除を目的としたパンダアップデートに対し、ペンギンアップデートはいわゆる「ブラックハットSEO」の排除を目的としたものです。

ブラックハットSEOとは、違法な手口でコンテンツを複数の外部サイトとひもづけて(被リンクを獲得する)上位表示を狙うことを指します。

当時よりGoogleのアルゴリズムは、「被リンクを大量に獲得しているコンテンツ=多くのサイトで紹介されている優良なコンテンツ」と認識していました。

この特性を利用して悪質な業者やサイト運営者が架空のサイトを乱立し、それぞれのサイトとコンテンツをリンクさせることで上位表示させる手口が横行していたのです。

こういった背景によってGoogleはペンギンアップデートをおこなったため、ブラックハットSEOは徐々に衰退し、現在ではこれらの手口を利用する業者やサイト運営者はほとんど見かけなくなりました。

コアアップデートに影響されないための対策法とは?

Googleが年に数回にも及ぶコアアップデートをおこなう目的は、「ユーザーが価値のあるコンテンツをより見つけやすくするため」です。

そのため、サイト運営者の方がやるべきは「コアアップデートに合わせた対策をすること」ではなく、「コアアップデートに影響されない価値のあるコンテンツを作成すること」が重要です。

この章では、Googleも推奨する価値のあるコンテンツの作成方法を紹介します。

「ユーザーエクスペリエンス(UX)」を意識する

価値のあるコンテンツを作成するためには、ユーザーエクスペリエンスを意識しましょう。

ユーザーエクスペリエンス(UX)とは、ユーザーがコンテンツや製品、サービスなどを通じて得られる体験や抱いた感想・印象を指します。 UXのわかりやすい例を挙げると、

  • 文章に誤字脱字がなくて読みやすい
  • サイトの読み込みや動作が速くてストレスがない

などがあります。

当然、内容が充実していることが前提ではあるものの、これらを意識して作成したコンテンツはユーザーに使いやすいという「良い印象」を与えられるため、価値があると言えます。

コンテンツの作成時はGoogle検索で上位表示させたいと考えるあまり、アルゴリズムを意識しがちですが、Google検索セントラルブログにも「アルゴリズムやシグナル(指標)よりも、UXを意識するように」と記載されています。

つまり、「誤字脱字をなくしてユーザーが読みやすい文章にしよう」「画像を圧縮して読み込みや動作を速くしよう」といったUXを意識してコンテンツを作成することが重要、ということです。

専門性を証明する

価値のあるコンテンツを作成するためには、専門性を証明することも重要です。

専門性とは、そのサイトやコンテンツが特定の業界やジャンルにおいて専門的な知識・経験があるかどうかを指します。

専門性が重要とされる理由をわかりやすく例えると、

  • 一般人がネットで調べた情報を集めたコンテンツ
  • 専門家が長年の経験から得た知識・技術を詰め込んだコンテンツ

という2つがあったとして、ユーザーにとって価値があるのは間違いなく後者です。

そのため、コンテンツを専門的な知識で充実させるのはもちろん、作成者が「どのような人物なのか」「どのような知識や経験があるのか」といった情報を開示することが重要です。

独自性を意識する

コンテンツの独自性を意識することも非常に重要です。

独自性とは、自社のコンテンツに他にはない強みや持ち味があることを指します。

なぜ独自性が重要視されるかというと、Googleは検索結果に同じような内容のコンテンツを上位表示することがユーザーにとって不親切だと考えているからです。

極端な例ですが、痩せたいと考えるユーザーが「ダイエット法」とGoogle検索をして、検索結果に「糖質ダイエット法」の記事しか存在しなかったら「他にも方法があるのでは?」と不満を抱くでしょう。

このユーザーは「どのようなダイエット法があるのか」「自分にぴったりのダイエット法はあるのか」を知りたいと考えられるので、さまざまな方法や独自に開発した方法を紹介している記事を上位表示することが親切だと言えます。

そのため、コンテンツを作成するときは一般的な知識や既存の方法と併せて、独自の見解や調査結果などを交えることが重要です。

まとめ

今回は、Googleのコアアップデートの概要と対策について解説しました。

Googleはユーザーにより価値のあるコンテンツを見せやすくするために定期的にコアアップデートをおこないます。

サイト運営者がするべきは、常にユーザーの存在を意識して価値のあるコンテンツを作成することです。

本記事を参考に、コアアップデートに影響されないサイトやコンテンツの作成に取り組んでみましょう。

井波 雅臣

井波 雅臣

2013年、株式会社トリニアスに入社。 以来、2年間に渡って4つのBtoC事業(大手通信回線)立ち上げを行う。 そこでの新規事業立ち上げ経験、営業スキルを買われ2015年よりBtoB事業であるGoogleストリートビュー撮影代行サービスに携わる。 以降、株式会社トリニアスのBtoB事業においてGoogleビジネスプロフィールの専任担当としてDM事業部を牽引。 5年間でのサポート件数は延べ5000件以上。 現在はMEOサービスを中心にデジタルマーケティングの総合サポートを手がける。

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